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REVIEW

2008年04月21日

劇団フライングステージ『新・こころ』03/19-26駅前劇場

 劇団フライングステージは所属メンバーがゲイであることをカミングアウトしている劇団です。主宰・作・演出は関根信一さん。役者さんとしても活躍されています。
 
 夏目漱石の「こころ」をフライングステージ流にアレンジ。すっごく面白かったです。
 漱石の「こころ」を読み直したくなりました(『先生と遺書』しか読んだことないんだけど・・・)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『新・こころ

 日本文学研究をしている現在の大学のゼミクラスと、明治の学生たちの世界を行き来します。
 白い舞台装置に真っ青な青空が美しかった~。
 学生たちの袴姿にホレる!漱石の「坊っちゃん」も頭に浮かびました。

 終演後のトーク(ゲストは溝口彰子さん)で「アメリカの書店では『こころ』はゲイ小説のコーナーに並んでいる、という噂がある」との話もありましたが、私もこの作品で『こころ』の中の男色の世界にすっかり入り込んで、その噂は本当なんだろうと思いました(実際どうなのかはわかりませんが)。

 ここからネタバレします。

 若い頃の先生(遠藤祐生)と小宮(中村公亮)が見つめ合うシーンがめちゃくちゃ色っぽい!!
 「精神的に向上心がないものは馬鹿だ」というセリフがこんなに切ないなんて。

夏目漱石(「こころ」より)  ※劇場へ行こう!~駅前劇場編~参加作品
出演:遠藤祐生(若い頃の先生)、中村公亮(先生の幼なじみ)、岸本啓孝(先生)、早瀬知之(私、ゼミ生)、石関準(お嬢さん、のちの先生の奥さん)、桑島貴洋、竹薮ヤケ太、鶴丸耕平、柳内佑介、関根信一
脚本・演出:関根信一 美術:小池れい 照明:黒尾芳昭(Azure) 音響:中村嘉宏 舞台監督:赤坂有紀子・鳥養友美 衣裳:篠原之十条 宣伝美術:宝田朝(office rejina) 舞台写真:サトウカオル 印刷:東京書籍印刷株式会社 小道具:高津映画装飾 大道具:大様美術 制作:樺澤良 制作協力:三好佐智子 製作:劇団フライングステージ
ポストパフォーマンストークあり。 20日(木)溝口彰子さん 21日(金)エスムラルダさん
【発売日】2008/02/22 前売り3,500円/当日3,700円
http://www.flyingstage.com

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2008年04月21日 16:31 | TrackBack (0)