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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2008年05月20日

快快『ジンジャーに乗って』05/15-25王子小劇場

 小指値(こゆびち)から快快(ファイファイ)に改名して初めての本公演です。
 上演時間は約60分。めちゃくちゃ面白かったです。興奮。チェルフィッチュとか五反田団とかも要素に入ってる。でも快快でしかない、この鮮やかな存在。でもいつも死の匂いがしているように感じるのは、この世代の特長なのかな・・・。

 終演後のトークによると、3ステージ目から登場人物がそれまでの2.5倍になったとか(笑)。
 そろそろリピーターが出始めたそうな。興味のある方はお早めにご予約を!

 劇中に使われる2輪車“セグウェイ”に試乗できます。
 ※開場45分前までに集合、開場30分前で試乗会受付締め切り、先着30名様。

 ★「4x1h project Reading #0」で上演される、篠田千明(快快)脚本の「いそうろう」が、「ジンジャーに乗って」5月21日(水)20:00公演の終演後に上演されます(「ジンジャー・・・」ご観劇のお客様は無料)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ジンジャーに乗って
 レビューは途中。すみません、息切れしてきました・・・。

 ジャングルジム、タイヤのつり橋などアスレチックのような舞台装置。スポーツウェアに身を包んだ若者が踊るんだかしゃべるんだかセグウェイに乗ってるんだか。※ジンジャーはセグウェイ開発時のコードネームだそうです。

 メルマガ6月号に書いたコメント↓(2008/06/02加筆)
  ☆今ここに生きていることの証明と肯定。常に死が隣にある覚悟も。
   20代の若手が新しい演劇を作り出していることを実感できました。 

 ここからネタバレします。

 ≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫ 私が覚えている限りのメモ程度です。
 出演:杉浦太一(CINRA)/篠田千明(快快)

 杉浦さんがいかにも「篠田がなんで演劇なんていうつまんねー分野で作品作りをしているのか、俺には全然わっかんねーよっ!?」という態度で(私にはそう見えました)、心の中で爆笑。
 杉浦さんの「演劇をやってる人って、デートよりも自分の公演の方がずっと重要だ(デートに行くぐらいなら公演を観に来い!)と思ってる人が多い気がする」という指摘に納得。

 篠田「(自分達にとっては)演劇というジャンルがやりやすい。音楽はまず“技術ありき”の場合が多い気がする(技術があってもそれが良い音楽とは限らないのに)。私たちは実際のところ歌も踊りもヘタだし、そもそもプロとか職人とかに(なることに)興味が無い。」
 篠田「どんどんネット社会が発達して、演劇なのにパソコンで観られるようになっちゃったらさー、どうするの?それよりさ、こっちおいでよっ、面白いことやってるよーっ!って言って、みんなで集まりたい。」

 篠田さんが「物語は永遠だけど、それは今回はやりたくなかった。カタルシスもいらない。ノスタルジーもいらない」とおっしゃっていて、めちゃくちゃカッコイイと思いました。

佐藤佐吉賞受賞記念ロングラン ※小指値から快快(ファイファイ)に改名。
出演:天野史朗、篠田千明、大道寺梨乃、中林舞、野上絹代、山崎皓司、池野拓哉
脚本:シノダ+北川 演出:篠田千明 監修:北川陽子 舞台監督:佐藤恵 美術:佐々木文美 照明プランナー:森友樹 照明オペレーター:山峰潤也 音響設計:星野大輔 映像編集:中林舞 衣装:藤谷香子 振付:野上絹代 映像撮影:上田剛 宣伝美術:天野史朗 写真:加藤和也 制作:山本ゆい 企画:こーじa.k.a山崎皓司。ファイファイメインアクターであり、元プロボクサー。現在は料理人としても活動中。得意分野はイタリアン。
【休演日】5月20日【発売日】2008/04/01 料金:早割2000円 前売2300円 当日2800円(いずれも全席自由) 早割は、4/30までは、前売チケットが2000円でご購入・ご予約頂けます。
http://www.faifai.tv
http://www.koyubichi.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2008年05月20日 21:30 | TrackBack (0)