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しのぶの演劇レビュー
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2008年09月26日

新国立劇場演劇『近代能楽集「綾の鼓」「弱法師」』09/25-10/13新国立劇場 小劇場

 新国立劇場の2008/2009シーズン開幕・第一弾です。三島由紀夫の近代能楽集の中の2作品を2人の若手劇作家・演出家が演出します。

 『弱法師(よろぼし)』を手がける深津篤史さんは多くの賞を受賞した『屋上庭園/動員挿話』(初演&再演)以来、3度目の新国立劇場での演出になります。『綾の鼓』の前田司郎さんは、同劇場では初めての演出ですね。脚本は「シリーズ・同時代」の『混じりあうこと、消えること』を書き下ろされました。

 出演者には大ベテランとほぼ無名の若手が名を連ねており、チラシの段階から実験的要素が見て取れる企画です。『綾の鼓』、『弱法師』ともに上演時間は約1時間。途中に15分の休憩があります。

 初日は満席でした。ご興味のある方はどうぞお早めにご予約を~♪ 戯曲↓を読んでから伺って良かったです。

近代能楽集 (新潮文庫)
三島 由紀夫
新潮社
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 ⇒読売新聞記事(2008/09/11)
 ⇒CoRich舞台芸術!『近代能楽集「綾の鼓」「弱法師」
 レビューはアップできるかどうか不明。すみません、月末であたふたしています。

 十朱幸代さんがきれいで、ずっと見つめてしまいました。いったいおいくつなのでしょうか・・・(私の母よりも絶対に10歳以上年上のはず)。

■「綾の鼓」
 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
 法律事務所で働く老小間使・岩吉(綿引勝彦)は、向いのビルの洋裁店を訪れる華子(十朱幸代)に想いを寄せている。岩吉は恋文を毎日届けてもらうのだが、ある日手紙を読んだ華子の取り巻きたちは、岩吉に音の出ない鼓を渡し、もし窓越しに鼓の音が届けば華子が想いを叶えるという悪戯を思いつき手紙を送る。岩吉は喜び勇んで鼓を打つが、やがて鳴らないとわかると絶望して窓から身を投げる。1週間後の深夜、洋裁店を訪れる華子の前に亡霊となった岩吉が現れ再び鼓を打つ…。
 ≪ここまで≫


■「弱法師」
 ≪あらすじ≫ 公式サイトより(役者名)を追加。
 晩夏。俊徳(木村了)の親権をめぐり、産みの親と養い親、調停委員の桜間級子(十朱幸代)の間で裁判がもたれていた。5歳の時、空襲の炎で失明し両親も失った俊徳は川島夫妻(鶴田忍&多岐川裕美)に救われ育てられたが、15年後、産みの親の高安夫妻(国広富之&一柳みる)が現れ俊徳を引き取りたいと申し出てきたのだ。話は平行線をたどるが、俊徳は級子にそんな両夫妻を嘲ってみせる。桜間が美しい夕映えに感嘆の声をあげると、俊徳は、炎に目を灼かれた時に見た「この世の終わりの景色」の幻影に襲われるのだった。
 ≪ここまで≫

「綾の鼓」出演:十朱幸代、綿引勝彦、多岐川裕美、木村了、国広富之、奥田洋平、金替康博、岡野真那美、内田亜希子
「弱法師」出演:十朱幸代、木村了、鶴田忍 多岐川裕美、国広富之、一柳みる
脚本:三島由紀夫 演出:『綾の鼓』前田司郎/『弱法師』深津篤史 美術:池田ともゆき 照明:小笠原純 音響:上田好生 衣裳:半田悦子 ヘアメイク:日下浩之 演出助手:川畑秀樹 舞台監督:三上司
2008/2009 Season Play 【休演日】9/29、10/6【発売日】2008/07/27 A席5,250円 B席3,150円 Z席1,500円
http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000061_play.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2008年09月26日 17:47 | TrackBack (0)