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しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2008年07月06日

新国立劇場演劇『混じりあうこと、消えること』06/27-07/06新国立劇場 小劇場

 30代の若手気鋭作家の書き下ろし戯曲を有名演出家が演出する、新国立劇場の“シリーズ・同時代”。3作品連続公演の第二弾(⇒第一弾)は五反田団の前田司郎さんの脚本を、白井晃さんが演出されます。

 3連作についての座談会に参加させていただきました。パンフレットに掲載されていますのでよかったらお買い求めください♪
 小さくて可愛らしい戯曲本(3作品同時発売)がなんと400円で発売中!今企画のみの限定販売で、新国立劇場では初めてのことだそうです。売れ行きも良いそうです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『混じりあうこと、消えること

 ≪あらすじ≫
 時間はおそらく夜。喪服姿の男が公園にやってきた。遊具から何やら物音がする。突然見知らぬ声が響いた。「お父さん」と。
 ≪ここまで≫

 ジャングルジム、砂場、街灯にベンチ。劇場の壁が露出していて、客席の日常と地続きな印象です。白いビニール(?)が天井一面を覆っており、照明はそのビニール越しにぼんやりと差し込みます。

 今、自分が生きてるのか死んでるのかわからなくなるようなお芝居でした。生きて混じわっても孤独だし、死んで消えた気になってもよみがえるかもしれない。だったら、今、この瞬間の幸せを数えたい。そうやって少し寛大になれる気がします。

 前田さんの脚本らしい可笑しな会話が、がっつり成り立ってなかったのは残念。白井さんの意図が私の好みと違ったのかもしれませんが。もっととんでもなくばかばかしいギャグになってもいいんじゃないかな~。

 ここからネタバレします。

 4人の男女は「団欒ってなに?家族って?」と問いかけ、試行錯誤を続けます。
 水底町(みずそこまち)って、単純に考えたら死後の世界、黄泉の国ってところかしら。

新国立劇場小劇場3作品連続公演 シリーズ・同時代Vol.2
出演:國村隼、橋爪遼、初音映莉子、南果歩
脚本:前田司郎  演出:白井晃 美術:松井るみ 照明:齋藤茂男 音響:井上正弘 衣裳:宮本まさ江 演出助手:渡邊千穂 舞台監督:田中直明
【休演日】6/30【発売日】2008/04/26 A席5,250円 B席3,150円 Z席1,500円 『シリーズ・同時代3作品 特別割引通し券』14,250円(ボックスオフィスのみ)
http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000040_play.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2008年07月06日 21:00 | TrackBack (0)