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しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2008年12月23日

青年団『サンタクロース会議(子ども参加型演劇)&(アダルト編)』12/13-23こまばアゴラ劇場

 平田オリザさんが作・演出される青年団の新作、『サンタクロース会議』。子ども参加型演劇とアダルト編の2本立て公演です。どちらも上演時間は1時間ほどで、1日で2本続けて拝見しました。全ステージがほぼ満席という人気公演だったようです。

 子ども参加型は対象年齢がおそらく幼稚園から小学校4年生ぐらいまで。“会議”でどんな意見が飛び出すかわからないので、非常にスリリングでした(笑)

 ⇒CoRich舞台芸術!『サンタクロース会議

 ≪あらすじ≫
 クリスマス・イブが差し迫ったある夜。大人と子供が一緒になって、サンタクロースについての会議を始めます。さて今年の議題は?
 ≪ここまで≫

20081222_santaclausconference_lobby.jpg

受付の壁かざり

 ロビーがツリーなどでかわいく飾り付けられており、会場に着くなりハッピーなクリスマス気分。イブ前々日に行ってムード満点で良かったかも。
 子ども用、大人用のパンフレットが違う内容になっていて、チケットも付属のぬり絵が違うデザインだし、子供と親の両方への心遣いが行き届いています。

 舞台美術は両バージョンともおそらく同じ。参加するお子さんの席は緑色のシートが敷かれたふわふわの桟敷席。“会議のルール”を読んだら、チケットについたぬり絵をしながら開演まで待つなど、子供を退屈させずに行儀良くしておいてもらう工夫に感心しました。

 サンタといえばこの疑問、クリスマスといえばのお約束など、今どきの日本人が12/24について思いつくことが網羅されているように感じ、何かとクスクス、にやにやほくそ笑む、楽しい1時間でした。

 ガミガミ博士(工藤倫子)のがんばりに脱帽です。風船が破裂するトラブルに爆笑(笑)。

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 サンタにはしょっちゅう会っているという“魔女”(木崎友紀子)が登場するのがうまい仕掛けになっていました。魔女自体が架空の存在ですから、サンタについてどんなに具体的な(現実離れした)答えが出てきても無理を感じません。また、魔女の姿がいかにも“これは変装です”といわんばかりなので、演劇的な“嘘”を楽しむこともできます。

 子ども参加型では、「サンタについての疑問は、大人だけでは解決できません。だから子どもの皆さんでしっかり考えて、お父さん、お母さんに教えてあげて下さい」と締めくくられました。感動。

 アダルト編は子ども参加型に比べるとブラックな内容で、続けて観たからこそ違いがよくわかって楽しめたように思います。不倫をしている50代男性へのアンケートが可笑しかった。

出演:木崎友紀子(魔女) 川隅奈保子(優美ちゃんのお母さん:やぎ) 兵藤公美(恵ちゃんのおかあさん) 島田曜蔵(安岡さん・ぶーぶー) 工藤倫子(ガミガミ博士) 鈴木智香子(子どもA・バイク) 田原礼子(太郎くんのお母さん:イヌ) 村井まどか(議長) 安倍健太郎(子どもC・サッカーボール) 小林亮子(子どもB・お父さん) 立蔵葉子(ガリガリ博士) 山本裕子(浜口先生) 畑中友仁(弘幸くんのお父さん:えんとつを立てた人)
脚本・演出:平田オリザ 舞台美術:杉山至 照明:岩城保 舞台監督 :中西隆雄 衣裳:有賀千鶴 衣裳製作:藤木智美 演出助手:大久保亜美 宣伝美術:京 チラシイラスト:木野聡子 制作:林有布子 宮永琢生 企画制作:青年団/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
「子ども参加型演劇」:前売・予約・当日共子ども席 1,000円 大人席(高校生以上) 2,000円 親子セット券(子ども席+大人席) 2,500円 *親子セット券は、青年団電話申込のみの取り扱いです。*未就学児童は、保護者同伴でご入場ください。
「サンタクロース会議 アダルト編」※サンタクロースの存在を信じている子どもは見てはいけません。前売・予約・当日共一般 2,000円 学生 1,500円 *未就学児童はご入場いただけません。
http://www.seinendan.org/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2008年12月23日 20:08 | TrackBack (0)