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REVIEW

2009年03月28日

東京デスロック『リア王』03/26-29富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ

 多田淳之介さんが演出される東京デスロックの新作です。キラリンク☆カンパニーになって初めての、キラリ☆ふじみでの公演ですね。初日を拝見しました。上演時間は約1時間20分。

 多田さんがご自身のブログにも書かれていますが、私も東京デスロックおよび多田さんの活動は、過渡期を迎えているんじゃないかと思いました。 

 ⇒CoRich舞台芸術!『リア王
 レビューはほぼ記録のみです。

≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫ 言葉は完全に正確ではありません。
 出演:銀粉蝶(ゲスト・女優) 多田淳之介(演出)

 多田「(『リア王』にはさまざまなテーマがあるけれど)今回は“老い”をテーマにしました。」
 銀「自分たちに“老い”はわからない、ということを、そのままにやっているのが良かったと思います。私は、年を取るのもいいんじゃないかと思う。ダメになるのもいいんじゃないか。悲しいのも人間。その悲しさをどのように味わうかも人間。」
 銀「役者には性別はないと思います。」

 多田「『リア王』はやっぱり難しいですね。パルコ・プロデュース『リチャードⅢ世』で銀さんが演じられたマーガレットは、本当に素晴らしかった。どうやって演じられたのでしょうか。コツはあるんですか?」
 銀「愚直にやるしかないと思う。コツはないと思う。あったら教えて欲しい(笑)。」
 多田「シェイクスピアのセリフはとても人工的だと思った。」
 銀「そうですよね。人工的なセリフは楽にしゃべっちゃいけない(楽にしゃべっても観客に伝わらない)。自分の体と気持ちに負荷をかけて獲得するしかないセリフだと思う。尋常じゃないセリフは、尋常じゃない体(演技)で発する必要がある。」

 終演後のトークはテレフォンショッキング形式ということで、翌日の“お友達”はアナウンサーの中井美穂さんとのこと。う~ん豪華!

キラリ☆ふじみ芸術祭参加作品 東京デスロックREBIRTH#4
出演:夏目慎也 佐山和泉 石橋亜希子 坂本絢 佐藤誠 堀井秀子 山本雅幸
作:シェイクスピア 構成・演出:多田淳之介 照明:岩城保 舞台美術:濱崎賢二 音響:泉田雄太 宣伝美術:宇野モンド 演出助手:井坂浩 橋本清  衣装:石川夕子 制作:服部悦子 企画・制作:東京死錠 主催:東京デスロック 富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ
【発売日】2009/01/15 日時指定・整理番号付き自由席 前売り2500円 当日2800円 学生・シニアは前売り・当日とも1500円
http://deathlock.specters.net/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2009年03月28日 12:10 | TrackBack (0)