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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2009年03月28日

プザンソン国立演劇センター・フェスティバル/トーキョー『ユートピア?』03/23-29あうるすぽっと

 フランス(シルヴァン・モーリス)、イラン(アミール・レザ・コへスタニの)、日本(平田オリザ)の共同製作です。いわば3本立ての構成です。フェスティバル/トーキョーのラインナップの中でも、最も国際色豊かな演目ですよね。

 ほっこり感動した後、その裏を見せられてニヤリ。最後は・・・私には意図がよくわかりませんでした。上演時間は約2時間30分(途中休憩を含む)

 ⇒CoRich舞台芸術!『ユートピア?
 レビューはほぼ記録のみ。

 ≪作品紹介≫ 公式サイトより
 平田オリザ最新作『クリスマス・イン・テヘラン』と、その出演者たちの舞台裏を再現するアミール・レザ・コへスタニの新作『サン・ミゲルの魚』、そしてブザンソン国立演劇センター芸術監督のシルヴァン・モーリスが描くのは、なんとこれらの作品を制作する演出家の妄想。3ヶ国の演出家と俳優たちによる言語・文化の差異を超えたメタ・メタ演劇構造は、演劇をユートピアに到達させ得るだろうか!?
 ≪ここまで≫

■「プロローグ」作・演出:シルヴァン・モーリス


■『クリスマス・イン・テヘラン』作・演出:平田オリザ


■『サン・ミゲルの魚』作・演出:アミール・レサ・コヘスタニ


■「エピローグ」作・演出:シルヴフン・モーリス

 ここからネタバレします。

 『クリスマス・イン・テヘラン』で、ひらたよーこさんが開けたプレゼントの「ママレンジ」でヤられました。涙ぼっろぼろ。私、持ってたんです。現代口語演劇でサラリと奇跡(のシーン)を見せられると、グっと来ますね。

 『クリスマス・・・』で「ええ話やな~」と普通に感動した後で、その舞台裏の現実を見せられました。優しくて幸せな国際交流もあるかもしれないけど、実際は言葉の通じる者同士でしか話さない(わかりあえない)ことがありますよね。出番を待っている間、女はおしゃべりするけれど、男は無言でゲーム(野球盤?)をやってるんですよね。男女の差がよく出てました。

 最後はガスマスクを被った役者さんが踊ってました。クリスマス・ツリーはいっぱいあるけれど、周囲は戦争状態みたい。主張が一方向に感じました。もっと多面的なものを感じられたらな~と思いました。

フェスティバル/トーキョー09春『Utopia?』
出演:ひらたよーこ、古屋龍太、井上三奈子(いずれも青年団)、レザ・ベヘポウディー サイード・チャンギズィアン エルハム・コルダ ナディーン・ブルラン セシル・クスティヤック エリック・プティジャン
「プロローグ」作・演出:シルヴァン・モーリス/『クリスマス・イン・テヘラン』作・演出:平田オリザ/『サン・ミゲルの魚』作・演出:アミール・レサ・コヘスタニ Amir Reza Koohestani/「エピローグ」作・演出:シルヴフン・モーリス Sylvain Maurice
脚本・演出:平田オリザ/アミール・レザ・コへスタニ Amir Reza Koohestani/シルヴァン・モーリス Sylvain Maurice 翻訳:ローズマリー・マキノ・ファイヨール〔クリスマス・イン・テヘラン〕 原真理子 田中志緒理 ネギン・シャリフ ドラマトゥルグ:ヤン・リシャール 演出助手(コヘスタニ):マヒーン・サドリ 美術・照明:エリック・ソワイエ 照明助手:ジャン・ピエール・ミシェル 衣裳:マリー・ラ・ロッカ 音響:ジャン・ド・アルメイダ 映像:ルノー・ルビアノ    
通訳;原真理子(日本語-フランス語) 田中志緒理(日本語-ペルシャ語) ネギン・シャリフ(ペルシャ語-フランス語) 製作:プザンソン国立演劇センター 共同製作:フェスティバル/トーキョー 助成:ヨーロッバ国際対話年2008認定事業 キュルチュール・フランス/フランシュ・コンテ地方 国際交流基金 ONDA クレディ・コオペラティフ
協力:ジュヌ・テアトル・ナショナル 青年団/〔有〕アゴラ企画・こまぱアゴう劇場 劇団メフル
【東京公演スタッフ】技術監督:カール・オーエル 技術コーディネート:播間愛子 舞台監督:中西隆雄 装置制作:鈴木健介 照明:ベルナール・ギヨロ、西本彩、鈴村淳 衣裳・小道具管理:有賀千鶴 音響:ジャン・ド・アルメイダ、泉田雄太、緒方晴英、井川佳代 映像:マニュ・セプ、山□久隆、深田晃司 字幕:西本彩、秋山建一 字幕オペレーション:田中志緒里、村上華子 制作:西尾祥子(システマ)、西山葉子、横山優 制作補佐:尾原綾
【F/Tスタッフ】制作:クラウトハイム・ウルリケ 制作サポート:ハッセルタラ・石塚 F/Tクルー:砂|||史織、ジュリエット・トリュフィー、渡部恵子 後援:フランス大使館 主催:フヱスティバル/トーキョー
【発売日】2008/12/18 指定席 一般 4,500円/学生 3,000円(要学生証提示)、高校生以下 1,000円
http://festival-tokyo.jp/program/utopia/index.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2009年03月28日 15:26 | TrackBack (0)