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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2009年12月27日

青年団『北限の猿』12/27-01/26こまばアゴラ劇場

 平田オリザさん率いる青年団の『カガクするココロ』『北限の猿』2本立て公演です。劇団のホームであるこまばアゴラ劇場公演は全国ツアー最終地ですね。まずは『北限の猿』を拝見。『カガクするココロ』は来年1月の第2週ぐらいに行ければと思っています。1/26までのロングランです。

 2008年に観た他劇団の公演と比較したり、去年の『森の奥』と重なる部分を確認したり。上演時間は約1時間20分。

 ⇒舞台写真
 ⇒CoRich舞台芸術!『「カガクするココロ」「北限の猿」

 ≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
 猿を人間に進化させるプロジェクトを研究している某国立大学の生物学研究室を舞台に、生命倫理の問題や日本人論、そして現代の若者の姿を鮮明に描き出す、「科学シリーズ」2本立て公演。
 現在、大阪大学でロボット演劇プロジェクトに取り組む平田オリザの“「科学」と「演劇」の総合”の原点、待望の再演です。人類の文明の急速な進歩と、暖慢な進化の流れの二重奏をどうぞお楽しみください。
 ≪ここまで≫

 『カガクするココロ』と『北限の猿』は平田戯曲「カガク三部作」の2つです(あと1つは『バルカン動物園』)。私は『北限の猿』しか観ていないですね。

 実験対象である猿について論理的に語らう科学者たちこそが、猿に見えてくるのがやはり面白いです。現代的で清潔そうな、いわゆる研究室が舞台なのに、そこに居る白衣の人々が猿の群れのよう。

 ここからネタバレします。

 「ボノボは快楽のために乱交する」という監察結果から、人間という動物である自分自身について色々考えることができます。不倫(ただの浮気?)の末に妊娠してしまった女子大生が、“間引きするために崖を飛び越えさせられる妊婦”のようにイスとイスの間を飛び越えようとする場面から、どうしようもなく情けない人間らしさが感じられたり。 

 私の勘違いおよび思いこみかもしれないのですが、役者さんが段取りどおりに動いているように見える瞬間が続くと、気持ちが冷めてしまいます。「出番なので出てきました!」という空気を背負った登場とか、「今から大事なこと言いますよ!」と合図を出すような間(ま)とか。そういうことも一緒に楽しめればいいのかもしれないんですが。
 新しくやってきた心理学専門の竹越役の堀夏子さん、夫婦で働いている木元妻役の工藤倫子さん、セールスマン高木役の安倍健太郎さんの演技には惹かれるものがありました。

≪伊丹、広島、鳥取、北九州、宮崎、東京≫
【出演】『北限の猿』:工藤倫子 村井まどか 山本雅幸 安倍健太郎 河村竜也 後藤麻美 小林亮子 長野海 二反田幸平 堀 夏子 村田牧子 山本裕子 海津忠 佐山和泉 中村真生
脚本・演出:平田オリザ 舞台美術:濱崎賢二 舞台美術監修:杉山至 照明:岩城保 演出助手:相馬加奈子 宣伝美術:工藤規雄+村上和子 太田裕子 宣伝写真:佐藤孝仁 宣伝美術スタイリスト:山口友里 制作:木元太郎 企画制作:青年団/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 協力:(株)アレス 国営昭和記念公園事務所
前売・予約・当日共一般=3,500円 学生・シニア(65歳以上)=2,500円 高校生以下=1,500円 2演目セット券(前売・予約のみ)一般=6,000円 学生・シニア(65歳以上)=4,000円 高校生以下=2,000円 *日時指定・全席自由席・整理番号付*学生・シニアの方は、当日受付にて学籍・年齢を確認できる証明書をご提示ください。*未就学児はご入場いただけません。*芸術地域通貨ARTS(アーツ)でもご観劇いただけます。(ARTSとは、桜美林大学内の演劇施設で施行されている地域通貨です。1ARTS=1円。)
http://www.seinendan.org/jpn/info/info090810.html
http://www.seinendan.org/jpn/info/info091009.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2009年12月27日 21:37 | TrackBack (0)