2009年03月03日
【ワークショップ】時間堂2009ワークショップのお知らせ(3月~5月)
演出家の黒澤世莉さん(⇒cinraのインタビュー)が主宰する劇団・時間堂が、俳優向けのワークショップを開催します。黒澤さんは演技指導者としても活躍しています。
・募集人数:各クラス12名
・応募〆切
[俳優オープンクラス(各月全3回)]
3月分:2月28日(土)〆切
4月分:3月30日(月)〆切
5月分:4月25日(土)〆切
[俳優集中クラス(全10回)] :4月20日(月)〆切
[俳優オープンクラス]と[俳優集中クラス] は期間と費用が違うだけで、演技の習熟度には関係がないそうです。
詳細は下記をご覧ください。※時間堂からいただいた情報です。
【時間堂2009ワークショップのお知らせ】
●「テキストから自由になる」
時間堂は、現役俳優を対象としたワークショップを開催します。
私たちの標榜する「深呼吸のできる演劇」とは、舞台上にいる俳優が、その役として、生きて呼吸をしてそこに存在する。そして相手から影響を受けそれに素直に反応してゆく演劇です。お客様にもその時間や、空間、目の前にあることを感じていただく演劇。とても当たり前で、シンプルなことですが、常にそうあるためには、何が必要なのでしょうか。
独特の練習方法が話題の時間堂ですが、その基本は「頭で考える」ではなく「やってみる」演劇です。継続して取り組むことにより、俳優としての実力がつくようにデザインされています。実際に身体で体験してみることが、理解への一番の近道です。
黒澤世莉演出に興味のある方、黒澤演出作品をご覧になってみて、「これ、やってみたい」と思われた方、俳優として新しい経験を重ねたい向上心あふれる方、ぜひお気軽にご参加下さい。
●クラス名/クラス日程
オープンクラスは時間堂の稽古で継続して行っているエクササイズ等を取り入れた反復のクラスとなります。
集中クラスでは、オープンクラスの内容を発展させ、テキスト等を用いた黒澤世莉演出の初期稽古をご体験頂きます。
尚、「俳優集中クラス」修了者の中から審査の上、「俳優応用クラス」へお誘いする方を選抜しています。
今回は、「俳優オープンクラス」「俳優集中クラス」のみの募集となります。
[俳優オープンクラス]
時間:全日14:00-17:00 / 各月全3回
[3月] 20日(金祝)、22日(日)、29日(日)
[4月] 5日(日)、12日(日)、19日(日)
[5月] 5月17日(日)、24日(日)、31日(日)
[俳優集中クラス]
4月26日(日) 14:00-17:00
4月29日(水祝) 14:00-17:00
5月3日(日) 14:00-17:00
5月4日(月祝) 14:00-17:00
5月5日(火祝) 10:00-13:00/14:00-17:00
5月6日(水祝) 10:00-13:00/14:00-17:00
5月10日(日) 10:00-13:00/14:00-17:00
全10回
●会場
JR京浜東北線/南北線 王子駅 近辺
●募集人数/〆切
各クラス12名
[俳優オープンクラス]
3月:2月28日(土)
4月:3月30日(月)
5月:4月25日(土)
[俳優集中クラス] :4月20日(月)
●ワークショップリーダー
黒澤世莉
佐藤佐吉賞優秀作品賞、演出賞受賞。スタニスラフスキーとサンフォード・マイズナーを学び、1997年、時間堂としての活動を開始。「王子小劇場プロデュース」「劇団朋友」など、外部演出を含め26本の演出作品がある。「舞台の上で深呼吸できる」俳優と客席をつくる演出には定評がある。また新国立劇場演劇研修所や俳優指導者アソシエーションなどで、指導者としても活躍中。
●参加資格
・年齢・性別・国籍不問ただし日本語か英語での会話に不自由のない方
・職業俳優としての意識のある方
●参加費用
[俳優オープンクラス]
9,000円→2009年6月まで、期間限定割引→7,000円
*定員に応じて、1回2,500円にて1回のみの参加も可能です。
[俳優集中クラス]
30,000円→2009年6月まで、期間限定割引→20,000円
●応募方法
下記をご記入の上、[郵送]または[E-mail]にてお申し込み下さい
【1】参加希望クラス
【2】お名前(ふりがな) *芸名で活動されている方は、本名と併せてお送りください。
【3】年齢
【4】性別
【5】電話番号
【6】メールアドレス
【7】住所
【8】参加同機
【9】俳優としての長所/短所
【10】観劇したことのある時間堂/黒澤世莉演出作品(あれば)
【11】所属劇団等(あれば)
【12】備考 *最近の舞台出演等、特記すべき事項があればお書きください
[郵送先] 114-0014 東京都北区田端5-7-1 時間堂ワークショップ係
[E-mail] jikando「あっとまーく」seriseri.com
*「あっとまーく」を記号にかえてメール下さい。
時間堂:http://www.seriseri.com/jikando/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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ゴジゲン『たぶん犯人は父』02/18-22こまばアゴラ劇場
ゴジゲンは松居大悟さんが作・演出(出演も)される、2006年に旗揚げした劇団です。第5回目の公演でこまばアゴラ劇場「冬のサミット2008」、「北九州演劇フェスティバル2009」に参加しているなんて、勢いがありますよね。複数の人からの噂も耳にしたので、伺いました。
若々しい、フレッシュなコメディーでした。上演時間は約1時間45分。
⇒CoRich舞台芸術!『たぶん犯人は父』
≪あらすじ≫
足の不自由な広末君(松居大悟)のために募金活動をするボランティア団体の事務所。募金がとうとう目標額に達成したので、お祝いのパーティーをすることに。そんな大事な日とは知らず、団体の長である金子(山本禎顕)をたずねて、金子の息子・茂(奥村徹也)とその友人(本折智史・斉藤めぐみ)も事務所にやって来た。こともあろうに親子ゲンカを始めてしまい・・・。
≪ここまで≫
スタイルとしてはどたばたのシチュエーション・コメディーですが、ある事件の犯人捜しがストーリーの主軸になっています。今どきの若者らしいギャグを下品にならない程度に散りばめつつ、実は社会風刺もちょっと効いており、楽しんで観ていられました。
演出や役者さんの演技については学生劇団っぽさがぬぐえない印象。でも将来に期待したいな~という気持ちが沸いてくる作風でした。ギャグの方向性は個人的に好みです。
松居さんは20代前半なんですね。今の20代の演劇の作り手は、公演の体裁をしっかり整えられていて立派だと思います。自分がその年の頃は、本当にいい加減だったなぁと反省するばかりです。
ここからネタバレします。
銀行からおろして来た1000万円を入れた鞄が盗まれ、お祝いムードは一転し、犯人探しの修羅場に。といっても基本的にはお気楽ムード。ドタバタするシーンはわざとらしさが目に付いて集中しづらかったです。
茂はラップのグループを組んでおり、「俺たちの音楽で世界にラブ&ピースをもたらそう!」と勢い良く叫んでいますが、仲間は金に目がくらんで簡単にグループ解散の決心をしたりもします。夢が大事なのか、金こそ全てなのか。どことなくのどかなムードの中に、登場人物それぞれのジレンマも描かれていました。
結局、純粋な気持ちで広末君のための募金活動をしていた者はおらず、最終的には広末君も仮病だったことがわかります。それぞれの嘘がバレて、本音がポロポロとはがれるように暴かれていく展開は、うまくできてるな~と思いました。
≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
出演:本田誠人(ペテカン)/松居大悟/青木直也
本田さんと松居さんが2人でエチュード(即興演劇)を始めたのですが、青木さんが突然参加したのがすごく面白かった。
≪東京、福岡≫
第5回公演 <こまばアゴラ劇場「冬のサミット2008」・北九州演劇フェスティバル2009参加作品>
出演:青木直也 安積友恵 奥村徹也 斉藤めぐみ 目次立樹 本折智史(青春事情) 山本禎顕 松居大悟 目次立樹
作・演出/松居大悟 演出助手/飯田紘子、村上淳也 舞台監督/並木拓巳+久保大輔 舞台美術/高良真秀 装置/青木栄介 照明/佐野由希子、田中丸桜子、松本望 音響/森優太 音楽/GosenfuStudio 演出部/藤岡理絵 衣裳/本間圭一 映像/橋爪知博 宣伝美術/小西朝子 チラシデザイン/谷口崇 WEB/飯塚美江 スチール/村田まゆ 外野/北川隆来 宿舎/喜久田邸 広報/門田佐和子、城野舞子、矢野薫 制作/半田桃子、安部未知子、熊野由香里、武藤香織 角山紗代子 企画制作/ゴジゲン、(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 東京公演主催/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
前売 2,000円 当日 2,300円 学割 1,500円(要学生証提示)
http://www.5-jigen.com/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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あなざ事情団『豪華!三人姉妹 まつり』02/21-22シューレ大学
あなざ事情団は、わたなべなおこさん(あなざーわーくす)、松田弘子さん(青年団)、倉品淳子さん(山の手事情社)の観客参加型演劇を上演するユニットです(過去レビュー⇒1、2)。
前回は私、ずっとペットボトルを持ってたんだよな~(笑)。今回は後方席だったので静かに鑑賞。でも笑いすぎて疲れました(笑)。上演時間はたしか約1時間30分。ワークショップには参加しませんでした。
⇒CoRich舞台芸術!『豪華!三人姉妹 まつり』
前回と大きく違うのは、英語と日本語の両方で上演されること。なんとカナダ公演もあるんですよね。日本語を母国語とする人と英語を母国語とする人の両方が、字幕なしでも鑑賞できる構成になっています。松田さんは翻訳・通訳もされる多才な女優さん!紙芝居もチラシの絵も松田さんが描かれています。
倉品さんと松田さんの2人だけで『三人姉妹』の登場人物を次々と演じ分け、観客にもどんどん配役を振っていきます。ノリのいい観客はセリフが上手で楽し~♪お2人はそんな雰囲気を作るのがすごく上手なんですよね。
『三人姉妹』は数作品拝見していますが、最後の「生きていかなければね」でもれなく感動してしまう私。今作ではほとんど絶叫するようなセリフになっていましたが(笑)、やっぱりじわっと来ちゃったよ(←ヘン?)
シューレ大学↓はちょっと不思議な場所でした。道とすぐつながってる感じがのどかで良かったです。花粉症の人はつらかったみたいだけど。
あなざ事情団+シューレ大学 共催イベント
公開演劇ワークショップ 演劇表現の多様性と可能性を探る
出演:倉品淳子(山の手事情社) 松田弘子(青年団)
脚本:アントン・チェーホフ 演出:わたなべなおこ
【発売日】2009/01/17 予約:2,500円 当日:3,000円
*「三人姉妹」の観劇とワークショップがセットになった料金です。
*観劇のみ、ワークショップ参加のみでもOKです!(その場合も値引きはございません。ごめんなさい)
*三人姉妹の上演時間は70分くらい、ワークショップは90分を予定しています。
http://www.letre.co.jp/~hiroko/threesisters/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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【情報】ポツドール『愛の渦』公演パンフレットがインターネットで販売中!
『愛の渦』パンフ(左)とチラシ
ポツドール『愛の渦』(私は来週観劇予定)の会場で販売中のパンフレットを、友人から入手!小さな冊子ですが、1000円という価格も納得の貴重な保存版です。黒の装丁もポツドールらしくてイイですね。
⇒こちらでネット注文可能!
『愛の渦』(⇒戯曲本紹介)についてはもちろん、劇団旗揚げから現在にいたる全作品紹介や、作・演出の三浦大輔さんのロングインタビューなど、中身はとても充実しています。
演劇関係者で寄稿されているのは岩松了さん、宮沢章夫さん、本谷有希子さん、内野儀さんという豪華な面々。『愛の渦』出演者による「実録・ポツドールの稽古場(三浦大輔・欠席裁判)」が面白かった~(笑)。
「土佐有明の(ほぼ)初日劇評」に今公演の舞台写真が掲載された劇評が出ています。“(ほぼ)初日劇評”って素晴らしいですね!!
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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