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2010年08月10日

NPO法人FPAP『ぽんプラザホール10周年記念 福岡・九州地域演劇祭 内覧会』08/08福岡市民会館

 8/20(金)から9/8(水)まで福岡で開催される「ぽんプラザホール10周年記念 福岡・九州地域演劇祭」の内覧会を拝見してきました~!
 「福岡・九州地域演劇祭」は福岡の演劇人による3つのプロデュース公演(新作)と、北九州、熊本、宮崎の劇団の3公演からなる、全8作品・28ステージが上演される演劇祭です。

 内覧会とは、演劇祭参加作品すべてについての通し稽古、もしくはプレゼンテーションを実施し、参加者らが1日で演劇祭の全容を体験するという大イベント。終了後には盛大な交流会も開かれました。

 ⇒フェスティバル公式サイト
 ⇒フェスティバル公式ツイッター(ハッシュタグ:#fkrt)
 ⇒CoRich舞台芸術!内特設サイト

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 以下、ざっと感想を(順不同)。

●<通し>大学演劇部合同公演『髑髏城の七人〈アカドクロ〉』
 劇団☆新感線の大人気作品を約2時間10分休憩なしで上演。殺陣が良かった!大学生が振付したそうです。5月ごろから稽古をしてきたそうで、その成果が出ていたと思います。
 2007年の「6大学演劇部合同公演」(⇒関連レポート)から続いている企画なんですね。同世代の多数の大学生が、舞台創作で熱く濃い夏を共有するなんて素敵!福岡の大学演劇部の横のつながりが生まれ、さらに先輩・後輩という縦のつながりも強固になれば、福岡演劇界の新しい人材の宝庫になるかもしれません。

●<通し>福岡在住の演劇人によるプロデュース公演『夏の夜の夢』
 衣装が華やか。『夏の夜の夢』はシェイクスピアの人気古典ですので、この公演ならではの解釈や個性をもっとはっきり出しても良いのではないかと思いました。・・・にしてもライサンダーとディミートリアスがイケメンぞろいでびっくりしたな~(笑)。ハーミアとヘレナも可愛かったです♪

●<通し>連続上演『春、夜中の暗号』
 福岡在住の劇作家・宮園瑠衣子さんの短編戯曲を2本連続上演する公演のうちの1本。女1人、男2人の三人芝居でいわゆる“静かな演劇”に分類される作品ですね。
 演出次第でどこにでも連れて行ける、何でも盛り込める、謎と余白が多い戯曲でとても面白かったです。終わった後に一緒に観た人と話が尽きなかったですね。本番が観たいな~。

●<作品紹介>連続上演『よかっちゃん』
 『春、夜中の暗号』と同じく宮園瑠衣子さんの戯曲です。あなざーわーくすのわたなべなおこさんが演出されます。わたなべさんは「観客参加型」の演劇作品を発表されている方で、作品紹介も「観客参加型」でした(笑)。

●<作品紹介>飛ぶ劇場『睡稿(すいこう)、銀河鉄道の夜』
 作・演出の泊篤志さんも台本を持ちつつ参加し、作品の一部を披露してくださいました(写真↓)。泊さんは「銀河鉄道の夜」が大好きだそうで、アニメ映画「銀河鉄道の夜」(脚本:別役実)、北村想さんの戯曲『想稿・銀河鉄道の夜』をお勧めされていました。
 劇団初の原作もので、さらに「観客参加型」にも初挑戦されるそうです。『よかっちゃん』演出のわたなべなおこさんの『三人姉妹』に影響を受けたとのこと。ご縁がつながるものですね。
 泊「意外と原作に忠実と評判です。」
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●<作品紹介>劇団きらら『劇団きららの「星の王子さま」~le petit prince~』
 作・演出の池田美樹さんが原作冒頭を朗読してから、作品のコンセプトなどを簡潔に紹介。
 池田「暗闇で一人でじっと座っていることを怖がらない、大人であり表現者でありたい。」

●<作品紹介>劇団こふく劇場『水をめぐる』『水をめぐる2』
 劇団所属女優のあべゆうさんが作品の一部を演じてくださいました。一人語りだけで劇世界を立ち上げて見せてくれるのが嬉しい。
 あべ「能、神楽、狂言、落語をベースに作品づくりをしています。」

 内覧会の休憩時間に、劇作家・演出家が話し合う会も開かれました。
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 大学演劇部合同公演と、連続上演『春、夜中の暗号』の通し稽古についての感想や意見が交換されました。明日からの稽古にさっそく取り入れられる具体的な提案もあり、短時間ですが意味のある会だったと思います。

 すべてが終了したのは夜8時。昼1時からの長丁場でした。交流会会場のレストランまでVELO TAXI(写真↓)に乗せていただきました~! 関連記事⇒

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 黄色いシャツは運転手さん↓ ピンボケしてますが(汗)、夜景の雰囲気は伝わるかと。
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 演劇祭の最初の公演が開幕するのは8/20(金)。その前に大勢の参加者が一堂に会して、演劇祭の全容を体験したわけです。実施するのは大変だったと思いますが、その価値は十分以上にあったと思います。
 ・比較的早い時期に作品全編を通すことになるので、稽古進行に遅れが出ない。
 ・作品が外部の目にさらされることで発見がある。外部から意見をもらえる。
 ・他団体の作品から新しい刺激を受けることができる。
 ・演劇祭参加者が交流ができる。
 ・演劇祭に参加している実感が持てる。
 などなど。 ※泊篤志さんもモチベーション上がったとのこと!(2010/08/11加筆)

 本番をぜひ観たいので会期中にもう一度福岡に行きたいと思っています。遠方から観に行かれる方には、はしご観劇で最大5公演・6作品が観られる9/4(土)~9/5(日)がお勧めだそうです。
 ※福岡県外にお住まいの方のみのお得な「4作品観劇券」あり!

ぽんプラザホール10周年記念 福岡・九州地域演劇祭 プロジェクトチーム⇒総合プロデューサー:高崎大志 プロデューサー:本田範隆、大橋敦史 プロデューサー補:中原恵 制作:三坂恵美、古賀裕奈、喜多千尋 アドバイザー:平田オリザ、北村功治 主催:NPO法人FPAP 共催:九州地域演劇協議会、財団法人福岡市文化芸術振興財団 後援:福岡市、福岡市教育委員会、福岡県、福岡県教育委員会、朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞西部本社、西日本新聞社、NHK福岡放送局、九州朝日放送、TNCテレビ西日本、RKB毎日放送、FBS福岡放送、TVQ九州放送、天神エフエム 協賛:株式会社ふくや、コカ・コーラウエスト株式会社 助成:文化庁芸術団体人材育成支援事業、財団法人地域創造、財団法人セゾン文化財団、財団法人アサヒビール芸術文化財団 広報協力:CoRich舞台芸術!、ピクニック
http://10kinen.info/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2010年08月10日 17:47 | TrackBack (0)