2010年10月07日
【ワークショップ】俳優指導者アソシエーション「シリーズ“俳優のすべて”第3回『プロジェクト「シーンスタディをとらえ直す」』」12/10-23森下スタジオ※11/15〆切(申込フォームあり)
俳優指導者アソシエーションによる俳優のためのワークショップ情報です(関連レポート⇒1、2 告知エントリー⇒1、2)。詳細は公式サイトをご覧下さい。
俳優指導者アソシエーションには、芸団協と新国立劇場が共催するワークショップ(例えばこちら)で教えている講師の方々もいらっしゃいます。今回は新国立劇場演劇研修所ヘッドコーチの池内美奈子さんら合計4名の講師とともに、サム・シェパードの戯曲に取り組むそうです。
「ワークショップや訓練場は役者のため。稽古が始まったらお客様のため。」(過去レポートより)。ご興味のある役者さんは、年末の予定を確保してくださいね。
●俳優指導者アソシエーション・シリーズ“俳優のすべて”第3回
『プロジェクト「シーンスタディをとらえ直す」』
日程:2010年12月10日(金)~23日(木・祝)*12日(日)、19日(日)は休み、
時間:11時~17時
場所:森下スタジオ
講師:池内美奈子、他3名
対象:俳優で全日参加のできる方/20歳~40歳位
経験:2年以上俳優としての実技経験のある人
募集人数:8名程度(書類選考有り)
受講料:30,000円
申込〆切:11月15日(月)必着。申込フォームからどうぞ。
※12/22(水)はワーク・イン・プログレスが一般公開されます。私は観に行く予定です。
以下、俳優指導者アソシエーションよりいただいた情報です。
■シリーズ 俳優のすべて 第3回 プロジェクト「シーンスタディをとらえ直す」
シリーズ「俳優のすべて」は俳優に関わる様々の要素をいろいろな角度から検証し、それをもとに勉強会やワークショップ、レクチャー、プロジェクトなどをおこなっていく企画です。
シーン・スタディとは戯曲から「部分的」に選び出したシーン(場面)を、指導者のもとで俳優達が共に作業し、その戯曲理解と実践への移行を学ぶもの。そのプロセスが重視されるものであると思います。しかし実際おこなわれているシーンスタディではその目的が曖昧であったり、「演出家の作業(見せるものとしての創作をする)」が尊ばれる傾向や方向性でおこなわれることが多いのではないでしょうか。
今回のプロジェクトでは、サム・シェパードの戯曲を題材に、
1.俳優指導の現場でおこなわれるべきシーン・スタディとは何か
2.指導者は指導を受ける側をどのように導いていくのか
に焦点を当て8名の俳優とプロジェクト・リーダー(指導者)1名、3名のサポート・インストラクターとの『協働』によって1つのシーンを2週間かけて作業します。
後半にはそこまでの過程(ワーク・イン・プログレス)の一般公開をおこない、あらためて俳優養成に有効なシーンスタディを探り、検証してみたいと思います。
今回のプロジェクトでは代表でヴォイス・ティーチャーの池内美奈子がプロジェクト・リーダー、他3名がサポート・インストラクターとなります。
【募集要項】
対象:俳優で全日参加のできる方
年齢:20歳~40歳位
経験:2年以上俳優としての実技経験のある人
日程:2010年12月10日(金)~23日(木・祝)
時間:11時~17時
*12日(日)、19日(日)は休み、22日(水)はワーク・イン・プログレス一般公開日
場所:森下スタジオ(地下鉄都営新宿線、 都営大江戸線「森下駅」 A6出口徒歩5分)
募集人数:8名程度(書類選考有り)
受講料:30,000円
【申込方法】
俳優指導者アソシエーションのサイト(http://asatp.org/)の「問い合わせ先」よりお申し込みください。
お問い合わせ内容の「ワークショップ申込」を選択し、コメント欄に必ず1.性別、2.年齢、3.所属、4.電話番号、5.簡単な実技経験 を記入の上、送信してください。
【申込みの締め切り日&事前準備について】
11月15日(月)必着。
参加決定者には11月19日(金)までに詳細を連絡いたします。
また、12月10日からのプロジェクト開始前に指定台本を読み込んでいただきますのでご了承ください。
http://asatp.org/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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風琴工房『葬送の教室』10/06-13ザ・スズナリ
詩森ろばさんが作・演出される風琴工房の新作は、日航機墜落事故を題材にしたフィクション。
約1時間40分、ずっと集中したまま見つめ続けました。“被害者遺族と加害者企業”という対立だけに終わらない、密度の高い会話劇でした。
★ポスト・パフォーマンス・トーク
10/10(日)19時の回:小平尚典さん(写真集「4/524」)
10/11(月)15時の回:飯塚訓さん(墜落遺体-御巣鷹山の日航機123便-)
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⇒CoRich舞台芸術!『葬送の教室』
人生に起こった大事件を心を開いて味わうことと、あくまでもデータとして扱うこととを、一人の人間の中で両立させるのは困難です。でも悲しみや怒り、恨みなどを肯定し、客観した上で、未来のために、やれることはあるのではないか。登場人物それぞれの克己が描かれていたと思います。
初日のせいもあると思いますが、役者さんの演技がところどころ、ぎくしゃくしていた感は否めません。でもこの作品が書かれて、上演されて、それを観た観客がいたことに、大きな価値があると思える公演でした。
事故で妻を亡くした岩沼役の岡森諦さんの、明るくて柔らかい(ように装う)雰囲気が優しくて良かったです。
事故があった夏、私の父はよく東京・大阪間を往復していたので(新幹線ででしたが)、テレビのニュースを見た時の心のざわめきはよく覚えています。映画「沈まぬ太陽」も最近見ました。
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ここからネタバレします。
事故から5年後の、ある会議のみにしぼった1時間40分。ギュっと凝縮された一幕劇だったことが良かったように思います。あれ以上見るのはつらかったし、大河ドラマのように時期を分けて描かれても、遠くの物語になってしまう気がするし。
「4人の生存は奇跡」だったのかどうか。「奇跡」という美談で覆われたせいで、詳細にわたる調査を怠ったのではないか、という疑問。自分の頭で考えるがゆえに、すべてを疑ってかかる心。
出演:佐藤誓、山口雅義、岡森諦(扉座)、多門勝(THE SHAMPOO HAT)、根津茂尚(あひるなんちゃら)、岡本篤(劇団チョコレートケーキ)、清水穂奈美、浅倉洋介、津田湘子、松木美路子
【作・演出・宣伝美術】詩森ろば【美術】杉山至+鴉屋【音響】青木タクヘイ(STAGE OFFICE)【音響操作】鈴木三枝子(STAGE OFFICE)【照明】榊美香(有限会社アイズ)【舞台監督】小野八着(JET STREAM)・大地洋一【制作】池田智哉(feblabo)【企画製作】ウィンディ・ハープ・オフィス
【発売日】2010/08/29 前売 3300円 当日 3500円 学生 2300円 学生当日 1000円 障碍 1500円 ペア 6000円 平日はじめて割 2人一組 3300(10組限定) ありがとう割 2800円 9月20日までに入金の方適用
【トークゲスト】10月10日19時の回終了後:小平尚典(写真家) 10月11日15時の回終了後:飯塚訓
http://windyharp.org/sousou/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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