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しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2011年02月08日

青☆組『雨と猫といくつかの嘘.』01/30-02/08アトリエ春風舎

 吉田小夏さんが作・演出される青☆組の再演公演です。今年で結成10周年なんですね。『雨と猫といくつかの嘘』は第15回日本劇作家協会新人戯曲賞に入賞した戯曲です。

 お芝居が終わった時、外に雨が降っているような気がしました。最後の暗転は死後の世界、もしくは生まれる前の世界の闇のように感じました。上演時間は約1時間10分ぐらいだったかと。

 ⇒CoRich舞台芸術!『雨と猫といくつかの嘘.

 ≪あらすじ≫
 還暦を迎えた風太郎の誕生日。大雨の中、あの人が訪れる。
 ≪ここまで≫

 中央に四角い畳(とおぼしき)の部屋がある抽象舞台。役者さんは登場しない時はおもに、舞台の上下にひかえます。

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 風太郎の過去の誕生日がいくつか描かれます。家族や夫婦の理想像が、私には懐かしさも感じられないほど旧時代的に見えました。60代男性が主人公だからそうなってるのかしら。

 「赤ちゃんは泣いて生まれてくる。(お母さんのお腹から出て)一人ぼっちになっちゃうから」といったセリフがありました。これは人間の孤独およびそれを憂う気持ちを表す時によく言われる(書かれている)ことですが、私は個人的に、そうは思わないんですよね~。肺呼吸を開始するために声を出すだけで、生理的なものだと思うのです。「おぎゃあ!」と泣かない子もいますし。

vol.14 10th Anniversary第15回日本劇作家協会新人戯曲賞 入賞作品
出演:木下祐子、藤川修二、福寿奈央、荒井志郎、髙橋智子、林竜三
脚本・演出:吉田小夏 舞台監督:喜久田吉蔵・八木茜 舞台美術:濱崎賢二(青年団)・中村友美 照明:伊藤泰行 音響:泉田雄太 演出助手:山本タカ(声をだすと気持ちいいの会) 宣伝美術:空 宣伝写真:前田恵美 制作統括:赤沼かがみ(G-up) 制作補:たけいけいこ 企画製作:青☆組
トークゲスト:1月30日(日)19:30 ・古川貴義(箱庭円舞曲 主宰)/1月31日(月)19:30 ・黒澤世莉(時間堂 主宰)/2月1日(火)19:30 ・シークレットゲスト<発表!>葛木 英さん(ehon 主宰)/2月2日(水)19:30 ・徳永京子(演劇ジャーナリスト)
【発売日】2010/12/25*予約・前売 2,700円*当日 3,000円 *ペアチケット 5,200円 (2名様/予約・前売のみ)*学生・シニア 2,500円 (予約・前売のみ)
http://www.aogumi.org

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2011年02月08日 11:45 | TrackBack (0)