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しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2011年06月11日

SPAC『タカセの夢』06/05、19舞台芸術公園屋内ホール「楕円堂」

 カメルーン出身のダンサー・振付家のメルラン・ニヤカムさんが、静岡県の中高生10名とダンスを創作しました。昨年の初演からブラッシュアップされ、SPAC「ふじのくに⇔せかい演劇祭2011」で再演を迎えました。⇒記者発表

 終演後に出演者全員とSPAC芸術総監督の宮城聰さんによるトークがありました。子供たちがニアカムさんのことを「パパ」「太陽」「神様」「学校では教えてくれないことを教えてくれる人」等と満面の笑みで語っており、私もニアカムさんに会いたくなりました。

 8月にシアタートラムで東京公演があります。8月11日プレトーク(開演前18:30より)にニヤカムさんが出演されますね!

 ⇒CoRich舞台芸術!『タカセの夢

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 タカセはクラスメイトの女の子にモテモテで追いかけ回される。しかしそれは夢で、目が覚めると現実の殺伐とした人間関係が広がっており、テレビゲームのような戦闘的なダンスが展開する。やがてタカセはそこを抜け出し、自然のなかで解放的に遊ぶ。その後、何十年か経ち、老人時代に移行する。おじいちゃんおばあちゃんになった彼らは、楽園のような場所で、かつての遊びを思い出し……。
 ≪ここまで≫

 あらすじがあったことを知らずに拝見しました。楕円堂の奥の壁一面に映像が映るのは迫力。
 セリフを「言わされてる」感が苦手で、最初は入って行きづらかったです。でも激しいダンスで頬が紅潮し、息切れして、彼らが無心になって体を動かすようになってから、みずみずしい肌と未熟な体が美しく、輝いて見えてきました。

 「自分のことを大好きになったら、他人はあなたを愛してくれる」というニアカムさんの言葉。子供たちは開演前に鏡を見つめて「私ってなんて可愛いの!」と言い聞かせるそうです(笑)。それ大事!大人もやろう!

SPAC「ふじのくに⇔せかい演劇祭2011」6/4(土)~7/3(日)
出演:スパカンファン(静岡県の中高生10名) 秋山実優 猪山菜摘 櫻井奏子 高瀬竣介 南條未基 増田理子 村瀬瑠美 宮城嶋静加 宮城嶋遥加 渡澄清楓
振付・演出:メルラン・ニヤカム 振付アシスタント:木野彩子 音響デザイン:山貫憲彦 映像:ニシモトタロウ コーディネート:ヴァニナ・ソプサイサナ 制作協力:奥山緑(ame arts) 通訳:石川裕美 演出サポート:大内米治 舞台監督:浜村修司 舞台装置デザイン:鈴木里恵 衣裳デザイン:竹田徹 衣裳:市川晶子、岡村英子 照明デザイン:樋口正幸 照明操作:神谷怜奈 照明補助:松村彩香 音響操作:原田忍 映像操作:武石進衛 舞台:市川一弥 制作:大保和巳、鶴野喬子 製作:SPAC (財)静岡県舞台芸術センター 協力:東京日仏学院 後援:カメルーン大使館、フランス大使館、静岡県教育委員会、静岡県私学協会
一般大人4,000円/大学生・専門学校生2,000円/高校生以下1,000円
http://www.spac.or.jp/11_fujinokuni/takasesdream
記者発表⇒http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0414230505.html


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2011年06月11日 17:57 | TrackBack (0)