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しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2011年12月23日

新国立劇場演劇研修所第5期生試演会①『ゼブラ』11/11-13新国立劇場小劇場

 新国立劇場演劇研修所第5期生の第1回目の試演会です。ONEOR8の田村孝裕さんの代表作の1つである『ゼブラ』のシアタークリエ版を、鈴木裕美さんが演出されます。鉄板の組み合わせですね。

 期待を裏切らない、家族の群像劇でした。研修生の方々は素直な演技が良かったです。ただ、初日を観た限りでは大人しすぎるなぁという印象も。試演会②、③が楽しみです。
  
 ⇒CoRich舞台芸術!『ゼブラ
 レビューは記録程度です。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 時は現在。四人姉妹が育った手塚家の居間が舞台。
 父親は家を出て行っていない。長女と四女はすでに嫁ぎ、いまは次女と三女が暮らす。母親は入院している。
 そんななか、次女の引越し準備のため、四人姉妹とその夫たちが久々に集まる。と突然訪れる葬儀屋の兄弟、長女の浮気相手……、それぞれの秘められた事情が次々と露わになる。
 ≪ここまで≫

 マリッジブルーになってしまった次女(菊池夏野)を溺愛する、次女の夫役の藤本強さんが、パっと空気を変える力強い存在感を示してくれました。

 ここからネタバレします。

 長女の夫(梶原航)が愛人(岩田結)と居間でばったり出くわし、慌てふためく無様な演技が良かったな~(笑)。愛人がミニスカートに生足(なまあし)だったのもいいですね(私にはそう見えました)。美脚でなまめかしい色気を振りまく「娼婦」の雰囲気があって。
 でも長女、つまり正妻と愛人とがちょっと仲良くなった・・・みたいな流れには納得できなかったです。クリエ版では長女(斉藤由貴)と愛人(江口のりこ)の距離は縮まったものの、溝は埋まらなかったように記憶しています。その方が私好み。

出演:新国立劇場演劇研修所第5期生【長女(夫の浮気に気づいており、愛人を実家に呼ぶ):井上沙耶香 愛人と母の2役:岩田結 次女(マリッジブルー):菊池夏野 三女(父親を許さない):北澤小枝子 茶髪の四女:山崎薫 葬儀屋:大里秀一郎 長女の夫(浮気中):梶原航 葬儀屋(元サラリーマン・柿が苦手):片桐レイメイ 四女の夫(パチンコ好き):川口高志 横恋慕中の四女にお金を貸しているオツムの弱い幼なじみ:林田航平 次女の夫(熱血漢):藤本強】 声の出演(電話に出る長女の息子役):秋田蛍太郎
脚本:田村孝裕 演出:鈴木裕美 美術:奥村泰彦 照明:立田雄士 音響:信澤祐介 衣裳:関けいこ 舞台監督:村田明 演出助手:大杉良 宮地眞理子 演出部:大島明子 辻村優子 仙崎貴子 西井裕美(6期生) 森川由樹(6期生) 安藤ゆかり(7期生) 吉田健吾(7期生) 大道具:シー・コム 伊藤清次 小道具:高津美術装飾 宮澤洋行 衣裳:東京衣裳 阿久津真弓 舞台・照明・音響:新国立劇場技術部シアターコミュニケーションシステムズレンズ【本庄正和(舞台) 矢場拓史(照明) 黒野尚(音響) 山崎康平(大道具) 村田祐二(調整)】 制作助手:内山容理子 勝畑典子 長川原秀美 研修所長:栗山民也 制作:新国立劇場
A席 2500円 B席1500円 学生割引(高校生以下)1,000円 *Z席の販売はございません。
http://www.facebook.com/events/206139912790175/
http://www.nntt.jac.go.jp/training/20000565_training.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2011年12月23日 22:06 | TrackBack (0)