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しのぶの演劇レビュー
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2013年04月11日

東京芸術劇場『おのれナポレオン』04/06-05/12東京芸術劇場プレイハウス

 三谷幸喜さんの新作です。野田秀樹さんがナポレオンを演じます。他の出演者に対して背が低いのが可愛らしい!変種の小動物みたい(笑)。

 上演時間は約2時間20分(休憩なし)。体感時間的にちょっと長かったですね。途中休憩があっても良かったんじゃないかと思いました。

 5月19日(木)19時開演の回にてライブ・ビューイングを実施!全国の映画館と6か所の公共劇場(新潟、長野、愛知、兵庫、福岡、熊本)での同時生中継です。すっごい!

 ⇒CoRich舞台芸術!『おのれナポレオン
 レビューは記録のみ。

 ここからネタバレします。

 一番笑ったのは野田秀樹さんと天海祐希さんの「ボン・ボヤージュ!」。天海さんがフラメンコ(?)を踊りはじめた時、美しかった~。

 まさか冒頭から登場していた「ビクトール」が○されるとは。最後まで観て『おのれナポレオン』というタイトルの意味がわかるのもいいですね。

"L’honneur de Napoléon"
出演:野田秀樹、天海祐希、山本耕史、浅利陽介、今井朋彦
脚本・演出:三谷幸喜 美術:堀尾幸男 照明:服部基 音響:井上正弘 音楽:高良久美子 衣裳:前田文子 ヘアメイク:宮内宏明 振付:原田薫 映像:中安翌 演出助手:大江祥彦 舞台監督:松坂哲生 チェス監修:若島正 東京芸術劇場技術スタッフ 技術統括:白神久吉 企画協力:株式会社コードリー/中林弘恵 高橋小百合 [東京芸術劇場]制作:内藤美奈子 中山静子 古田佳代 広報:藤井満里子 築有希 宮村恵子 票券:佐島めぐみ [株式会社TBSテレビ]信国一朗 難波一弘 岩原貞雄 河出洋一 熊谷信也 高木理恵子 一倉梨紗 企画制作:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団) 主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)/TBS
【休演日】4/8,15,22,30 5/7【発売日】2013/01/26(4月6日、7日プレビューあり)
S席 9,000円(プレビュー8,000円) ステージシート 9,000円(プレビュー8,000円)※この席は舞台上の両サイドに設けられる席です。詳しくは劇場ボックスオフィスまでお問い合わせください。 A席 7,000円(プレビュー6,000円) サイドシート 5,000円(プレビュー4,500円) 65歳以上割引 5,000円(プレビュー4,500円)/25歳以下サイドシート 3,000円(プレビュー2,500円)/高校生割引 1,000円
※65歳以上、25歳以下、高校生割引チケットは、東京芸術劇場ボックスオフィスにて、前売のみ取扱い。(枚数限定・要証明書)
※障害をお持ちの方:割引料金にてご観劇いただけます。詳しくは劇場ボックスオフィスまでお問合せ下さい。
http://www.geigeki.jp/performance/theater018/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 20:41 | TrackBack

【オーディション】RUP「『飛龍伝』出演者募集(男優のみ)」※4/19〆切(郵送のみ)

 今年10月の『飛龍伝』青山劇場公演(作:つかこうへい 演出:岡村俊一)のオーディション情報です。満16歳以上の心身共に健康な男性ならプロ・アマ問わず。詳細は公式サイトでご確認ください。

 2003年のつかこうへい演出版『飛龍伝』には成河さんが出演されていました。懐かしいです。

 ●RUP『飛龍伝』
  2013年10月@青山劇場
  作:つかこうへい 演出:岡村俊一
  応募締切:4月19日(金)※郵送のみ
  応募資格:プロ、アマ問わず。満16歳以上の心身共に健康な男性。

 ●RUP『飛龍伝』男性出演者オーディションのお知らせ ※公式サイトより

プロアマ問わず実力のある俳優と出会いたいと考え、「飛龍伝」オーディションを行う事にいたしました。
ご応募心よりお待ち致しております。

――――――出演者オーディション応募条件――――――
応募資格

◆プロ、アマ問わず。満16歳以上の心身共に健康な男性。
◆稽古、公演に全日程参加可能であること。
(稽古:2013年9月上旬から都内スタジオにて)

選考方法

書類選考後、二次審査。(面接、実技)
二次審査は5月3日を予定いたしております。(都内スタジオにて)
同封いただいたおハガキにてご連絡いたします。

応募方法

別紙応募用紙記入の上、写真(全身、バストアップ)を添えて郵送にてご応募ください。
所属事務所、所属劇団のプロフィールでも可。
合否のご連絡は郵送にて行います。官製ハガキに御自身のご住所お名前をお書きの上、同封ください。
尚、提出された資料は返却されませんので、ご了承ください。

応募締切:4月19日(金)

郵送先:
〒151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-27-13-603 (株)アール・ユー・ピー オーディション係


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 20:05 | TrackBack

新国立劇場演劇『効率学のススメ』04/09-28新国立劇場小劇場

 ナショナル・シアター・ウェールズ(NTW)の芸術監督ジョン・E・マグラーさんが演出する、新国立劇場の新作。脚本はウェールズ出身の新進劇作家アラン・ハリスさんです。上演時間は約1時間55分。⇒関連リンク・記事など ⇒舞台写真

 滑稽で皮肉が効いていて、とても面白い脚本でした。四方から客席が囲むステージは珍しい!(小劇場では『ゴドー…』以来?) 私が拝見したのは2ステージ目で、まだ演出意図通りの完成度ではなかったのかな~という印象を受けました。

 「悲劇喜劇2013年4月号」↓に戯曲が掲載されています。ロビーで販売していたかどうかは未確認。私は以前に購入していました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『効率学のススメ

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
 ある製薬会社の研究室のリーダー、イフィー(宮本裕子)は、新しい医薬品を開発したことを上司グラント(中嶋しゅう)に報告した。その頃、ビジネス・アナリストのケン(豊原功補)が雇われ、研究開発の効率化に関する調査が始まる。彼による時間管理調査などの「ブラウンペーパー作業」は、研究を打ち切るためではないかと社内でも疑わしい。イフィーは早くこの新薬を発表し、より多くの患者を助けたいと願う。ケンはイフィーらと交流するうちに、人生は数値では測れないことに気付き、効率化の推進に疑問を持ち始める……。
 ≪ここまで≫ 

 客席四方囲みのシャープな抽象美術です。2階席の柵に白いパネルがぐるりと貼り付けられて、その全面に映像が映されます。

 若い研究者の2人(田島優成&渋谷はるか)が可愛らしかったです。可愛いといえば、田島令子さんが走る場面で着ていた衣装がすっごく可愛かった~。

 パンフレットの稽古場日誌(演出補:上村聡史)は興味深い内容で、私が拝見する稽古場とは全然違いました。他の記事も充実。

 ここからネタバレします。かなりおおざっぱで間違ってると思いますので、そのおつもりでどうぞ。

 オープニングで、豊原功補さんが天井から吊り下げられ、舞台のど真ん中で宙に浮いた状態で独白するのには、思いっきり笑ってしまいました。こういう笑いがもっと起こったら良かったのにな~。豊原さんは映画でよく拝見するのですが、いつもとは全然違うキャラクターを作り上げられていて、面白かったです。でもあのイフィーと恋に落ちるとは思えなかったですね。お2人の演技の調子によるのかも。

 イフィーが発見したたんぱく質は、放射線治療の副作用を軽減する働きをするものでした。リストラされないように(リストラされても困らないように ※他にも理由はあったと思います)イフィーは自分の研究成果を個人名で特許申請するのですが、最後には国がそれをお蔵入りにしてしまいます。理由が怖い…。放射線治療の副作用がなくなったら⇒「抗がん剤を使わなくなったり、完治して病人が減ると、製薬会社や医師が困る」「放射性物質による健康被害がないとなると、原発が増えて石油産出国が困る」など。

 科学的な発見があった時に起こる3つの事柄(「嘘だと言われる(=信じてもらえない)」「重要だと思われない(=軽視される)」「発見者ではない人が称賛される(=称賛されるべき人が称賛されない)」)が、物語内で忠実に再現されます。がっかりしてあきれるやら、あまりに愚かで可笑しいやら。リタイアまであと4年の中間管理職の男性(中嶋しゅう)が、「あまりに非効率的(だから部下が育った)」という理由で出世&昇給なんて、ひどいオチですよね(笑)。でも、そういうもんなんだろうな…。

 そうそう、数字が降ってくる映像は映画「マトリックス」ですよね(笑)!背広の豊原さんと相まって可笑しさ倍増。

With ─つながる演劇・ウェールズ編─
出演:豊原功補、宮本裕子、田島優成、渋谷はるか、田島令子、中嶋しゅう
脚本:アラン・ハリス(Alan Harris) 翻訳:長島確 演出:ジョン・E・マグラー(John E McGrath) 美術:二村周作 照明:小川幾雄 音楽:後藤浩明 音響:加藤温 衣裳:伊藤早苗 ヘアメイク:川端富生 映像:冨田中理 ステージング:中村蓉 演出補:上村聡史 舞台監督:大垣敏朗 芸術監督:宮田慶子 主催:新国立劇場 協力:ナショナル・シアター・ウェールズ 協力:ブリティッシュ・カウンシル
【発売日】2013/02/24 A席5,250円 B席3,150円 Z席1,500円
http://nnttplay.info/with3/kouritsu/
http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000603_play.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 15:36 | TrackBack