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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2014年01月24日

Theater 045 syndicate『12匹』01/23-28相鉄本多劇場

 スエヒロケイスケさんの新作に興味があり、演出:眞鍋卓嗣、美術:杉山至、照明:榊美香という座組みは昨年の『とりつくしま』が面白かったので伺いました。上演時間は約1時間55分。

 レジナルド・ローズ作『十二人の怒れる男』の“ネトゲ”版で、全体の印象がtsumazuki no ishiサンプル俳優座であるという驚きのミクスチャーでした(笑)。これからご覧になる方は開演前に当日パンフレットの用語集を読んでおくといいと思います。

 ⇒CoRich舞台芸術!『12匹

 ≪あらすじ≫
 ネットゲームに没入しているネトゲ廃人たちのチームが、ゲーム内のバグにはまる。仲間ばかりだと思っていたのに、知らない奴もやって来た。
 ≪ここまで≫
 
 お尻が乗る部分だけ赤色になった黒いイスが、同じ向きにズラリと並び、舞台に均等に敷き詰められています。舞台奥の壁にはたたみ2~3畳ぐらいの大きさの鏡が貼り付けられていて、客席が映っていました。客席のお座布団の色も黒と赤だったので、舞台とつながっている感もあり。

 複雑な設定が整理され、登場人物それぞれの思いも丁寧にすくあげる会話劇になっていました。ネット上で匿名の人々が集合しているのを、舞台でうまく表しているな~と思いました。スエヒロケイスケさんの戯曲というと泥臭かったり、ねっとりしていたりするのも魅力ですが、眞壁さんの演出で清廉、素直といった印象があって新鮮でした。
 いい大人の男性がスカしてかっこつけていて、それが滑稽に見えない(ストレートにきどっている)のは苦手でした。

 ここからネタバレします。

 ネットゲームにいつも集まってチームを組んでいる9人のうち、リーダーだった人物がある事件の容疑者になり、やがて他のメンバーも実世界で被害を受け始めます。『十二人の怒れる男』の流れを汲みつつ、ネットの匿名性を生かす展開があって面白かったです。今起こった事件が9年前にある学校で起こった事件(?)に似ていることから、イジメ、学校、保護者などがテーマにのぼりましたが、皆で検証していくのを理解するのが難しかったな~。

第1回本公演
出演:佃典彦(劇団B級遊撃隊)、木村健三(マシュマロウェーブ)、寺十吾(tsumazukinoishi)、吉村公佑(劇団B級遊撃隊)、今井勝法、大和田悠太、松村良太、野々山貴之(劇団俳優座)、増井友紀子、細川岳、平野圭太、宍戸麻衣、佐々木友里、中山朋文(theater 045 syndicate)
脚本:スエヒロケイスケ 演出:眞鍋卓嗣 美術・杉山至 照明・榊美香 音響・岩野直人 舞台監督・後藤恭徳 制作:中山祝子 三井田明日香 スーパーバイザー:大西一郎 プロデューサー・製作総指揮:中山朋文
日時指定・全席自由 前売り3,500円 当日3,800円
http://theater045.exblog.jp/20891057/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2014年01月24日 00:17 | TrackBack (0)