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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2001年04月16日

新派『婦系図』国立劇場 大劇場04/04-25

 「婦系図(おんなけいず)」は明治40年(1907年)に泉鏡花によって書かれた長編小説で、初演は翌年の明治41年。およそ100年経った今でもそのまま上演されているんですね~。感動♪

 純愛物語であると同時に復讐劇でもある原作を、純愛の方に比重を置いて脚色されたのが今の脚本だそうです。原作にはない場面を鏡花が書き足して、そこが名場面として単独でも上演されるとか。今では新派屈指の財産演目になっているそうです。

 泣きました。もーボロボロ。鼻水ダーダー。すみません。もー・・・何をどう言えばいいのか。観てよかった。観なきゃだめだった。

 本物の純愛の、悲恋でした。貞節、忠誠心、義理人情。その他にも山盛りてんこ盛り。日本人の精神のまさに基礎になる部分を立体的に教えていただいたような。
 所作も素晴らしかったです。あれが日本人なんですねー。

 私、国立劇場は生まれて初めてだったんです。最高裁判所の隣りにあるんですねー。お日様の気持ちの良い照り具合に皇居の新緑がめちゃくちゃきれいで嬉しさヒトシオ。

 残念ながらお弁当は美味しくなかったです。盛りそばを注文してらしたご夫婦。よくご存知なのねー。

 国立劇場:http://www.ntj.jac.go.jp/

Posted by shinobu at 2001年04月16日 23:20 | TrackBack (0)