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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2001年12月11日

パパ・タラフマラ『WD』12/07-10世田谷パブリックシアター

 黄色・赤・黒・青のビビッドなチラシに惹かれてチケットを買いました。新聞や雑誌でもかなり宣伝してますしね。行かなきゃかな、と思って。

 開演後20分で席を立ちたい衝動に駆られたのですが、最初の休憩までは我慢しました。で、休憩になった途端にトンズラですよ。私のほかにもその時に帰られた方が4~5名はいらっしゃいましたね。

 顔だけ白塗りの男女にドッタバッタと無作法に踊られても・・・。あからさまに意図的な無表情と異様なほどのバカ笑顔が同時にランダムに存在し、女同士で胸をもみしだいて喘ぎ声を出したり、いかにも意味ありげに頻繁に暗転したり。「わからない」を軽く通り越して「不快」でした。
 全ての細かい動きまできっちりポリシーを持って演出しているとは思えない。

 そして、18:30開演で2度(3度?)の休憩を挟み、21:50終演ってどういうこと!?ダンスやパフォーマンスの公演でそんなの初めてです。やる方も大変だと思いますが、観る方もかなりつらいって。「時代の転換期である今、(中略)3時間の大作を創りたくなったのです。」(パンフより)という気持ちはわかりますが、それでもヤなものはヤだ。

 タイトル「WD(ダブル・ディー)」は「What we have Done?」から来ていて、文庫本型の「WD副読本」というパンフレットによると21世紀の総括のようです。最後まで観たらちゃんとそれがわかったのかもしれませんね。

Pappa TARAHUMARA : http://www.kt.rim.or.jp/~pappa/

Posted by shinobu at 2001年12月11日 01:42 | TrackBack (0)