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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2002年04月05日

tptフューチャーズ2002『アダムとイブ』ベニサン・ピット03/16-04/06

 正式なタイトルは『アダムとイブ -私の犯罪学-』です。
 ちょいとネタバレします。でも、読んでから観に行っても大丈夫ですよ。

 まさに寺山修司さんの作品でした。舞台は歌舞伎町のトルコ『エデン』の真上の小汚い部屋。父と母とその息子2人は、聖書に出てくるアダムとイブ、そしてカインとアベルです。

 悩ましいスリップ姿のみだらな母親。ごろごろ転がる沢山の真っ赤な林檎たち。ぼろアパートの床のそこらじゅうからトルコ風呂の湯気が噴き出し、その大きな穴に次々に落ちてゆく人たち。

 寺山修司さんのセリフは本当にポエティックで、必死で耳をそばだてて聞きました。やっぱり天才だよなー。

 演出(木内宏昌さん)は、あいかわらず洗練されたプロのものでした。でもtptらしいおしゃれさとスノッブな味がところどころに見え隠れして、寺山さん特有の、メルヘンなんだけどアングラで、スマートなんだけどどろどろした味とは溶け合ってなかったところがあったような気がします。

 あからさまに北村有起哉さん目当てでチケットを取ったのですが、あまり活躍されてなくてすごく悲しかった。・・・でもやっぱり好き♪第三舞台の「幽霊はここにいる」が楽しみですね。

 今回は女優さんメインだったな~。だって・・・・あぁ、下着姿の女優さん達の美しいこと!女の私でもよだれモンです。特にピンクの花柄の下着をまとってその細くて美しいおみ足をあらわにした小山萌子さんにノックアウトでした。声もなんとも艶やかでなまめかしい。夢に見そうだわよ・・・(赤面)。

tptのHP :http://www.tpt.co.jp/

Posted by shinobu at 2002年04月05日 17:37 | TrackBack (0)