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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2002年11月29日

扉座『いちご畑よ永遠に』12/19-27紀伊國屋サザンシアター

 まず、チラシのビジュアルがあまりに私の好みでなさすぎました。いくら伴美奈子さん大ファンの私でも、これはどうだろう??・・・という風に、行こうかどうか迷っていたのですが、イープラスの得チケで半額だったので喜び勇んで紀伊国屋サザンシアターに足を運びました。

泣いた、泣いた、泣いた・・・!
 山田まりやさんのあまりの一途で純粋な姿に!!
 作・演出の横内謙介さんのジョン・レノンへの愛、人間への愛、感じました。

 タイトルからもわかりますが、ジョン・レノンの半生を描いた扉座テイストのファンタジック大河ドラマでした。ジョンの生い立ちを軽くなぞり、不良だった大学時代、最初の妻シンシアとの恋と結婚を軸にした前半。ビートルズのデビューから世界的スターになるまでの輝かしい歴史を簡単に紹介し、最後にはヨーコ・オノとの出会いとジョンの変化、そして死・・・でまとめた後半。シンシアと、彼女にしか見えない(見えなかった)天使がストーリー・テラーとして物語を観客に伝えるスタイルは去年の冬の扉座公演『TSUTOMU』と同じですが、今回はすごくうまく作用していたと思います。

 ジョンやジョンを取り巻く人たちの青春やその頃の心の触れ合いをストレートにドラマチックに描きつつ、それをビートルズの名曲が生まれた背景として舞台で表現する演出・構成は感動的でした。
 "Lucy in the Sky with Diamonds"は、ビートルズがLSD(覚せい剤)にハマってた頃にそのL,S,Dという文字を頭文字として並べたタイトルになっている(と予想されている)のは有名なエピソードですが、覚せい剤に逃げ込むしかなかった当時のビートルズの状態を描く中、"Lucy・・・"が大音量で流れます。派手派手しさのド真ん中で彼らがどんなに苦悩し葛藤していたのか。身に沁みて伝わってきました。これは脚本家の横内さん個人のビートルズ論だと思いますが、その優しさが嬉しいのです。

 セリフが素直でストレートで、心に気持ちよく飛び込んで来ました。私、思わず上演台本を買っちゃったら、横内さんがサインしてくれました。思わずサインするお顔をじっくり眺めてしまったんですが、美形なんですね~。

 山田まりやさん、シンシア役を熱演。華があってパワフルで動きも機敏で、ものすごく綺麗な声なんです。そう、純粋で素直で優しくて真面目な人に違いないです。ほんっと独断ですが
(笑)。

 私いちおしの伴美奈子さん、前半はすごい端役で、悲しくなっちゃいそうだったのですが後半にヨーコ・オノ役で登場!黒い長髪に黒装束。凄みがありましたね~。でも伴さんならもっとオーラを出せたと思うんだな~。そこはちょっぴり不満、かな。


 ≪ひとことモノローグ≫ 2002/11/26
 ジョン・レノンの半生を描くファンタジック大河ドラマ。
 面白かった!
 山田まりやさん最高!!涙で前が見えなかったよっっ!

 私が今まで観た扉座の作品の中でNo.1です。
 東京公演は明日で千秋楽。
 「まだ席があるから観に来て欲しい」と上演後に挨拶もありました。
 ぜひ紀伊国屋サザンシアターに足を運んでくださいませ♪

 扉座HP : http://www.tobiraza.co.jp/

Posted by shinobu at 2002年11月29日 17:46 | TrackBack (0)