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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2003年12月29日

NYLON100℃『ハルディン・ホテル』11/7-30本多劇場

 休憩10分込みで3時間10分ありました。いっぱい笑ったし最後はほんわか泣けたし、長かったけど観に行って良かったです。でもさすがに最後の30分はほとんど朦朧としてましたけど。疲れちゃって。

 役者さんが上手だからこんな長時間でも持つんだと思います。一つ一つ丁寧に笑わせてくれるし、え?と考えさせてくれるし。

 映像が良かった~。今まで私が観たナイロンのオープニングの中でダントツNo.1。役者紹介を映像でやるのはどこの劇団でもよくやるので簡単に比較できちゃうんですが、本当に心が温かくなるオープニングでした。音楽も絵も好き。

 前半にホテルがオープンした10年前のある1日を描き、後半に現在(10年後)のホテルを描きます。時が経つと人間ってみんな変わっています。だけど昔感じた本物の感動や恋のときめきは、今でも鮮やかに心に残って光り続けているんですよね。それを忘れないでいれば人間は生けていけるんだと思います。
 作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチさんはすごい人だと思います。これほど新作をたくさん書かれていても(本多劇場、明治座、青山劇場など)ハズレがすごく少ないですよね。来年に新作『カメレオンズ・リップ』で初のシアターコクーン進出ということで、とても楽しみです。

好きだったネタ:
 とげ抜きの代わりに手に持っていたヌイグルミのような物体。ぶっとび。体ごと爆笑して涙出た。
 仕掛けのある階段。1回だけで良かったですが。

ナイロン100℃のHP : http://www.sillywalk.com/nylon/

Posted by shinobu at 16:31