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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2003年12月30日

camp.03 UNIT 年末公演 『12.27(イチ・ニ・ニ・ナナ)』12/27新宿サンモールスタジオ

短編二人芝居の二本立てです。
camp.03(キャンプ・ゼロサン) というのは「しのぶの観劇掲示板」発祥の地でございます。お世話なっているお友達が出演されるので観に行きました。

Part.1『休日の午後』(岸田國士 原作『紙風船』) 西村晋介 vs 洪明花 
 ある若夫婦の日曜日の午後の会話。セリフも設定も現代風にアレンジされていまして、「わお、これってまさに私達夫婦と同じ!!」と、自分のことのように観ていたお客様が多かったんじゃないかな。観ている方がテレくさくなるぐらいぴったりフィット。目の前で友達がデートしていて、ちょっと本音トークしていて、のろけて・・・っていう感じ。う~、テレる。

 お芝居の内容はかなりあっさりでした。私としては『紙風船』はもっと深みとクセのある方向が好みです。
 部屋の中ではなく公園のベンチで話す設定に変更されていましたが、開放感があって良かったです。

Part.2『いかけしごむ』(別役実 作) 城和哲 vs 吉廣貫一 + 野村宗平  
 面白い脚本でした。さすが別役さんの作品ですね。不条理で、深くて。ちょっとコミカルなんだけどグロテスクで本格的ホラー。だから、ひとつひとつの言葉をもっと細かく味わいたかったです。サラリーマン役(城和哲さん)の方の演技がおぼつかない様子でした。

camp.03内『12.27』 : http://www.camp03.pos.to/info/1227.htm

Posted by shinobu at 23:01