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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2004年07月19日

ヴィレッジ・プロデュース『阿佐ヶ谷スパイダース・プレミアム「真昼のビッチ」』07/12-25シアターアプル

 長塚圭史さん(阿佐ヶ谷スパイダース)の作・演出で、劇団☆新感線でお馴染みの役者さんが出演。
 やっぱり大人気ですよね~。シアターアプルが満員でした。

 長塚さんが描く世界はいつも暗くて殺伐としてて、ちょっと怖い感じですよね。今回も舞台はどんどんと人がいなくなっていく寂れた町ですし、主人公がすごく不幸な娼婦ですし、キツイ暴力もあります。
 お話自体はあまり私の好みではないのですが、役者さんがすごく魅力的だったので退屈せずに2時間30分(休憩なし)を過ごしました。

 何かを他人のせいにして生きていることって、私も含めて人間にはよくあることだと思います。自分の人生を左右するような重要なポイントでさえも、自分ではない誰かの責任にしていることがあるんですよね。そして重要なのは、それについて本人が完全に無自覚だってことです。果たしてそれに自覚する(気づく)のかどうか、自覚したとして、そこからどうやって生きていくのか。この作品の登場人物たちは変化しない方を選んだようですが、それって、たぶん不幸だと思うんです。どうしようもなく、致し方なくそうなることもあるかもしれませんが、私としては、そこからの克己心を観られる方が嬉しいな。楽天的ですが、私はそうあって欲しいと願う性質(タチ)です。

 私はお芝居というと「まず脚本!」という人間だったのですが、最近その考えを改めようとしています。というのも、いくら脚本が良くても役者さんや演出次第でいとも簡単に駄作になるからです。その逆もまた然りですよね。「そんなことに今まで気づかなかったの!?」と思われるかもしれませんが、ハイ、そうでした。それほど私は言葉に執着していました。でも、今は違います。この作品でもすごく感じたのですが、やっぱり目の前に居る人間の力って想像以上に偉大なのだと思います。

 高田聖子さんと小林高鹿さんの血のつながっていない姉弟コンビが最高にかっこ良かったです。お二人ともすごくセクシー。
 小林さん、二枚目キャラクターが完全に板について来られましたね。黄色い声援が来るのも時間の問題かな~。
 高田さんは新感線作品でもいつもうっとりと眺めさせてもらってますが、今回も水色のスーツ姿がめちゃくちゃ美しかった!千葉雅子さんと高橋由美子さんとの喪服バトルにはしびれました。

作/演出:長塚圭史
出演:高橋由美子 馬渕英里何 千葉雅子 橋本じゅん 小林高鹿 玉置孝匡 富岡晃一郎 吉本菜穂子 前田 悟 中山祐一朗 伊達 暁 高田聖子 渡辺いっけい
【照明】佐藤啓【音響】加藤温 山本能久【音楽】岡崎司 【舞台美術】島次郎 【衣装】藤井享子【ヘアメイク】河村陽子(DaB) 西川直子【演出助手】坂本聖子
【舞台監督】芳谷研【宣伝美術】Coa graphics(藤枝憲 河野舞 高橋有紀子)【宣伝写真】森豊【宣伝衣裳】藤井享子 【宣伝ヘアメイク】河村陽子 西川直子【Web】山川裕康 【制作助手】那須みちの 岡麻生子 寺本真美【制作】脇本好美 伊藤達哉【プロデューサー】細川展裕【制作協力】阿佐ヶ谷スパイダース キョードー大阪【企画・制作】ヴィレッヂ
《地方公演→大阪》
阿佐ヶ谷スパイダース:http://www.spiders.jp

Posted by shinobu at 2004年07月19日 19:56