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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2005年01月22日

松竹・シネマ歌舞伎『野田版 鼠小僧』01/15-28東銀座 東劇

 歌舞伎を映画館で上映するという画期的な企画、それもプラチナチケットだった大人気作品『野田版 鼠小僧』ですから、これはもう必見です。お値段だって当日2000円ですよ、前売りだったら1800円!安い!
 『野田版 鼠小僧』は2003年の八月納涼歌舞伎として歌舞伎座で初演された作品で、2003年のしのぶの観劇ベストテンの第2位でした。

 私は中村勘九郎さんの舞台挨拶がある初日に伺いました。襲名披露公演を控えて、ますます貫禄を感じられる立派なおじ様でした。だけど映画の中でははちゃめちゃにはじけて、飛んで踊ってらっしゃるんですよね~っ、本当に魅力的な方だと思いました。

 どうしても『アカドクロ』映画館上映と比べちゃうんですが、『アカドクロ』は舞台を観ている気分に近いものが味わえましたけど、歌舞伎ですからね、花道がありますので観客が映っちゃうんです。あくまでも“舞台中継”を観ている状態からは脱却できませんでした。でもね、泣けましたよ、やっぱりラストで。凄いな~、この作品は。

 演出の野田秀樹さんはNODA MAP『走れメルス』に出演中で、銀座ではシネマ歌舞伎が上映中、初台ではオペラ『マクベス』(再演)が上演中という、去年に引き続いて今年も野田YEARか!?と思わせんばかりのご活躍ですね。
 そう、野田演出『マクベス』(初演のレビューはこちら)、まだ空席あるんですよ。ご覧になってない方はぜひぜひぜひ!マクベス夫人役は初演と同じ方。素晴らしいソプラノですよ。

 ↓観に行かれた方のレビュー
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 赤心沖光

松竹・シネマ歌舞伎『野田版 鼠小僧』01/15-28東銀座 東劇
作・演出:野田秀樹 出演:中村勘九郎 坂東三津五郎 中村福助 中村橋之助 ほか
美術:堀尾幸男 照明:勝柴次朗 衣装:ひびのこづえ 
※1/15(日)の11:00、13:30の回は舞台挨拶あり
シネマ歌舞伎:http://www.shochiku.co.jp/nezumi/

Posted by shinobu at 2005年01月22日 11:59 | TrackBack (0)