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しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2005年12月22日

Team ARAGOTO『~Strong Play of The World~エビ大王』12/08-23青山劇場

 筧利夫さんが座長をつとめるTeam ARAGOTOの第一弾。『エビ大王』は2002年ソウル公演芸術祭 「作品賞」「戯曲賞」を受賞した作品だそうです。
 豪華キャストですね。かなり早くにチケットを取ったので前の方の席で役者さんを堪能しました。

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 お話としては『リア王』や『オイディプス王』などの古典戯曲の要素が多いアクション大河ドラマ、かな。それほど面白いとは思えなかったなぁ・・・。あらすじはこちらでご覧ください。

 岡村俊一さんがプロデュースされる作品は何度か拝見してると思うんですが、演出は初めてかも。旗を使った戦闘シーンや、セリフをきっかけに役者さんが振付のように動くのがとても効果的だったと思います。いろんなお遊びはファンサービスってことで、私はあんまり楽しめませんでしたけど。

 ロングヘアーの死神役の河原雅彦さんが面白かったなー。橋本じゅんさんと死神ペアで、アドリブもやっぱり上手いし。
 そして、私が終始釘付けだったのは赤旗軍の長のチョウソンハさん!アンサンブルなんですけどね。彼ばかりを追いかけていました。鉄のばねのように力強くしなやかな身体と、高く大きく響く声、そしてぎらぎらと輝く獣のような瞳。今までいろんな芝居で()観てきましたが、今回もやっぱり魅了されました。

 ここからネタバレします。

 末っ子(佐藤アツヒロ)とエビ大王の6番目の娘(佐田真由美)が新たな勢力として台頭してくるのはわくわくしました。

 自分の息子を生ませるために交わろうとした女が、7番目の娘パリテギ(サエコ)だったことが判明し、エビ王(筧利夫)は自分の罪深さに気づいて死を受け入れます。すべてが明るみに出た後で親子2人で話すシーンは、音楽も含めてちょっとねっとりし過ぎだったような。
 あと、パリテギが舌を切られた家臣(伊達暁)を指差して「私はこの人と生きていきます」って言うのはあまりに唐突すぎるように感じました。

《東京、大阪》
出演=筧利夫/サエコ/橋本じゅん/河原雅彦/伊達暁/佐田真由美/武田義晴/康ヨシノリ/チョウソンハ/平沼紀久/赤塚篤紀/松本有樹純/三浦祐介/大竹篤/大前光範/大岩主弥/中坪由起子/五十嵐りさ/池田実香/草野小夜架/児玉絹世/黛英里佳/柳田ようこ/西林素子/こぐれ修/円城寺あや/佐藤アツヒロ
作=洪元基(ホン・ウォンギ) 訳=馬政熙(マ・ジョンヒ) 演出=岡村俊一 振付=近藤良平(コンドルズ) 美術=加藤ちか コスチュームデザイン=本間正章(マスターマインド・ジャパン) 音楽=からさき昌一 照明=松林克明 音響=山本能久(SEシステム) 潤色=渡辺和徳 ヘアメイク=宮内宏明 衣裳製作=宮本宣子ワークショップ 小道具=高橋岳蔵 特殊効果=南義明(ギミック) 舞台監督=安田武司・芳谷研 制作協力=tpt・キョードー大阪 企画製作=アール・ユー・ピー
S席¥8,500/A席¥6,500(全席指定)
公式=http://www.ebi-daio.jp/

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Posted by shinobu at 2005年12月22日 11:13 | TrackBack (0)