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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2005年03月06日

企画・製作:シス・カンパニー/大人計画『蛇よ!』03/01-21スパイラルホール

 松尾スズキさんが作・演出する、大竹しのぶさんと松尾スズキさんの二人芝居、っていうだけで絶対に観たくなりますよね。
 4つの短編(コント?)の間に映画がはさまれる短編集でした。こだわりのネタがいっぱい。お二人ともセリフが膨大ですよね、特に大竹さん。

 大竹さんはまあ、何も言うことないっていうか。いつもの大竹さんの完成度というか。何でもこなせるし、何でもチャレンジするし、何をやっても可愛い方ですよね。
 松尾さんはツッコミがすごく上手いと思いました。声の大きさ、声色、タイミングがすごくバラエティーに富んでいて、意味がわかっていたらもちろん面白いし、その言葉だけでも面白いです。

 映画はセリフや細かい演技がめちゃくちゃ面白かったです。舞台で演技しているお二人が映画にも出演されていて、その演技の質の違いに呑まれました。大竹さんも松尾さんも天才ですよね、やっぱり。映画と短編芝居のどちらが面白かったかというと、私は映画の方が好きでしたね。

 ここからネタバレします。短編芝居と映画のタイトルは下記。映画はモノクロで続き物でした。

 1.「初めてのSM」(湿地帯のラブホにおばちゃん女王様が来る)
 2.映画「出しっぱなしの女#1」(出しっぱなしなのは、水。水道工事の男の戦闘もの。)
 3.「突起物の女」(頭の上に突起物がある女優が精神科に来る)
 4.映画「出しっぱなしの女#2」
 5.「これからの人」(精子 VS 精子)
 6.映画「出しっぱなしの女#3」
 7.「刺したね」 (衝動的に人を刺した不幸な女と、運悪く刺された引きこもり男)

 「突起物の女」に強烈な松尾ワールドが顕れていて、大人計画のお芝居を観た時と同じように、やっぱりこの世の闇へと思いを馳せることが出来ました。
 あらすじ→精神科医(松尾)のところにちょっとおかしな女優(大竹)が通っている。女優の頭には突起物があり、巨大なコブかと思ったら、精神科医の昔のクラスメイトの下半身だった・・・。精神科医は学生時代にゲイの友人と、ある山に居た。すると地蔵を建てて蓋をしていた地獄の入り口が開いてしまい、友人は自分からその穴に入って自分の身体で穴に蓋をしたのだ。その下半身が、女優の頭から飛び出していた。ということはつまり、彼の下半身が出っぱっているこの世こそが地獄なのだ。

 映画のラストで、大竹さんが「籍を入れたらいいじゃない」と決めゼリフを言った時の、あのはにかみ笑顔。あんな顔されたら・・・籍入れちゃうか、逃げるっ(笑)。

言及ブログ↓
 IT'S SHOWTIME!! ←同じ回を観てました。
 Somethig So Right
 くりおね あくえりあむ

作・演出:松尾スズキ
出演:大竹しのぶ 松尾スズキ
映画出演:河井克夫 枡野浩一 植田裕一 秦寛憲 高谷基史
美術:松井るみ 照明:小川幾雄 音響:藤田赤目 衣装:安野ともこ ヘアメイク:大和田一美 舞台監督:瀧原寿子 プロデューサー:北村明子(シス・カンパニー)、長坂まき子(大人計画) 企画・製作:シス・カンパニー、大人計画
公演ページ:http://www.siscompany.com/03produce/09hebi/

Posted by shinobu at 22:43 | TrackBack

3月5日(土)夜にFM西東京「たけがき2」に出演しました。

 FM西東京の演劇情報番組「たけがき2」に出演いたしました。告知が遅れてしまいました。ごめんなさい。
 Bunkamura/朝日新聞社『マシュー・ボーンの白鳥の湖』、ペンギンプルペイルパイルズ『機械』の観劇感想を話し、3月のお薦めお芝居を3本をご紹介。
 西東京市およびその周辺地域でお聴き頂けます。
 3月5日(土)21:30~22:00
 FM 84.2MHz

 先月(2/5)の放送ではオイスケール『モデルガン』の観劇感想をお話したのですが、その放送を聴いて翌日の千秋楽に観に行ってくださった方がいらっしゃいました。すごく嬉しかったです。ありがとうございました。

 たけがき2(ツー):http://takegaki.k-free.net/

Posted by shinobu at 21:26 | TrackBack

TBSラジオ主催・ビバノン『FOLKとスプーン、そしてこっそりジャックナイフ』03/04-06新宿シアターモリエール

 ビバノンは構成作家でもある東野ひろあきさんの演劇ユニットです。東野さんは解散した劇団MOTHER(演出:G2 座長:升毅)の脚本も多数書かれています。元MOTHERの役者さんも多数出演。牧野エミさんが舞台に出られるのは久しぶりのようです。

 タイトルに“FOLK”とありますように、フォークソングが流れるほんわかムードの短編コント集でした。牧野エミさんと国木田かっぱさんが演じる人物を通じて短編がつながります。
 フォークソングのうんちくを語り、フォークソングの歌詞をネタに入れ、フォークソングを歌い踊る、関西風のアットホームな演芸タイム。とにかく関西弁満載で、関西出身の私は終演後はすっかり関西弁モードに切り替わっちゃいました。
 演劇だとかお笑いだとかフォーク・ライブだとか、そういう枠組みは別に重要ではなく、やってる方と観てる方がほんわか楽しかったらいいんじゃない?という公演ですね。

 高木稟さん(転球劇場)の演技が面白かったです。
 赤石香喜さん(キーボード)と緒方義弘さん(ギター、ヴォーカル)の生演奏がとても心地よかったです。緒方さんの声がすごくきれいで、先日観たばかりのペテカン『茜色の窓から』のアルケミストの2人組も連想しました。

脚本:東野ひろあき 演出:吉廣貫一
出演:牧野エミ 国木田かっぱ 高木稟 高倉良文 清水順二 川村黄粉 永野麻由美 吉廣貫一
演奏:赤石香喜 緒方義弘
照明:榊原大介 音響:畠山慎一(劇団SOAP) 舞台監督:中西輝彦 宣伝美術:三井雅弘(三笑堂) 制作:長谷川香織 内田朱美 応援:白鳥秀幸 出口英二 主催:TBSラジオ
ビバノン:http://www16.ocn.ne.jp/~viva-non/
ビバノンブログ:http://viva-non.ameblo.jp/

Posted by shinobu at 21:06 | TrackBack

世田谷パブリックシアター『ファンタスティックス』02/27-03/13世田谷パブリックシアター

 宮本亜門さん演出のミュージカル。日本ミュージカル界のプリンス、井上芳雄さん主演です。
 初演(2003年2月)が素晴らしかったのでチケットを取りました。ヒロイン(大和田美帆)とヒーローの父親(沢木順)以外は同じキャストです。
 →公開舞台稽古(きれいな写真があります)

 私が観た回は皆さん歌がおぼつかなくってですねぇ、聞き惚れられなかった。思う存分に声が出ていないように思いました。だから初演の時よりも感動が少なかったです。日本語の歌詞が音楽に合いづらいのもあると思いますけど。
 演出もキャストも初演とほぼ同じですし、感動したポイントも同じでした(初演のレビューはこちら)。後半から本領発揮する作品なので途中休憩で帰らなくて良かったです。

 初演で私が苦手だったヒロインの高橋恵理子さんが、大和田美帆さんに代わっていたのでちょっと楽しみにしていたのですが、高橋さん同様、私の苦手なタイプの歌い手さんでした。スタイルいいし、めちゃくちゃ可愛いし、見ている分には全く文句のない女優さんだと思うんです。だけど、演技と歌があんまり・・・。第2幕では素敵だなと思うところもありました。

 山路和弘さん(悪党エル・ガヨ)と、井上芳雄さん(息子)の2人でアドベンチャー(?)の歌を歌うところが良かったです。白い蛍光灯の照明がかっこいいですよね。
 声を出さずにステージ上の裏方さんとして登場するミュート(水野栄治)が、銀色や金色の紙吹雪をパーッと蒔くのがものすごく楽しくて美しいです。
 September~♪という歌は一緒に歌おうにも難しすぎる気が・・・何度も観れば(聴けば)大丈夫なのかな。

 井上芳雄さんはミュージカルならではの演技をしすぎじゃないかなぁと思いました。『ミス・サイゴン』などの大きなミュージカル作品にずっと出演されてますから当然のことなのですが、私にはわざとらしさが目に付いて、少し魅力減でした。

《能登、北九州、東京、高知、山口、新潟、愛知、大阪》
脚本・作詞:トム・ジョーンズ 作曲:ハーヴェイ・シュミット 演出:宮本亜門
出演:井上芳雄、大和田美帆 斉藤暁、沢木順 なすび、水野栄治、二瓶鮫一 山路和弘
パフォーマー:岩島もも 唐沢大介 中村友美 上演台本翻訳・訳詩:宮本亜門 北村直子 演出・振付:宮本亜門 音楽監督:佐孝康行 美術:松井るみ 照明:山口暁 音響:大坪正仁 衣裳:前田文子 ヘアメイク:河村陽子 歌唱指導:泉忠道 音楽監督助手:中條淳子 演出助手:北村直子 舞台監督:小林清隆 宣伝美術:高橋雅之(タカハシデザイン室) 写真:西村淳 スタイリスト:矢野恵美子 宣伝ヘアメイク:YOSHIE HIROSE
亜門版ファンタスティックス公式サイト:http://www.fantasticks.jp/

Posted by shinobu at 20:28 | TrackBack

ク・ナウカ『山の巨人たち』02/25-03/06下北沢ザ・スズナリ

 公演終了後に、「この公演の内容は、決して、これからご覧になるお客様にはばらさないでください。」と大きく書かれたパンフレットをいただきました。私は千秋楽に拝見したのですが、もっと早くに観て「とてつもなく面白いよ!!」と宣伝したかったです。

 この作品の中に演劇それ自体があり、そして演劇の無限の可能性が示されたと思います。演劇ってすごいです。これだから、私は演劇から離れられない。演劇を観て欲しいと他人に勧めずに居られない。感動に震えながら、こみ上げてくる涙をこらえながら、ゆっくりと小田急線に乗って家路につきました。

 “「不可能」ということほど芸術的なことはない。”とク・ナウカ主宰の宮城聰さんがパンフレットに書かれています。不可能って、つまり当事者にとっては絶望であったりもするんだけど、不可能であること自体には無限の可能性があって、その状態を具現化する、可視化することは、ルールも制限も正解も不正解もない、自由で終わりのない大冒険です。そんな実現不可能に思えることをやり遂げた野心作だと思います。

 ピランデルロという劇作家がいて、彼の書いた戯曲があって登場人物がいて、それを上演するク・ナウカという団体があって、それを観ている現代の観客がいて、それがザ・スズナリというハコの中にびっちりと入っています。そこには尽きることのない好奇心、欲望があり、あらゆるものを許す寛大さがありました。無茶をやる人って迷惑だったりしますが、その人のおかげで視野が広がるし、実際に世界が大きくなったりもしますよね。永遠の少年である宮城さん等、ク・ナウカの人々が、この破天荒な演劇作品を作り上演してくださったことで、私の人生は大きく広がったと思います。生きてて良かったって思えたよ(涙目)。

 「一人の人間は一人分の人格だけで成っているのではない。何人もの人格が一つの身体に入って、一人の人間の格好をしている」と断言してくれる登場人物に涙しました。
 「昨日のあなたはもういない。今日のあなたは明日にはもう別人だ。」
 「ハムレットしかり、戯曲の登場人物は永遠だけれど、今生きている人間は不確かだ。あなたは何者だ?」
 (セリフは全く正確ではありません)

 イルゼ役の諏訪智美さんの美しいこと!!最前列でうっとり見とれました。ク・ナウカの女優さんって本当にきれいな人が多いですよね。
 宮城聰さん。可愛らしい方だと思ったし、怖い人だとも思いました。演劇という大海を旅する大冒険家なんですね。

作: ルイジ・ピランデルロ 訳:田之倉稔 演出:宮城聰 美術・演出:深沢襟
『山の巨人たち』《出演》コトローネ:大高浩一(speaker:藤本康宏)イルゼ:諏訪智美(本多麻紀) 住人たち:奥島敦子(宮城聰) 黒須幸絵(高橋昭安) 本城典子(末廣昌三)
『作者を探す六人の登場人物』《出演》演出家:宮城聰 演出助手:冨川純一 父:吉植荘一郎 母:鈴木陽代 娘:布施安寿香 息子:佐々木リクウ マダム・パーチエ:奥島敦子
照明:大迫浩二 音響: AZTEC 衣装:小山ゆみ、鈴木美和子、深沢襟 小道具:後藤敦子 演出助手:冨川純一 制作助手:森奈津美 宣伝美術:青木祐輔 制作:久我晴子、田中美季
*宮城聰さんが出演。
公演ページ:http://www.kunauka.or.jp/jp/suzunari2005/yama01.htm

Posted by shinobu at 19:02 | TrackBack

ジンガロ「XEX CAFE & BAR が特設シアターにオープンします」

 高級レストランXEX(ゼックス)がジンガロ特設シアターにオープンします!

 ロビー開場は開演の1時間半前とかなり余裕がございます。ぜひぜひエルメス・ブティック、XEX CAFE & BARでゆったりとおくつろぎください。
 ※演出の都合上、開演20分前までにご来場ください。開演後にご来場の際は、ご自席にご着席いただけないことがございますので予めご了承ください。

 → XEX CAFE & BAR

 ※ジンガロ情報はこちらのページにまとめております。

Posted by shinobu at 13:36 | TrackBack

ジンガロ「特設シアター完成!開幕まであと1週間です。」

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ジンガロ特設シアター

 ←ジンガロ特設シアターの外観です。
 木場公園に突如現れた巨大建造物でございます(笑)。
 開幕まであと1週間!

 公演情報はこちら→ジンガロ公式サイト

Posted by shinobu at 13:20 | TrackBack