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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2006年03月19日

ドイツ座『エミーリア・ガロッティ』03/19-21彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

 「今年上半期最大のお薦め」と演劇関係者からの噂を聞いておりました。なるほど、凄かったです。超かっこいいです。クール&スタイリッシュの極地。
 物販のTシャツ(ドイツ座のオリジナル)がめちゃかわいくって買おうかどうか迷ったんですけど、う~ん・・・と迷って、辞めました。たしかバイエルン国立歌劇場の時も買っちゃったんですよね。やっぱりドイツ、おしゃれなのですよ。散財しちゃうっ。

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 ≪あらすじ≫ パンフレットより
 グァスタッラの公爵ゴンザーガは、平民の娘エミーリアを一目見て恋に落ちるが、彼女がアッピアーニ伯爵との結婚を控えていることを知り愕然とする。結婚式の朝、教会で祈りを捧げるエミーリアの耳元で領主である公爵が愛の言葉を囁く。驚き慄くエミーリア。同じ頃、侍従マリネッリの策略によってアッピアーニ伯爵が殺害される。何も知らずに、公爵邸に連れてこられるエミーリア。
 一方、公爵に裏切られ、プライドを著しく傷つけられた元恋人オルシーナ伯爵夫人は、エミーリアの父親に公爵が娘を誘惑したことを告げ、復讐するように仕向ける。わが娘の貞操を傷つけた公爵を殺して娘を連れ戻そうとする父親に、エミーリアは静かに対峙する。そして父親に自分を殺してくれるように頼む。
 ≪ここまで≫

 とにかくハイソでスタイリッシュ、というのが全体の印象です。公式サイトの解説が明確でわかりやすく、観終わってから読んで、すんなり納得です。

 極シンプルで巨大な美術は北欧家具みたい。衣装はJIL SANDER並みに生地もデザインも言うことなしのかっこ良さ。靴&ハイヒールなんて欲しくてたまんない!ってぐらいファッショナブルです。たぶんこのままだと私の2006年の衣装No.1間違いなしですよ。
 音楽は映画『花様年華』の主題曲が繰り返し、ずっと流れ続けます。私は映画を観てサントラを買っちゃってた人間なので、上演中も映画の場面がちらつきました。日本で、ドイツの演劇を観ながら、中国映画のムードが混じってくるのです。すごく豊かな気分でした。文化の交流が人類の平和を体現できるって、心から思います。

 一緒に観た友人が「役者さんの立ち姿がきれいだったよね」と、同じ感想を持っていました。身体のスタイルがいいという意味もありますが、舞台上に立っている、もしくは歩いている時に、なぜか俳優(の身体)が光を放っているように見えるのです。人物を眺めているだけで満足できるような感覚でした。日本の役者さんにもこういう方が増えて欲しいなと思います。
 
 私にとって彩の国さいたま芸術劇場は、たどり着くまでが大変な場所です。今日は強風によるダイヤの乱れのために開演が10分遅れましたし、終演後の帰り道はほんとに強風で吹き飛ばされそうになりました。駅に着いたらやはり列車が遅れていて、ホームで長い時間待ちました。激寒の中を・・・(涙)。良い思い出ができないんですよねー・・・劇場併設のおしゃれなカフェとかあったらいいのにな。

"Emilia Galotti"
出演=レギーネ・ツィンマーマン/ペーター・パーゲル/カトリン・クライン/スヴェン・レーマン/インゴ・ヒュルスマン/ヘニング・フォークト/ニーナ・ホス
原作=G.E.レッシング 演出=ミヒャエル・タールハイマー 美術・衣裳=オーラフ・アルトマン 音楽=ベルト・ヴレーデ(『花様年華』挿入曲「夢二のテーマ」作曲:梅林茂より) ドラマトゥルク=ハンス・ナドルニー
発売日=12月4日 3ステージ S席5,000円/A席3,000円 学生席1,000円(芸術劇場のみ取扱) 主催=NPO法人アートネットワーク・ジャパン 財団法人埼玉県芸術文化振興財団 東京ドイツ文化センター 助成=財団法人地域創造
東京国際芸術祭(TIF)2006内=http://tif.anj.or.jp/program/emilia.html

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Posted by shinobu at 2006年03月19日 20:18 | TrackBack (0)