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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2006年06月10日

乞局『乞局(こつぼね)』06/07-11王子小劇場

 下西啓正さんが脚本・演出される乞局の第10回記念公演です。旗揚げ公演の改訂版再演ということですが、タイトルが劇団名と同じなんですね。過去作品のレビュー⇒
 私、初めて“喪服割引”にチャレンジしました(一般前売り価格から500円引き)。そういう企画に乗っかってる自分に笑えちゃう(笑)。上演時間は約1時間40分でした。
 ※チラシ・当日パンフレットに舞台背景について詳しく書かれています。ご覧になられる前に読まれることをお勧めします。

 レビュー⇒休むに似たり。

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 ≪あらすじ≫
 舞台はちょっと汚い目の喫茶店。中央のテーブル席は金網で囲まれたヘンなデザイン。店主の千知(せんち・三橋良平)の妻・葉万子(はまこ・酒井純)は、記憶が一日しか持たないウェルニッケ脳症にかかっており、飲んだくれの葉万子の兄・土手光(とみてつ・渡辺祐也)ともども千知が面倒を見ている。
 葉万子は朝起きると昨日までの記憶をすっかり忘れてしまっているので、記録ノートを読むことから一日が始まる。記憶が消えてしまう葉万子のところに街の人々が集まってくる。誰にも言えないことを葉万子に話して、鬱憤を晴らすのだ。
 ≪ここまで≫

 やっぱり気持ち悪くって、お下劣で、息苦しかったです。でもそれが可笑しくなってきちゃうんですよね。どうやったらこんなこと考え付くのかな~って不思議になります。
 役者さんの演技はぼそぼそと早口で自然に話すタイプ。怒ったり興奮したりする時は遠慮なく爆発するし、それもまた自然に成立しています。

 ただ、作品としては前回公演の方が遊びも多くて笑えたし、視点も大人だった気がします。また次に期待、ですね。絶対に下西さんにしか作れない世界だと思うので、さらに極めてもらいたいな~と思います。ちょっと怖くもあるけど(笑)。

 伊東沙保さん。同棲している彼氏との性生活がうまくいってなくて一人エッチをする女役。葉万子に秘密を告白するシーンも彼氏とのケンカシーンも圧倒的な存在感でした。
 鈴木享さん。バーのママ役。着物姿でセットした髪型と首筋が美しい。前作とは打って変わってしっとりした大人の女性の魅力を見せてくださいました。

出演=秋吉孝倫/佐野陽一/下西啓正/武田力(エメルパス)/三橋良平/渡辺祐也(クロカミショウネン18)/五十嵐操/石井汐/伊東沙保(ひょっとこ乱舞)/酒井純/更紗/鈴木亨/古川祐子
脚本・演出=下西啓正 舞台美術=袴田長武(ハカマ団) 照明=谷垣敦子 音響効果=平井隆史(末広寿司) 演出助手=田中元一(田中兄弟) 舞台監督=岩田和明 宣伝美術=石井淳子 衣裳=中西瑞美 WEB=柴田洋佑(劇団リキマルサンシャイン) 制作=阿部昭義(R-Style Project) 製作=乞局
一般:¥2500 喪服割引:¥2000 学生割引:¥2000 10(土)14:00~の回のみ、喪服割引は¥1800 ※喪服割引=当日喪服で御来場 ※学生割引=学生証必須
公式=http://kotubone.hp.infoseek.co.jp/

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Posted by shinobu at 2006年06月10日 22:31 | TrackBack (0)