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2006年07月04日

兵庫県立ピッコロ劇団『秋浜悟史追悼「喜劇 ほらんばか」/「楽屋-流れ去るものはやがてなつかしき」』06/30-07/02俳優座劇場

 兵庫県立ピッコロ劇団は、その名のとおり県の劇団です。劇団員に県からお給料が支払われているんですよ、素晴らしいですね。劇団代表は別役実さん。創立12年だそうです。
 ピッコロ劇団の役者さんを観たかったのと、チラシにいろんな方の推薦文が載っていたので伺いました。
 こちらで劇場ロビーの写真が見られます(きょうのピッコロ)。

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 ■「喜劇 ほらんばか」

 東北地方のある村。春になると“ほらんばか(=ほら事語り)”になってしまう男(孫高宏)と、ある姉妹のお話。1967年紀伊國屋演劇賞受賞作。

 ほらんばか役の孫高宏さんは真に迫った演技で見ごたえがありましたが、女優さんの演技が固かったですね。もっと笑いが生まれるはずだと思うんですが、なかなか・・・。

 草をからませた白い大きな壁が舞台にそびえています。その壁に難しそうな数式がたくさん、落書きのように描かれていたのが面白かったです。

 途中休憩10分

 ■「楽屋-流れ去るものはやがてなつかしき」

 「かもめ」のニーナ役を演じる現役女優Cの楽屋。亡霊になった女優Aと女優Bが鏡前でメイクをしている。そこへプロンプターの女優Dが枕を持ってやってきて・・・。

 かの有名な清水邦夫さん作の『楽屋』をやっと正式に拝見しました(こういうのは観たのです)。面白い脚本ですね~(私が今更言う必要もないのですが)。チラシに「“女優”ならば一度は口にしてみたい名台詞が散りばめられた傑作」とありますが、ほんとにその通りです。

 最後に亡霊3人で『三人姉妹』のラストの台詞を言うのがかっこ良かった~っ。亡霊なのに「生きていかなければ」ってね(笑)。

≪兵庫、東京≫
「喜劇 ほらんばか」出演=孫高宏/森万紀/杏華 作=秋浜悟史 演出=鵜山仁 
「楽屋-流れ去るものはやがてなつかしき」出演=松下砂稚子/平井久美子/和田友紀/吉江麻樹 作=清水邦夫 演出=鵜山仁 
美術=加藤登美子 照明=西川佳孝 音響=Alain Nouveau 衣裳=中村洋一 舞台監督=鈴木田竜二 演出助手=原竹志 制作=田房加代 宣伝美術=眞山直則/伊藤雅典
ピッコロシアター/兵庫県立ピッコロ劇団=http://hyogo-arts.or.jp/piccolo/

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Posted by shinobu at 2006年07月04日 14:03 | TrackBack (0)