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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2006年09月26日

つかこうへいゴールデンシアター『蒲田行進曲~城崎非情編~』09/12-27青山劇場

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『蒲田行進曲』エントランス看板

 つかこうへいさんが作・演出する7年ぶりの『蒲田行進曲』。私が観劇に目覚めた作品です(⇒プロフィール参照)。あまり大げさな期待を持たないよう心がけて伺いました。
 ・・・やっぱり私、この作品が好きなんですね~♪ 銀ちゃん、ヤス、小夏っていう人物にハマっているのです。

 上演時間は休憩なしの約2時間45分・・・長すぎです(笑)。途中、少しつらいな~と思ったところもありましたが、終盤はかなり盛り上がって、つか版『蒲田~』の世界を堪能して家路につきました。

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 ≪蒲田行進曲について≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。 詳しいあらすじはこちら
 つかこうへい20世紀の名作『蒲田行進曲』が復活!
 映画スターの銀ちゃん(錦織一清)と大部屋俳優ヤス(風間俊介)が、撮影中の「新撰組」でのクライマックスシーン「階段落ち」をめぐって、互いを求め合い、激しく傷つけ合う、今や知らない人のいない人間ドラマ『蒲田行進曲』。つかこうへいの代表作『蒲田行進曲』の初演は1980年、新宿紀伊國屋ホールにて上演。絶大な支持を得たこの作品はその後小説化され、つかは1982年第86回直木賞を受賞、また同年映画化もされ、同年の日本アカデミー賞の作品賞、主演男優賞(平田満)、主演女優賞(松坂慶子)、助演男優賞(風間杜夫)、監督賞(深作欣二)、新人俳優賞(平田満)の6部門のほか、数々の映画賞を独占した昭和屈指の名作。
 ≪ここまで≫

 つかこうへいさんは公演の都度、脚本を変更されます。大筋は同じなのですが設定やエピソードが変わったり加わったりするんですよね。今回も然り。でも私はもうストーリーとかあんまり気にならないですね。だってどう考えても唐突過ぎるし、筋が通ってるとは思えないんだもの(笑)。
 人間なんて、勝手でがむしゃらで無鉄砲で矛盾だらけで、「今、この一瞬だけの、本気の感情」が瞬時に正反対の方向に行ったり来たりするものなんですよね。つかさんの演出は、それをありのままに信じて、がっちり受け入れてしまえ!って思わせてくれるのです。むしろ、むりやり押し付けられてるとも言えるんですけどね(笑)。それも大きな愛情だと私は感じています。
 
 私は「銀ちゃん、かっこいい!」っていうヤスのセリフを聞くだけで、泣きそうになるトですよ・・・。ただのフリークなのかもしれません(笑)。

 ここからネタバレします。

 オープニングからタキシードに日本刀でダンス、しかもBGMは少年隊の『仮面舞踏会』ですから。思いっきりマイクで歌いますから。もー・・・笑うしかない!可笑しいよ、コレ!!最高に楽しかった(笑)。『君だけに』もやっぱり出てきてくれて嬉しかったですね。
 そうそう、ラストも白いジャケットのタキシード姿でダンスですよ、もーコレですよ、コレ!お約束だろうが何だろうが、かっこいーもんはかっこいーっ!実は紅一点なのって、卵子と精子みたいだな(あ、今回は女優さんが3人出演されていたようです)。
 つか作品ではなぜか必ず男の人が裸になるんですが、私はすっごく苦手です。でももうそんなこと忘れちゃいましたね、“階段落ち”がしっかりと最後を飾ってくれたので。

 つか作品というと最近は豪華キャストで青山劇場、という印象も強くなってきました。できれば地味な演出の会話劇として味わってみたいですね。新劇の劇団でやってもらえないかな~。

 錦織一清さん。大人の男のエッチな魅力も感じられました。やっぱりバチッと静止する動きがかっこいい。ただ、セリフが坦々と同じリズムになりがちなのはもったいないと思いました。
 風間俊介さん。お若いのに大役。ジャニーズ事務所の男の子はこうやって鍛えられていくんだなーとしみじみ。草なぎさんには及ばなかったけれど、最後はしっかり魅せてくださいました。お顔がパク・ソヒさんに似てるなーと思ったのは私だけ?
 黒谷友香さん。背が高くてスタイルいいんでしょうね~。つか作品には何度か出演されているようですが、演技は・・・あんまりでした。
 佐藤アツヒロさん。感情も体もコロコロとスピーディに変化!面白かった~。『犬夜叉』初演を思い出しました。

≪東京、大阪≫
出演=錦織一清/黒谷友香/風間俊介/赤塚篤紀/三浦祐介/吉田学/とめ貴志/代田正彦/小川智之/北田理道/杉山圭一/松本有樹純/田島潤/大石敦士/久保田創/倉本光/渡辺慶人/栗林真弓/尋由帆/二橋進/小倉敏博/佐藤アツヒロ
作・演出=つかこうへい 音楽=からさき昌一 照明=酒井明/松林克明 音響=山本能久 衣裳=菊田光次郎 振付=古賀豊 所作指導=花柳鶴寿賀 アクション指導=ニ橋進 特殊効果=大曽根真/南義明 演出助手=森和貴 舞台監督=原田謙ニ 宣伝美術=永瀬祐一 宣伝写真=西村淳 票券=西川悦代 制作助手=荒川由紀/岡野節子/佐々木康志 制作=岩間多佳子/伊藤達哉 製作=菅野重郎 主催=アール・ユー・ピー(RUP)/関西テレビ放送(大阪公演) ※演出を予定していた岡村俊一が体調不良のため、演出にはつかこうへい氏があたります。
一般前売発売 8月8日(火) S席 9,500円 A席 8,500円
公式=http://www.kamata2006.net/

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Posted by shinobu at 2006年09月26日 23:56 | TrackBack (0)