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しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2006年02月25日

【宣伝】シアターガイド2006年4月号に掲載されます

 シアターガイド3月号に引き続き、4月号でもシリーズ「小劇場に明日はあるか?!~出てこい!演劇の未来を背負う若手劇団~」にちょこっと文章を書かせていただきました。
 シリーズ最後の特別企画ということで、かなり充実の内容になっています。“この次”に来るお薦め小劇場劇団の紹介もありますので、ぜひチェックしてください♪ 2006年3月2日発売です。

Posted by shinobu at 20:45 | TrackBack

KAKUTAとアルケミストとスターホール『満天の星』02/23-26東急まちだスターホール

 『アンコール・朗読の夜「ねこはしる」』にひきつづき新作『満天の星』を拝見しました。こちらの方が面白かったです。演劇的要素が多かったからかも。あと、選ばれた本がちょっと大人向けだったからでしょうか。

 レビュー⇒休むに似たり。

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 5作品のオムニバス形式です。といっても1作品は他の4作品の間で何回かに分けて演じられますので、体感時間としては4本分です。
 休むに似たり。にもありますように、座席によって見える・見えないの差が激しいです。演技が見えないまま、声だけを聞いている状態もあります。マチネの『ねこはしる』の教訓から、「おそらくここが一番見やすいであろう」席をゲットしました。ビデオ撮影をしているところがいいんですよね、きっと。

 アルケミストの歌がすっごく合ってました。こんなに優しくてきれいな心の人がいるなんて・・・音楽もやはり世界を救うんだって思いました。

 ここからネタバレします。引用するセリフは完全に正確ではありません。

0■谷川俊太郎著「二十億光年の孤独」
  出演=桑原裕子/田仲祐希

 何度かに分けられて上演され、オープニングとエンディングはこの作品です。
 妹のちか(田仲祐希)のところに帰ってきた姉(桑原裕子)。どうやら姉は失恋したらしい。眠れない。
 白いパジャマが可愛かったです。ラストはアルケミストの歌とバッチリ合ってました!プラネタリウムの満天の星を見上げながら、涙が流れました。


1■田口ランディ著「一番星」
  語り=大枝佳織 出演=三谷智子ほか

 仕事に疲れたマジメなOL(三谷智子)の寂しいクリスマスイブの奇跡。
 沢山の俳優さんが会場内をどんどん歩いて、職場や電車の中、商店街などを表現していきます。躍動感があって、のっぺらぼうに過ぎ去っていくルーチンワークな日常がよく伝わってきました。
 目の前でサッカーのリフティングをする松田昌樹さんがかっこ良かった。


2■川上弘美著「星の光は昔の光」
  語り=原扶貴子 出演=高山奈央子/馬場恒行

 小学生だとおぼしきエビオくん(馬場恒行)が、女(高山奈央子)の家にやってくる、ほんわかムードだけどちょっぴり悲しいお話。「今、届いている星の光はずっとずっと昔の光だからきれいなんだ。でもその昔の光は、もう今はないんだよ」


3■村上春樹著「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子と出会うことについて」
  語り=若狭勝也 出演=佐藤滋/野澤爽子

 これが一番面白かったです。舞台は1980年代。30歳になったばかりぐらいの男女のロマンティックな恋のお話で、ノリノリ情熱的に語り、演じてくださいました。語り手(若狭勝也)と出演者の男優(佐藤滋)が途中で入れ替わったのが効果的でした。
 “100パーセントの女の子”役の野澤爽子さんが美しかった・・・女の子って愛されると美しくなるんですよね。野澤さんのほっそりとした、だけど芯の有る体が光って見えました。


4■江國香織著「いつか、ずっと昔」
  語り=三谷智子 出演=水野美穂/成清正紀/松田昌樹/横山真二/若狭勝也

 夜桜見物にやってきた婚約したばかりのカップル(水野美穂&成清正紀)。舞い散る桜の花びらの魔法か、女は自分の前世を思い出す。
 ヘビ、ブタ、貝だった頃を思い出すっていうのは面白いですよね。語りの方法はもっと笑えるように作っても良かったんじゃないかなと思いました。


 ラストは「二十億光年の孤独」の姉妹のシーンになるのですが、アルケミストのこんのしょうたろうさんが歌の途中で一言セリフを言います。「寂しくないよ」だったかな。もー・・・それが素敵だった!!グっときましたよ~っっ!

『満天の夜』『アンコール・朗読の夜「ねこはしる」』2作連続朗読会。
出演=こんやしょうたろう(アルケミスト・Vocal)/井尻慶太(アルケミスト・Piano) /成清正紀/若狭勝也/原扶貴子/大枝佳織/松田昌樹/佐藤滋/野澤爽子/高山奈央子/横山真二/馬場恒行/桑原裕子/三谷智子/水野美穂(東京パフェ)/田仲祐希
 構成・演出=桑原裕子 舞台美術=鈴木健介(青年団) 舞台監督=瀬川有生 照明=山口久隆(S-B-S) 音響=島貫聡 選曲=真生 衣装=山崎留里子 映像制作=土橋大輔 演出助手=田村友佳 宣伝美術=川本裕之 宣伝写真・記録=相川博昭 票券管理=佐竹香子(Innocent Sphere) 制作=前川裕作 五十嵐正至 辻本美香子 共催=東急まちだスターホール 企画・製作=K.K.T
[日時指定・全席指定] 前売:2600円 当日:2700円 小学生以下:1500円 *3歳以下のお子様のご入場はご遠慮ください。セット券:5000円【KAKUTA特製・オマケCD付】
公式=http://www.kakuta.tv/

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Posted by shinobu at 02:55 | TrackBack

KAKUTAとアルケミストとスターホール『アンコール・朗読の夜「ねこはしる」』02/23-26東急まちだスターホール

 桑原裕子さんが脚本・演出される劇団KAKUTAのプラネタリウムを使った朗読公演です。2004年初演の『ねこはしる』の再演と、新作『満天の夜』の2本立て。町田、ああマチダ。町田なんて10年以上ぶりだったな~。
 やっぱりアルケミストがめちゃくちゃ素敵でした。終演後にCD買ってる人もいっぱい居ましたね。

 レビュー⇒休むに似たり。

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 まずデパートの屋上にプラネタリウムがあることに驚き。スターホールっていう名前も可愛いですよね。プラネタリウムの中央には当然ながら大きな投影機があります。客席は壁際からぐるりとドーナツ状に作られており、いくつか中央に向かう通路スペースは空けられています。壁際にそって3ヶ所、高い台のようになったステージが設置されており、役者さんは階段で自由に上り下りします。投影機の周囲と客席との間、そして台の上が演技スペースになっています。おそらく7割ぐらいは桟敷席でしたね。

 『ねこはしる』という童話っぽい本(主人公は子猫と魚。その他の動物や太陽、沼、石も登場します)を、アルケミストの歌と演奏を交えて朗読し、かなりメルヘンチックな空間になっていました。プラネタリウムのドーム型の天井に街の風景や情景を示す動画が映写され、もちろん満天の星も見られます。

 プラネタリウムを使う時点で素晴らしい企画だと思いますし、思いやりや愛情を感じられる演出もいっぱいありましたが、あくまでも朗読劇なのでね。普通のお芝居を観るのとはちょっと違うんですよね。きちんと朗読が出来ている役者さんが少なかったんです。息がもれてたり、発音にクセがあったり、風景や感情が思い浮かばないような読み方だったり・・・。なのでお話の中に入っていけませんでした。残念。朗読って難しいですよね。

 こんやしょうたろうさんのヴォーカルに感涙。井尻慶太さんのピアノもうっとり。ピアノは弾きっぱなしなんじゃないか?って思うぐらい、ずっと流れていましたね。

『満天の夜』『アンコール・朗読の夜「ねこはしる」』2作連続朗読会。
出演=こんやしょうたろう(アルケミスト・Vocal)/井尻慶太(アルケミスト・Piano) /成清正紀/若狭勝也/原扶貴子/大枝佳織/松田昌樹/佐藤滋/野澤爽子/高山奈央子/横山真二/馬場恒行/桑原裕子/三谷智子/水野美穂(東京パフェ)/田仲祐希
脚本=工藤直子著「ねこはしる」 構成・演出=桑原裕子 舞台美術=鈴木健介(青年団) 舞台監督=瀬川有生 照明=山口久隆(S-B-S) 音響=島貫聡 選曲=真生 衣装=山崎留里子 映像制作=土橋大輔 演出助手=田村友佳 宣伝美術=川本裕之 宣伝写真・記録=相川博昭 票券管理=佐竹香子(Innocent Sphere) 制作=前川裕作 五十嵐正至 辻本美香子 共催=東急まちだスターホール 企画・製作=K.K.T
[日時指定・全席指定] 前売:2600円 当日:2700円 小学生以下:1500円 *3歳以下のお子様のご入場はご遠慮ください。セット券:5000円【KAKUTA特製・オマケCD付】
公式=http://www.kakuta.tv/

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Posted by shinobu at 01:38 | TrackBack