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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2007年08月06日

マーク義理人情『俺たちはマシンガンじゃないって。』08/01-05王子小劇場

 マーク義理人情は舞台芸術学院出身の男優4人の劇団です。前々回よりも私は楽んで拝見できました。題材も仕上がりもかなりソフトだったようです。上演時間は約75分(だったと思う)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『俺たちはマシンガンじゃないって。

 ≪あらすじ≫
 小学生の時よく遊んだ河原に帰ってきた。幼い頃の思い出がよみがえる。大好きな仲間達とこんな遊びをしてたっけ・・・。小学生の本気の遊びが始まる。
 ≪ここまで≫

 思いっきり小学生ルックの若い俳優さんがハイテンションで見せる、ノスタルジックで超はずかしい幼い頃の思い出の世界。
 ただギャグを並べていく作風なのかと思いきや、ネタ披露に留まらない役者さんの“やりきる”演技に圧倒されたり、演劇ならではの面白い演出も出てくるので、気が抜けません(笑)。

 チラシに書かれた「『おもしろくて、かげがえのない劇団』はマーク義理人情しかありません。妥協なし。ペース配分なし。」(抜粋)という王子小劇場代表・玉山悟さんの言葉に納得。たしかに「かけがえがない」と思います。だって、こんなこと(失敬)をものすごく地道な努力を積み重ねて実現している劇団は他にないと思います(笑)。

 ここからネタバレします。

 外国というとアメリカしか思い浮かばなかったりとか、全く関係ないところで「USA!USA!」って連呼したりとか、ほんとバカみたい。でも私も小学校の時、あんな風にやってた気がする・・・(笑)。

 自転車を追いかけるうちに全員が「飛んだ~っ!」時はミラーボールもぴっかぴか。大胆に夢の世界へと飛ばせてもらってちょっと嬉しくなりつつ、馬鹿馬鹿しさも最高潮に達したため、切なくなりました(苦笑)。さらに今井千恵さんがオモシロ発音でプラネタリウムのアナウンスをしたのでダメ押しされた気分になり、切なさから呆れへ、そして「そこまでやるか!?も~ぉ、かっこいーゼっ!」ってなっちゃいました(笑)。

出演=竜沢孝和、岡崎智浩、成瀬功、高橋康則、今井千恵、瀬戸口のり子
照明=増田瑞穂(インパラプレパラート) 音響=大矢場智之(インパラプレパラート) 宣伝美術=村山素子(時間堂)
前売り・当日ともに2000円 学割1000円
http://www.geocities.jp/ninjou2005/

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Posted by shinobu at 23:07 | TrackBack

TBS『すけだち』08/05-14新宿コマ劇場

 筧利夫さんと松浦亜弥(あやや)さんが主演する音楽劇。音楽はつんく♂さん。脚本は劇団鹿殺しの丸尾丸一郎さんと菜月チョビさん。
 上演時間は約2時間20分(途中20分の休憩ふくむ)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『すけだち

 ≪あらすじ≫ 固有名詞は間違ってる可能性あり。すみません。
 人気テレビ番組「鎖鎌戦士ザクザクムーン」主演のトップアイドル(松浦亜弥)と、時代劇「秒殺仕事人・中村もずく」主演の売れない男優(筧利夫)が、宇宙人ら(北村有起哉ら)に救世主だと勘違いされ、誘拐されてしまう。知らない星に連れて行かれた2人は、悪者(宮川大輔)に支配された星の人々を救うことができるのか?(・・・みたいな感じの勧善懲悪的ストーリー)
 ≪ここまで≫

 開幕して20分ぐらいはおフザけのぬるさにちょっと困ってしまったのですが、途中休憩に入る前にはしっかりとエンタメ活劇になっていました。面白かったかと問われたら「面白くは無かった」と応えざるを得ませんし、脚本はエピソードを盛り込みすぎな気もします。でも最後まで楽しんで拝見できました。スターはやっぱり華があるな~ってしみじみ思いました。
 悪者の手下役にかっこいい男の子がいるな~と思ったら、物販でブロマイド(生写真?)がSOLD OUTしてました。

 装置は3重になった回り舞台がぐるぐる回って(意味わかりませんよね、すみません)、高さもスピードもあって迫力がありました。大きな公演ではおなじみになった電光掲示板のようなカーテン式動画装置(名前は知りません)が大活躍。音楽は歌謡曲っぽくておぼえやすく、すぐに口ずさめそうなものばかりでした。さすがはつんく♂さん、ということなのでしょう。

 筧利夫さん。最近の筧さんの舞台ってこんな感じの役が多いですよね。安心して観てられますが、物足りなさも。
 松浦亜弥さん。テレビなどで見たまま、はちきれんばかりの元気キュート。
 宮川大輔さん。悪者ハーデス役。怖い大阪弁でしっかりと、いかにもなヒール役。お笑い芸人さんってほんとに肝が据わってると思います。
 時東ぁみさんって、初めて動いている姿を拝見したんですが、ああいう、その、お色気な人なんですか?(ヘンな質問だ) お尻と胸(大きい)と、腰と足(細い)のバランスがすごくエッチで見ごたえがありました(私オンナなんですけど)。
 KAKUTAの成清正紀さんがおじいさん役で笑いをしっかり取ってて頼もしかったです。

出演:筧利夫/松浦亜弥/北村有起哉/宮川大輔/富岡晃一郎/森山栄治/大口兼悟/時東ぁみ/青谷優衣/三浦涼介/鷲尾昇/篠田光亮/青柳塁斗/Takuya/成清正紀/中川真吾/たくませいこ/ギャル曽根/小堀裕之(2丁拳銃)/川谷修司(2丁拳銃)/他
脚本:劇団鹿殺し(丸尾丸一郎・菜月チョビ) 演出:岡村俊一 音楽:つんく♂ 舞台美術*河口夏江 照明:松林克明 音響:山本能久 舞台監督:腹だ譲二 宣伝美術:東學 宣伝写真:谷敦志 制作助手:岩間多佳子(RUP) 三浦瞳 制作:鈴木優子(RUP) 島袋潤(RUP) プロデューサー:松田誠(ネルケプランニング) 寺井禎浩(ジェイピィールーム) 頭取:つんく♂ 制作協力:ジェイピィールーム 制作:ネルケプランニング/アール・ユー・ピー 主催:TBS 製作:ネルケプランニング/TNX/ アール・ユー・ピー
【発売日】2007/06/17 S席 \9.000 A席 \8.000 
http://www.nelke.co.jp/stage/sukedachi/

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Posted by shinobu at 22:32 | TrackBack