2007年08月03日
東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』06/08-08/27帝国劇場
ご存知、超有名・人気ミュージカル『レ・ミゼラブル』(通称レ・ミゼ)。今年で日本初演20周年なんですね。恥ずかしながらワタクシ、初めて最後までちゃんと観ました・・・!シアターテレビジョンでチケットをゲットしたところ、ありがたいことに前から2列目!!
めぇ~~~っちゃくちゃ、良かった!!!
びっくりした!!
⇒CoRich舞台芸術!『レ・ミゼラブル』
作品については充実の公式サイトでどうぞ。
ゲットした花束です♪
あのカーテンコールの回数は何っ!?スタンディングするまでに2回か3回、立ってから何回!?憶えてないぐらいずっとやってました。おそらく席が前から2列目だったっていう幸運も大きいと思いますが、全く苦にならなかったです。
イープラス貸切公演(2007/06/27)だったので、カーテンコールではイープラス・ネタまで披露してくださり(キャストが全員で「e」の体型になってジャンプ!)、しかも私、なんと最後にキャストが投げるお花までゲットしちゃったですのよっ!!こんなの初めて♪
たまたまキャストが良かったのか、座席が良かったからなのか、原因は他にもあるかもしれませんが、私はめちゃくちゃ感動しました。
出演者の中では特にエポニーヌ役のシルビア・グラブさんの演技が素晴らしかったです。
メルマガ2007年7月号に書いたコメントです。
東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』
06/08-08/27帝国劇場
≪東京、福岡≫
☆恥ずかしながら、最後までちゃんと観たのは初めてでした。
一度聴いたらしっかり耳に残る音楽。豪華な装置、衣裳、キャスト。
「赦すこと」の偉大さを見せ付けられ、何度も涙しました。
リピートされる方々のお気持ちがよくわかりました。
http://www.toho.co.jp/stage/lesmis/top.html
8/27まで東京で上演中!福岡・博多座公演は9/4から10/24まで。
ここからネタバレします。
あいかわらず泣きっぱなしでしたね、私。そうなんですよ、ハマるともうね、ダメなんですよ~。だってジャン・バルジャンが神父さんに「金の燭台も持って行きなさい」って言われたところでもー号泣。
出演=山口祐一郎:ジャン・バルジャン/岡幸二郎:ジャベール/新妻聖子:エポニーヌ/シルビア・グラブ:ファンテーヌ/菊地美香:コゼット/泉見洋平:マリウス/駒田一:テナルディエ/森公美子:テナルディエの妻/坂元健児:アンジョルラス/
〔子役ル〕ガブローシュ:新井海人 リトル・コゼット/リトル・エポニーヌ:大下夕華 加藤ゆらら
〔男性アンサンブル〕伊藤俊彦/清水裕明/中本吉成/菊地まさはる/松原剛志 /中井智彦/櫻井太郎/藤田光之/野島直人/赤座浩彦/梶雅人
〔女性アンサンブル〕わたりあずさ /折井理子/浅野実奈子/歌納有里/児玉奈々子/穂積由香/吉岡里奈/本田育代
作=アラン・ブーブリル クロード=ミッシェル・シェーンベルク 原作=ヴィクトル・ユゴー 音楽=クロード=ミッシェル・シェーンベルク 作詞=ハーバート・クレッツマーオリジナルのフランス語テキスト=アラン・ブーブリル ジャン=マルク・ナテル 資料提供=ジェームズ・フェントン 編曲=ジョン・キャメロン 音響=アンドリュー・ブルース/オートグラフ 衣裳=アンドリュー・ネオフィトウ 照明=デイビッド・ハーシー 装置=ジョン・ネピア 潤色・演出=ジョン・ケアード/トレバー・ナン 翻訳=酒井洋子 訳詞=岩谷時子 プロデューサー=田口豪孝/坂本義和 製作=東宝株式会社 製作協力=キャメロン・マッキントッシュ(オーバーシーズ)リミテッド
S席13500円 A席9000円 B席4000円
http://www.toho.co.jp/stage/lesmis/top.html
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Studio Life『孤児のミューズたち』07/25-08/05シアターX
男優集団Studio Lifeの小規模公演。The Other Lifeというシリーズです。ミシェル・マルク・ブシャールさんの戯曲を上演するのは、『LILIES』につづいて2度目なんですね。
私はいちおしの林勇輔さんが出演される【borne】バージョンを拝見。※舟見和利さんが体調不良で降板されたため、両バージョンともイザベル役は林勇輔さんになっています。上演時間は約2時間20分(15分の休憩を含む)。
メルマガでもご紹介しておりました「カナダ現代演劇祭2007」ですが、結局行けたのはこの作品だけ(涙)。やっぱりカナダ戯曲って素晴らしい~っ!!(過去レビュー⇒1、2、3、4、5、6、7)
⇒CoRich舞台芸術!『孤児のミューズたち』
≪あらすじ≫ パンフレットより。(役者名)を追加。
1965年4月、カナダのケベック州、ラク・サン・ジャン地方の小さな村。カトリック教会の保守主義が色濃く住民の意識を染め上げているそんな村で、小学校教師として勤めるカトリーヌは弟妹の行動に日々頭を抱えていた。周りじゃら知恵遅れと白い目で観ら得ている三女・イザベル(林勇輔)。母親の格好を真似してスカートを履き続け、10年間も小説を書きつづけている自称作家の長男・リュック(小野健太郎)。それぞれの勝手気ままな言動に振り回されながら「この家族はまともじゃない。それを受け入れて生きていくしかないわ!」と諦めにも似た心境の長女・カトリーヌ(楢原秀佳)。そんな時、カナダ軍大尉でドイツに駐屯中の次女・マルティーヌ(倉本徹)が帰ってきた。リュックの葬式に出席するために・・・。
≪ここまで≫
舞台中央には木製のダイニングテーブルとイス数脚。舞台奥の黒い壁にチョークで書かれた窓枠や飾りぶちが素敵。
密度の高い4人の会話劇を、音楽や照明の工夫で飽きさせないように工夫されていました。楽曲のジャンルが広かったですね~(ポップスやオペラ、賛美歌など)。すべてが作品にフィットしていたわけではなかったと思いますが、いつもの大規模公演よりもセンシティブな使い方で、私はかなり楽しめました。こんなにも悲惨な話を軽い感覚で、前向きな気持ちで味わえたという点で、演出の倉田さんに感謝です。
生半可な気持ちでは取り組めない戯曲ですよね。役者さんの演技には少々差が出てしまってはいましたが、充分満足できる、内容の濃い4人芝居でした。
母親が彼らのミューズ(インスピレーションの源)であり、実は彼ら自身も互いのミューズで、そして次の世に生まれる子どももミューズになるんですよね。
あと、やっぱり人間を動かすのは恋なんだな~とも思いました。
林勇輔さんの素晴らしいこと!いつも期待どおり魅せてくださいます。今作では期待以上だったかも。「知恵遅れ」(27歳なのに知能は11歳)とバカにされる三女イザベル役。とてつもなくキュートで、大らかな愛情に満ちていました。言葉が舞台で生きてるように感じます。コメディのセンスもさすが。
イザベル「私はメンソール(のタバコ)が好き♪」
The Other Life vol.7 カナダ現代演劇祭2007 "Les Muses Orphelines"
出演=【abri】坂本岳大、石飛幸治、岩崎大、舟貝和利 【borne】楢原秀佳、倉本徹、小野健太郎、林勇輔 ※abri(アブリ)チーム 、borne(ボルヌ)チームのダブルキャスト公演。
作 : ミシェル・マルク・ブシャール 訳:佐藤アヤ子 上演台本・演出 :倉田淳 美術:松の潤 照明:森田三郎 山﨑佳代 舞台監督:土門眞哉 音響:竹内亮(OFFICE my on) 衣裳:竹原典子 美術助手:渡辺景子 演出助手:平河夏 荒川真寿恵 宣伝美術:及川健 小道具:高津映画装飾 デスク:釣沢一衣 揖斐圭子 大野純也 制作=稲田佳雄 中川月人 麻場優美 大田香織 那須千恵子 制作協力=東容子 縄志津絵 宮澤有美 小泉裕子 八木美穂子
【発売日】2007/06/24 前売 4,800円、当日 5,000円 ※「カナダ現代演劇祭2007」4本通しチケット:10,000円
http://www.studio-life.com/stage/muses/index.html
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