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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2008年01月22日

青年団プロジェクト公演『隣にいても一人』01/17-27こまばアゴラ劇場

 約1時間の4人芝居を、7種類の方言&英語の朗読で上演する企画です。メルマガ1月号でもご紹介しました。私が拝見したのは青森編。上演時間は約1時間5分。

 言葉の意味がわからなくっても面白かったです。方言って独特の空気を持っていますよね~。これは色んな地域のバージョンを比較するともっともっと面白いと思います。残念ながら私は青森編しか観られませんが(涙)。

suddenly_married_stage.JPG
舞台デザインの展示
 劇場ロビーで、各地で行われた公演の舞台美術の写真と模型が展示されています。いろんな町で生まれた作品たちが、東京に集合してくれたんだなーと思いました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『隣にいても一人
 ↑クチコミがいっぱいですよ~!
 レビューをアップしました(2008/01/25)。

 ≪『隣にいても一人』とは?≫ 公式サイトより
 朝目覚めると何故か夫婦になっていた昇平とすみえ。
 離婚の危機にある彼らそれぞれの兄と姉。
 二組のカップルを通して、夫婦のあり方を淡々と綴っていく
 平田オリザ流不条理劇。
 ≪ここまで≫

 2003年に観た時と同様、やはり最初の方で落涙。「目覚めたら夫婦だった」って、奇跡ですよね。何でも誰かと一緒に信じられれば事実になるんですから、人間にはそもそも幸せになれる実力が備わっているんだと思います。それがハッピー。

 それにしても、見比べたかったな~・・・。地域ごとの違いというと、まず言葉ですよね。他にもパンの食べ方とかトイレに張ってあるポスター(笑)なども、個性が出ているそうです。また、登場人物の年齢設定によってセリフや設定が変わっているんですって。例えば兄と姉の娘の年齢とか。

 青森編では畑澤聖悟さん演じる兄がものすごいダメ男で、もう、そのダメっぷりがダメダメすぎて(笑)、情けなくって、可愛くって、笑えました。「娘には寂しい思いをさせちゃった」とかつぶやくんですけど、「いやいや、娘はあなたが居なくてせいせいしたかもしれないよっ!」って思ったり(笑)。2003年の時の兄役はたしか、ちゃんとしたサラリーマン風だったので、「そりゃー娘も可哀想だ」って共感したんですよね。

≪三重、広島、青森、熊本、東京≫ 出演者*=青年団
●青森編 出演:畑澤聖悟(渡辺源四郎商店) 小寺悠介 森内美由紀* 工藤倫子*
●三重編 出演:片田俊二 坪井祐之 山本裕子* しんそげ*
●広島編 出演:河村竜也(*ブンメシ) 坂田光平 田原礼子* 池田あい
●熊本編 出演:河原新一 奥村泰自(演劇微小集団ふわっとりんどばぁぐ) 木内里美 根本江理子*
●盛岡編 出演:くらもちひろゆき(架空の劇団) 臼井康一郎(プラシーボ) 高橋縁* 角舘玲奈*
●関西編 出演:永井秀樹* 二反田幸平* 井上三奈子* 端田新菜*
●英語版(リーディング) 共同演出:工藤千夏* 出演:近藤強* 畑中友仁* 松田弘子* 齊藤晴香*
●帯広編 演出:片寄晴則(帯広演研) 出演:龍昇(昇竜企画) 富永浩至(帯広演研) 坪井志展(帯広演研) 上村裕子(帯広演研)
舞台美術コーディネーター:杉山至(青年団) 照明:岩城保(青年団) 舞台監督:島田曜蔵(青年団) 宣伝写真:momoko japan 宣伝美術:京 グッズ・デザイン:ドラゴン・ヤー 英語版翻訳:小畑克典(青年団) 英語版翻訳監修:小畑みはる 制作:尾形典子(青年団) 佐藤誠(青年団)
前売・予約・当日共2,000円 ペア券3,000円 8演目通し券(前売り・予約のみ) 8,000円
http://www.seinendan.org/tonari/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 2008年01月22日 17:31 | TrackBack (0)