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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2008年07月30日

三条会・夏の野外公演『三条会の「真夏の夜の夢」』07/25-29千葉公園内 特設野外劇場

 関美能留さんが演出を手がける三条会の野外公演です(⇒過去レビュー)。夏の緑の中で「真夏の夜の夢」。ムード満点です。

 千秋楽の客席には「どっちが舞台なのかしら?」と思うぐらい、演劇人がいっぱい!もちろん家族づれもいらっしゃいました。三条会の野外公演はこれで3度目。客席と眺めると地域に根付いてきた感がありました。

公演公式Tシャツはほぼ完売。イラスト素敵ですもんね~。

 ⇒CoRich舞台芸術!『三条会の「真夏の夜の夢」
 ⇒東京劇場に舞台写真あり!

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公演の入り口
 達者な役者さんばかりが揃っていて、彼らが全力で「夏夢」のセリフを言っているだけで、感動したり笑えてきたり。江戸川卍丸さん(劇団上田)が三条会に出てるのがすごい。ジャンルひとっとび。素敵でした。

 ほぼ円形の真っ白なステージ。衣裳に背番号をつけた役者さんがぐるぐる回るのは何かのレース?競馬みたい(笑)。
 
 ここからネタバレします。

 音楽(曲)に合わせて演技をするのは三条会の得意とするところ。選曲が相変わらず面白いし、自然と体がノってきちゃう。でも曲の終わりに演技を合わせてるように感じた時は、ちょっと残念でした。
 サイモンとガーファンクルの「明日に架ける橋 Bridge Over Troubled Water」が流れた時が一番面白かったです。もー合ってるんだか合ってないんだか全然わからない(笑)。SMAPの「世界に一つだけの花」も非常に微妙でグッド。

 最後の劇中劇(「ピラマスとシスビーの世にも悲しい喜劇」)には爆笑。おそらく今までに見た中で最も破壊力のある演出・演技だったような(笑)。

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劇場の周囲。夕方に人が集まってくるワクワク感。

出演:大川潤子、榊原毅、立崎真紀子、橋口久男、中村岳人、渡部友一郎 大高浩一、桜内結う、鈴木史朗(A.C.O.A.) 江戸川卍丸(劇団上田)、小菅紘史(第七劇場)、征矢かおる(文学座)、中島愛子、山田裕子(第七劇場)
原作:W・シェイクスピア 翻訳:小田島雄志(白水社刊) 演出:関美能留 舞台美術:石原敬 照明:大迫浩二 宣伝美術:京 イラスト:harunachico市橋聡子 制作:久我晴子 主催:三条会
【発売日】2008/05/01 一般:前売3,300円 当日3,500円 学生:前売2,300円 当日2,500円
http://homepage2.nifty.com/sanjokai/02.html

Posted by shinobu at 2008年07月30日 23:55 | TrackBack (0)