2010年06月18日
wonderland「劇評を書くセミナー・こまばアゴラ劇場コース/シンポジウム『好きな劇評、困った劇評』」5/8こまばアゴラ劇場5階

シンポジウム
当サイトでも告知をしておりましたwonderlandの「劇評を書くセミナー」のシンポジウムに伺いました。講座は今も継続中です。ご興味ある方はお問い合わせください(でも2010年4月~7月開講なので、もう終盤ですね…)
青年団演出部に所属する新鋭の作・演出家3人が、自分たちの作品について書かれた劇評を題材に、『好きな劇評、困った劇評』というテーマでざっくばらんに語ってくれました。司会は評論家の佐々木敦さん。
劇評を書いた本人と、その人に評された舞台を作ったアーティストが顔を見合わせて話し合うのは、当然のことながらスリリング(笑)。
中でも「お金を払って観てるんだから何を書いてもいいんだ」という主張をされた方がいらしたのには驚きました。
劇評は記録としての価値があるのはもちろん、公演の動員に影響をおよぼすもので、上演中に公開されると非常にありがたいです。でも公演期間が短い小劇場作品だと、書く側は負担が大きいですよね。ずっと継続するのは難しいと思います。
新聞の劇評が当日券に及ぼす影響が、以前よりも小さくなったといわれている今、インターネット上で劇評が発信されるのは、一観客としては単純にありがたいです。でも劇評は無料じゃいけないと思います。中身の充実した劇評を書いた人が、ちゃんと報酬を受け取れるシステムがあればいいなと思います。
劇評家に限らず、舞台関連の書籍や公演パンフレットを読む度に、それを書かれた方々への感謝の気持ちがこみ上げます。その瞬間だけ存在して消えてしまう舞台という芸術は、言葉にして記録に残すことが大事なのは言うまでもないことです。
5月8日(土) 14:00- シンポジウム「好きな劇評、困った劇評」
登壇:松井周・多田淳之介・岩井秀人(青年団演出部)、佐々木敦(批評家、司会)
http://www.wonderlands.jp/info/seminar2010/agora01.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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【お知らせ】「CoRich舞台芸術まつり!2010春」グランプリ発表!
今年3月から5月まで開催されておりました「CoRich舞台芸術まつり!2010春」のグランプリ、準グランプリ、俳優賞が発表されました!
⇒グランプリ発表ページ
⇒シアターガイド演劇ニュース(2010/06/27加筆)
審査員をつとめるのは4度目となりました。毎回新しい出会いがあり、自分が普段は訪れない地域の舞台作品を観られることも、とても嬉しく思っております。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました♪
日本全国を対象にした、実質的に経費無料で参加できる舞台芸術フェスティバルです。来年も開催されますので、ご興味のある作り手の方はぜひ開催期間をチェックしておいてくださいね!
●「CoRich舞台芸術まつり!2011春」
応募期間:2011年1月中旬~2月中旬予定
開催期間:2011年3月~5月