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しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2010年08月07日

タクトフェスティバル『エコア(ECHOA)』08/06-08東京芸術劇場小ホール1

 0歳児から大人まで楽しめる世界の舞台作品を集めた“TACT/FESTIVAL(タクトフェスティバル)”。2007年から大阪で行われてきて、今年東京に初上陸しました!

 『エコア(ECHOA)』はフランスから来たパーカッショニスト2人とダンサー2人の無言のパフォーマンス。と~っても楽しかったです!上演時間は1時間弱。おすすめ年齢は7才以上。

 ※『ラヴァ』は公演中止で、代わりに無料のプログラムを上演検討中とのこと。

 ⇒CoRich舞台芸術!『エコア(ECHOA)

 音楽演奏とダンスが融合し、生音に合わせた照明、音響も効果絶大。4人とも演劇的表現がとても優れていて、無言ながら感情の交流が鮮やか。笑いもたくさん起こりました。私が観た回はお子様は少なかったですが、最後まで大人しくご覧になっていたようです。

 身体能力の高さはもちろん、道化(ピエロ)の演技のクオリティーの高さに魅せられました。役者さんや演出家など、作り手の方々にもお勧めしたい作品ですね。

≪滋賀、大阪、東京、松本≫
国際児童青少年芸術フェスティバル TACT/FESTIVAL TOKYO 
出演:トーマス・ゲーリー(ダンサー・振付家)/クレモ・デュコル(パーカッショニスト)/ ミン・タム・エヌグエナ(パーカッショニスト)/ エマニュエル・ギュイエー(ダンサー・振付家)
作・演出:トーマス・ゲーリー/カミーユ・ローキャル  照明:ロゴン・バジール  音楽:ブノワ・リヨ・ラジェンター 美術:ブノワ・コンヴェルス 衣装:ラシェル・ジャナ
【TACT/FESTIVALスタッフ】総合舞台監督:闘秀哉 舞台監督:夏目雅也 プログラムディレクター:中立公平 フェスティバルディレクター:松原利己 ツアーマネージャー:さくらこりん
【東京芸術劇場スタッフ】技術統括:白神久吉 技術統括補:尾中孝次 田中直明 舞台:後藤順二 谷内義弘 鈴木久仁日呂 秋山佑子 佐藤綾香 照明:斎藤芳男 川村正夫 佐藤恵太 高山智弘 音響:石丸耕- 小川義治 近藤靖彦 山本裕司 植木誠 中根悠子 制作進行:福永純子 樺澤良 勝優紀 吉田直美 蓬見あづさ 票券:串田陽子(東京芸術劇場チケットサーピス) 金子久美子(ぷれいす) 宣伝美術:西田優子 神谷伶奈 インターン:市川和奏 古川瑛― 舞台芸術学院
【東京芸術劇場】芸術監督:野田秀樹 館長:福地茂雄 副館長:高萩宏 管理課長:笠原美由紀 舞台管理担当課長:白神久吉 事業企画課長:高橋透 制作担当課長:内藤美奈子 事業企画課:木村美恵子 秋山知美 広報:北沢聡子 土屋裕 橋爪綾子
主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)/東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 助成:財団法人地域創造 後援:ドイツ連邦共和国大使館/フランス
おとな2000円 こども(4歳~中学生)1000円 その他セット券あり。
http://www.tact-japan.net/tokyo/echoa.html
http://www.mitiki.com/html/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 14:28 | TrackBack

ヨーロッパ企画『サーフィンUSB』08/04-15本多劇場

 上田誠さんが作・演出される劇団ヨーロッパ企画の新作を拝見。楽しかった~♪上演時間は約1時間20分。

 シアターガイド9月号で上田さんと美術の二村周作さんの対談を読んで、どんな装置になるのか楽しみにしていたんです。劇場に入るなり驚きました。全然砂浜じゃないし、海の気配もない(笑)。でもちゃんとサーフィンのお話でした~。

 終演後にロビーで舞台『曲がれ!スプーン』のDVDを購入しました。家族へのお土産です。みんな映画『曲がれ!スプーン』を観て、舞台版を観たがっていたので。

magare_spoon_DVD.JPG

 ⇒CoRich舞台芸術!『サーフィンUSB
 レビューを加筆しました(2010/08/17)。

 ≪あらすじ≫
 「水の7日間」と呼ばれる気候変動があり、水位が上がって街が水没してしまった日本。ビルの屋上から海に飛び込むサーファーたちがいた。
 ≪ここまで≫

 ここからネタバレします。
 
 特性サーフボードにデジタル記憶媒体(60 peta bite)を埋め込んで、それに乗ってサーフィンをすれば、すべてがデジタルデータとなって記録されます。たぶん波とか風とかも全部。そのデータをインターネット上にアップして、世界中の人々が好きにダウンロードして疑似体験をするというビジネスが始まります。

 サーフィンを楽しむはずがダウンロード数を競うようになり、徐々にサーファーたちの目的がずれていって、いさかいも起こってしまいます。あくまでもヨーロッパ企画のメンバーならではの笑いで進めていくのが素敵。
 デジタルになった自分の体験が、自分のものではなく他人のデータになっていくのは、まさに現状をあらわしています。たとえば2006年以降に日本人がツイッターでつぶやいた言葉たちは、アメリカの議会図書館に保管されるそうです。

 山脇唯さんのビキニ姿がまぶしい!長い髪の毛でちょっと隠してるのがまたイイ!でもほぼ紅一点の彼女に対して、男どもは優しくなさすぎ!(笑) ちょっとぐらい色目つかったりすると思うんだけどな~。あまりに気にしなさすぎなのも不自然かと(あんなに可愛いから)。そもそも恋愛要素は省いているのでしょうね。

 人魚が出てきて感動。それも環境汚染ゆえの人間の奇形として。ブラックユーモアが利いてます。尻尾にUSBが埋め込まれ、人魚の生態もデータ化されていました。

≪京都 東京、大阪、福岡、広島、名古屋≫
出演:石田剛太 酒井善史 諏訪雅 角田貴志 土佐和成 中川晴樹 永野宗典 西村直子 本多力 山脇唯 
脚本・演出:上田誠 音楽:木暮晋也 美術=二村周作 映像=大見康裕 照明=葛西健一 (Gekken Staffroom) 音響=宮田充規 (GEKKEN staff room) 衣装=中嶋佑一(artburt) ヘアメイク=松村妙子 特殊美術=吉田ひでお(アーリオ工房) 舞台監督=筒井昭善 演出部=大鹿展明・シロサキユウジ・中川有子 演出助手=山田翠・大槻めぐみ 運送=植松ライン 宣伝美術=井上能之 宣伝写真=成田直茂 制作= 井神拓也・諏訪雅・本多力・吉田和睦・吉永祐子 WEB=樫木由子・柏敏行・片岡二郎・中路まり絵
【休演日】8/10【発売日】2010/05/29 全席指定/前売¥4,000/当日¥4,500 学生¥3,500(前売のみ・入場時要学生証提示)  [学生券の販売について] ・チケットぴあのみ取扱い・各回24席限定 ※学生券は事前に座席が指定されない“当日引換券です。 当日劇場受付にて60分前より指定席券と引換いたします。※2枚以上ご購入の場合は席が離れる場合があります。 ※ご覧になりにくいお席になる場合があります。
http://www.europe-kikaku.com/projects/e29/main.htm

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 00:21 | TrackBack