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しのぶの演劇レビュー
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2010年11月16日

フェスティバル/トーキョー10・飴屋法水『わたしのすがた』10/30-11/28にしすがも創造舎(受付)、 巣鴨・西巣鴨周辺の4会場

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チラシ

 フェスティバル/トーキョー10が開幕する時に詳細が発表された飴屋法水さんの作品です(⇒記者発表)。観客は1人ずつ4つの会場を訪問し、鑑賞・体験していきます。

 11/16(火)14:00のチケットを買ってにしすがも創造舎に伺い、全体で1時間20分ぐらいの旅になりました。私はスケジュールの都合があって短時間でしたが、各会場への滞在時間は自由です。

 ⇒CoRich舞台芸術!『わたしのすがた

 本チラシをゲットしたので写真を掲載します(2010/11/20加筆)。1か所、小さくて丸い穴が空いています。
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 舞台公演のチケットを買う(売る)行為は、待ち合わせの約束だと思います(昔、セミナーでも話しました)。観客はそのチケットを持って劇場に行けば、出演俳優やスタッフに必ず会えるから。飴屋法水作品も同様で、どんな作品でも飴屋さんに会えます(物理的にではなく間接的に)。今回もそうでした。巨大なインスタレーションに触れ、歩きながら、ずっとこの旅を作った人のことを考えていました。

 地球レベルで考えると、「捨てる」ことって実は不可能なんだなと思いました。

 ここからネタバレします。詳しく書くのは野暮なので控えめに。

 「だいだいの家」に足を踏み入れた途端、懐かしさがこみあげ、孤独が襲ってきて、泣きそうになってしまいました。
 かつての「教会および女子寮」で昆虫と会い、10年前まで公立の病院だった建物で飴屋さんに会いました。

 台所や洗面所などの水まわりは新しく、その他は古いままになるのだなと、建物を冷静に見つめたり。建物は人が居るだけで息をしはじめるのだな、とか。

 宗教がテーマの1つだったようですが、私はそこにはひっかからなかったです。

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構成・演出:飴屋法水 音楽:Sachiko M、吉田アミ 照明デザイン:仲西祐介 作品制作スタッフ:小駒豪、小池唯徳、立川貴一、鈴木沙季、池田雅子、佐久間樹、桜木彩佳 作品制作協力:伊東弘剛、磯さくら、大西香澄、小熊早千香、角田真奈美、グジェゴシュ・クルク、柴田貴輝、田中淳一郎、中井川大介、中村ゆい、平井弁誠、フクシマミキ、星野圭一、眞井康弘、宮本聡、山口俊郎、渡辺コウヘイ(50音順) 技術監督:寅川英司 技術コーディネート:片岡陽太、井黒造園、山田雄太郎、武藤昌平、株式会社古田硝子店 システムコーディネート:向井朗、金築浩史 音響協力:田鹿充、ZAK 演出助手:村田麗薫 制作進行助手:コロスケ、西島亜紀
【F/Tスタッフ】プロデューサー/ドラマトゥルク:相馬千秋 制作:小森あや 制作補:白井有里 受付:外山りき、菅原美里 主催・製作:フェスティバル/トーキョー
受付時間13時~18時30分(作品鑑賞は20:00まで)
※観客は原則一人ずつ出発し、4つの会場を訪問しながら、鑑賞・体験する形式。予約は30分毎に受付。
※休演日:11/1日(月)、8(月)、15(月)、22(月)
1,500円(前売・当日)
http://www.festival-tokyo.jp/program/ameya/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 17:20 | TrackBack

フェスティバル/トーキョー10公募プログラム・悪魔のしるし『悪魔のしるしのグレートハンティング』11/11-17シアターグリーン BASE THEATER

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チラシ

 悪魔のしるしは危口統之さんが演出を手掛ける団体。私は初見です。この公演はフェスティバル/トーキョー公募プログラム参加作品で(⇒記者発表)、悪魔のしるしは80作品から選ばれた8団体のうちの1つなんですね。

 当日券のお客様が多くて開演が10分以上押していました。上演時間は1時間30分弱だったかな。当日精算で予約して未来場のお客様の空席に、開演時間を過ぎてから立ち見のお客様をご案内。うーん、最初から空席に案内してもいいと思いますよ~。

 ⇒CoRich舞台芸術!『悪魔のしるしのグレートハンティング

 ≪あらすじ≫
 「竜退治」を依頼された男。仲間を集めてミッションを遂行しようとする。
 ≪ここまで≫

 演劇ではあるけれど、インスタレーションや即興のパフォーマンスのような色合いが濃い作品でした。
 ごく個人的なことなんですが、主役の男性の話し方および発声が苦手で・・・。その方は舞台上にいる時間が長くて一番饒舌だったんです。息苦しくてどうしようもなくって、心の受け入れ体勢を閉じるしかなかったです。

 深読みをしようと思えばできるストーリーおよび演出でしたが、終演後のトークを聞く限りでは、そんなに深く考えて作ってわけではないっぽかったですね。開演前の前説にもありましたが、当日パンフレットにあらすじが載ってますので、読んでからご覧になった方がいいかもしれません。

 ここからネタバレします。

 “評論家”の描き方が面白かったです。批評家のくせに自分からは何もしないし、操られてるような。でも肩書は「評論家」だからちやほやされる。ワイロも受け取る。

 ≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
 出演:危口統之 川田十夢(AR三兄弟)

 演技の流れは決まっているものの、ほとんどアドリブ(即興)だそうです。だから役者さんの緊張やあせりがそのまま出ていて、私には苦痛だったんだと思います。
 舞台中央にある丸い大きな装置は、役者さんが1人ずつ入れる小さい部屋の集合体。部屋は役者さんが各自で好きなように装飾しているそうです。

出演:八木光太郎 高山玲子 嶋崎朋子 丸瀬顕太郎 ますだいっこう 神尾歩(悪魔のしるし) 森翔太(悪魔のしるし) 山室毅聡(悪魔のしるし) 伊藤愉 危口統之 他
構成・演出:危口統之 舞台監督:伊藤智史 サウンド:安野太郎 照明:伊藤啓太 志田順一 電気装置:飯沢未央 撮影:杉田大輔 舞台美術:石川卓磨 河本洋介 政木裕太 宣伝美術:宮村ヤスヲ ゲーム監修:神尾歩 制作:金森香/田辺夕子/金子文 衣装:山室毅聡/福島えりか 
【発売日】2010/09/05 前売 ¥2500 当日 ¥3000 特別席 ¥4500(各回限定数席・要予約)
http://www.akumanoshirushi.com/greathunting.htm
http://www.festival-tokyo.jp/program/akuma/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 01:12 | TrackBack