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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2011年06月11日

【情報】ピーター・ブルック演出作品(2008年初演)が静岡にやってきます⇒6/18(土)16時と6/19(日)14時の2ステージ

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緊急告知チラシ

 3月の震災および原発事故の影響で、SPAC「ふじのくに⇔せかい演劇祭2011」(⇒記者発表)では公演中止や演目・内容変更が相次ぎました。※中止演目については無料の映像上映が実施されます。

 海外から非常事態にあると言える東日本に来るのは、とても勇気のいることだと思います。何らかの使命感がないと難しいのではないでしょうか。『シモン・ボリバル、夢の断片』を上演するオマール・ポラスさんは、「俳優一人、椅子一つ、ロウソク一本だけでも芝居は続けうることを示したい」と意志表明し、来日を決心されました。この危機において、国境を越えた人と人とのつながりの重さ、強さを改めて受けとめています。 

 先日、日本の状況をかんがみて『この凶暴な闇』から『ヘンリー五世』へと演目変更したピッポ・デルボーノ・カンパニーですが、主演・演出のピッポ・デルボーノさんの体調が急変して来日できなくなり、残念ながら公演は中止となりました。その替わりに急きょ、同日程・同会場で、ピーター・ブルックさんの2008年初演作が上演されることになりました。↓舞台写真(SPACより提供)

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 ピーター・ブルックさんは現在86歳。20世紀を代表する演出家と言われる方です。間違いなくビッグ・ニュースですね。私は10年前に1度観たことがあります。日本にいながらピーター・ブルック作品を観られるチャンスを、ぜひつかんでください。

 ●ピーター・ブルック演出『WHY WHY』(2008年初演)⇒公式ページ
  日時:6月18日(土)16:00開演/19日(日)14:00開演
  会場:静岡芸術劇場
  ドイツ語上演/日本語字幕
  上演時間:60分
  ⇒WEB予約

 18日(土)は19時30分から、SPAC『天守物語』も上演されます(⇒2001年レビュー)。SPAC芸術総監督の宮城聰さんのク・ナウカ時代の代表作の1つで、野外劇場「有度」では初の上演になります。東静岡には便利な温泉施設「天神の湯」もありますので、よかったら静岡週末旅行を楽しんでみてください♪ ⇒去年の旅行スナップ
 ⇒Next舞台制作ラボ【劇場ナビ 特別編】わたしを劇場へつれてって ~静岡スペシャル・目次~

 ※ピーター・ブルック作品の来日が決まったのは、ピッポ・デルボーノ・カンパニーのご尽力によるものだそうです。ピッポさん、ありがとうございます。ご快復を心よりお祈り申し上げます。

上演時間 60分
出演:ミリアム・ゴールドシュミット 音楽・演奏:フランチェスコ・アニェッロ
作:ピーター・ブルック マリー=エレーヌ・エティエンヌ 演出:ピーター・ブルック 製作:チューリッヒ市立劇場 共同製作:パレルモ・ガリバルディ劇場  バール・プロダクション

Posted by shinobu at 2011年06月11日 22:01 | TrackBack (0)