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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2011年10月19日

ゴジゲン『極めてやわらかい道』10/06-23駅前劇場

 松居大悟さんが作・演出・出演される劇団ゴジゲンの新作は、下北沢の駅前劇場で約3週間のロングラン公演。強い個性のある達者な役者さんが多数客演されています。上演時間は約1時間45分。

 松居さんは演劇だけでなく映画も創作されているんですね。監督作品「アフロ田中」は来年2月に上映開始です。主演は松田翔太さん。

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 ≪あらすじ≫
 舞台は現代の福岡の、男たちが暮らすアパートの一室。厳格なルールにのっとり、彼らは“姫”を見守り続けていた。
 ≪ここまで≫

 細かいところまで作り込んだ具象の美術。小さく閉じたあるコミュニティーが、幕開け早々に外界と交わる時点でわくわく!でも、その後の広がりや飛躍があまりなかったのが残念。

 役者さんでは中間管理職的な立場でダメっぷりを見せる吉田亮さんが良かったです。

 ここからネタバレします。

 ダメな彼氏の借金を返すために風俗嬢となったミキ姫をストーキングする男たち。その彼氏にまとわりつく借金取りの2人組が、ストーカー男子たちの城(国)に乗り込んできた。
 ある女性を10年も見守り続ける、しかもひきこもって。まあ正常ではないですよね。

 とうとう姫と対面した男子(辻修)の、「くちクサッ!」が最後のセリフでした。愛する人と接してもいいことばかりあるわけじゃない、むしろ他者に対する違和感や嫌悪感が付きまとうもの。きれいごとではない現実とぶつかった、その後が観たかったです。

平成二十三年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業 日本の演劇人を育てるプロジェクト 新進劇団育成公演
出演:川島潤哉 辻修(動物電気/モッカモッカ) 野中隆光(THE SHAMPOO HAT) 東迎昂史郎 松居大悟 村上航(猫のホテル/表現・さわやか) 目次立樹 吉田亮(ハイバイ) (五十音順)
脚本・演出 / 松居大悟 舞台美術 / 片平圭衣子 照明 / 伊藤孝(ART CORE) 照明操作 / 上原皓介 音響 / 田上篤志(atSound) 音楽 / 森優太 映像 / 大見康裕 衣裳 / 横田真理 本間圭一 演出助手 / 久保大輔 演出部 / 秋山拓弥 舞台監督 / 川除学+至福団 宣伝美術 / 今城加奈子 宣伝写真 / 松本のりこ WEB / 飯塚美江 アシスタント・プロデューサー / 武藤香織 小野塚央 西川悦代 プロデューサー / 北川隆来 企画 / ゴジゲン 制作 / 社団法人日本劇団協議会 主催 / 文化庁
【休演日】10月11・18日(火)【発売日】2011/08/27
全席指定席・税込 前売3,000円/当日3,500円/学割2,500円(要学生証提示)
http://www.5-jigen.com/next.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2011年10月19日 11:41 | TrackBack (0)