2011年06月29日
【ワークショップ】アクターズワークス「俳優のためのアクティングワークショップ・エクササイズクラス2011年8月」※8/11〆切(メールのみ)
女優・俳優指導者の柚木佑美(ゆうき・ひろみ)さんのワークショップが8月に開講されます。⇒ワークショップのレポート(2006年) ⇒柚木さんインタビュー(2007年)
サンフォード・マイズナーのシステムを体験できるクラスです。柚木さんは新国立劇場演技研究所常任講師で、NHK大河ドラマ、朝の連続テレビ小説などのアクティング・トレーナーでもあります。基本的に10日間連続(内1日はお休み)で時間は18:00~21:00。ご興味ある方はぜひ。
●アクターズワークス「俳優のためのアクティングワークショップ・エクササイズクラス2011年8月」⇒公式サイト
【日程】2011年8月18日(木)~28日(日)。25(木)はお休み。計10回(いずれも時間は18:00~21:00)
[予備日程] 29日(日)・30日(火)・9月1日(水) (いずれも時間は18:00~21:00)
【会場】都内施設
【定員】最多10人(定員になり次第〆切。最少人数に満たない場合は中止の可能性あり。)
【申込締切】 2011年8月11日
【受講料】 35,000円
【受講条件】18歳以上のプロの俳優。もしくはプロの俳優を目指す18歳以上の新人で心身ともに健康な方。
※柚木さんが主宰するアクターズワークスからいただいた情報です。詳細は下記をどうぞ。
■俳優のためのアクティングワークショップ■
~エクササイズクラス募集~
アクターズワークスワークショップ実行委員会
N.Y.の有名な演劇学校ネイバーフットプレイハウスのメソッド
サンフォードマイズナーのシステムを体験してみませんか?
【エクササイズクラスとは】
“感情”について具体的に学習していくクラス。
様々なエクササイズを使い、出しにくかった感情をよりスムーズに、豊かに表現できるよう練習。
リピートエクササイズで相手とコミュニケーションすることを身体で学びます。
(詳細はHP http://actorsworks.blogspot.com にて)
【講師プロフィール】 柚木佑美(ゆうきひろみ)
舞台や映像で活躍。’95、ネイバーフッドプレイハウス出身のキャリー・ジベッツ先生と出会い、役者としてトレーナーとしてサンフォード・マイズナーテクニックを学ぶ。新国立劇場演技研究所常任講師。NHK大河ドラマ、朝の連続テレビ小説 月曜ドラマ、23時ドラマなどのアクティングトレーナー。
(講師暦詳細:http://yukihiromi.blogspot.com/2010/06/blog-post.html)
【日程】
2011年8月18日(木)・19日(金)・20日(土)・21日(日)・22日(月)・23日(火)・24日(水)・26日(金)・27日(土)・28日(日)の計10回(いずれも時間は18:00~21:00)
[予備日程] 29日(日)・30日(火)・9月1日(水) (いずれも時間は18:00~21:00)
【会場】都内施設
【定員】最多10人(定員になり次第〆切、最少人数に満たない場合、中止させていただく場合があります。)
【申込締切】 2011年8月11日
【受講料】 35.000円
【受講条件】18歳以上の、プロの俳優もしくはプロを目指す新人の方で心身ともに健康な方
【申込方法】お名前、ご住所、電話番号、年齢、簡単なプロフィールをご記入のうえ、メールにてお申し込みください。折り返しご連絡いたします。
お申し込み、お問い合わせは
E-mail : actors.w(アットマーク)gmail.com
アクターズワークスワークショップ実行委員会まで
HP : http://actorsworks.blogspot.com
チラシ : http://bit.ly/lq5pFn
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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【ワークショップ/オーディション】時間堂「俳優のための演技:オープンクラス2011年7月」※メールのみ先着順
演出家の黒澤世莉さんが主宰する時間堂の俳優向けワークショップ情報です。2011年12月の時間堂本公演『星の結び目』(戯曲:吉田小夏(青☆組)/演出:黒澤世莉)のオーディションも兼ねています。ご興味のある方は是非。
7月28(木)19:00~21:00には「俳優のための合唱ワークショップ 2011年7月」(講師:伊藤靖浩)もあります。
●時間堂「俳優のための演技:オープンクラス2011年7月」
期間:2011年7月9(土)、24(日)、30(土)
定員:12名、先着順にて〆切
参加費:3,000円/1回
備考:1回から参加可能。
■時間堂「俳優のための演技:オープンクラス2011年7月」※公式サイトより
●日時
2011年7月
9(土)18:00~21:00
24(日)18:00~21:00
30(土)14:00~17:00
定員:12名、先着順にて〆切
参加費:3,000円/1回
備考:1回からご参加いただけます。
●概要
俳優に必要な能力ってなんでしょう。「大きな声ではっきり喋る」「台詞を歌うように伝える」「切れ味のいい身体で舞台を駆け巡る」そういうことが必要な場合は、お勧めしません。
時間堂では「そこに居て、目の前の相手ときちんと関わる」ことが俳優の基本だと考えています。頭で考えることや、どう台詞を言うか、なんてことはその次の事。そんなの当たり前のことでしょうか。当たり前のことをしっかりやるというのは、なかなか難しいことです。
このクラスでは、まず身体を使います。自分の身体を意識して、深い呼吸をします。相手の呼吸を感じて、相手の身体を意識します。言葉にすると簡単そうでも、やってみると難しい。演劇はそんなことの連続です。
一度体験してみてください。一度で俳優として上達する約束はできません。全然合わないと思われるかもしれません。
しかし、私たちが大切にしているものを身体で感じていただいて、少しでも役立つものを手に入れてもらえれば嬉しいです。時間堂では、このWSの内容を、出演者一同とひたすら繰り返してきているのです。
怖くないですよ。楽しい演劇の時間がモットーです。
*2011年12月公演のオーディションも兼ねての開催となります。出演をお願いする方にはこちらからご連絡差し上げます。
●講師:黒澤世莉
演出家。佐藤佐吉賞優秀作品賞、演出賞受賞。スタニスラフスキーとサンフォードマイズナーを学ぶ。新国立劇場演劇研修所や円演劇研究所などで、指導者としても活動。
●参加要項
・職業俳優としての意識のある方
・年齢・性別・国籍不問ただし日本語での会話に不自由のない方
● 会場 豊島区、杉並区、世田谷区など
● 応募方法
下記をご記入の上、[E-mail]にてお申し込み下さい。*2009年以降に時間堂WSにご参加の方は【1】【2】と変更箇所のみで結構です
【1】参加希望日時【2】お名前(ふりがな) 【3】年齢【4】性別【5】電話番号【6】メールアドレス【7】住所【8】備考 *所属劇団、事務所等、最近の舞台出演等、があればお書きください
[E-mail] info(アットマーク)jikando.com
●企画/運営 時間堂
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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新国立劇場演劇『おどくみ』06/27-07/18新国立劇場小劇場
青木豪さんが初めて新国立劇場に書き下ろした新作は、なんと青木さんの私戯曲といえるほどご自身を投影したものでした。演出は芸術監督の宮田慶子さん。青木さんは宮田さんの演出だからこの仕事を引き受けたそうです(劇場会報紙The Atreより)。上演時間は2時間25分(途中休憩15分を含む)。
青木さんと年齢が近いせいもあるのか、20~30年前の一般家庭を描く物語に自分の(家族の)ことを重ね合わせて、普段以上に感情移入してしまいました。
終演後に一緒に観た人と話がはずむ、というか、感想や思い出話が次々と出てきて止まらなくなる作品だと思います。10代の人が観たらどうなのかしら・・・過去の歴史劇になるのかな。感想を聞いてみたいです。
⇒厳選シアターChoice!ステージ・チョイス
⇒CoRich舞台芸術!『おどくみ』
≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
80年代半ば。横須賀のはずれにある商店街の総菜屋畑中家では、毎日、弁当や総菜作りが忙しく行われている。切り盛りするのは主人の幸広(小野武彦)ではなく、妻の美枝(高橋惠子)とパートの酒田(根岸季衣)。学習院大学に入学した長男剛(浅利陽介)は友人たち(下村マヒロ、東迎昂史郎)と映画研究部の活動に没頭していた。ある日、葉山の御用邸から仕出し弁当の注文が入る。幸広の母(樋田慶子)、弟、剛の妹(黒川芽以)も加わり、一丸となって仕事に精を出す畑中家。弁当を届け万々歳なはずが、しだいに暗雲が立ちこめる…。
≪ここまで≫
横須賀にある惣菜屋さんの厨房と居間。階段のそばに祖父と祖母の部屋があり、階段を上ると子供たちの個室のドアが並んでいます。終演後に装置を見に行くお客様が多かったですね。しばらく細部を眺めたくなるほどの具象美術です。
最初から笑いがドッカンドッカンと巻き起こりました。新国立劇場の初日はお年を召したお客様が多いのもあり、客席内の世代間ギャップにあらためて驚かされましたね。同じ日本人でもこんなに受け取り方が違うのか、と。
昭和60年代当時の有名なゴシップへの反応なので、笑いが頻繁に起こることに疑問はありませんが、ベテラン俳優のおおらかなたたずまいが客席と舞台との距離を縮め、親しみやすい空間になっているからでもあると思います。固有名詞がわからない世代にはなんのことやらでしょうけど、いつの時代も誰もが話題にする出来事はあるもので、日本の皇室なんてどんぴしゃりです。
物語については・・・一家の主である剛の父親とその弟(谷川昭一朗)、同居中の祖母の横暴に胸が悪くなるっ!!(笑) 私が真面目に働く母親(高橋惠子)の視点になりがちだったせいでしょうね。“昭和の妻・母”の像って暴力的だな~。笑いの絶えない喜劇でしたが、ごく一般的な家庭の会話のそこかしこに、毒が盛られていました。
もう、あれから20年以上も経ってしまった。ひとつひとつを思い出すように舞台を見つめながら、自分がうっかり積み重ねてしまった年月の重みを確かめました。
ここからネタバレします。
場所はずっと同じで時だけが過ぎます。場面転換中に白いハトの映像が流れました。いかにもCGとわかるものだったので最初はかなりの違和感でした。でも徐々にハトの数が増え、空間全体を覆うほどになります。剛がとうとう父親と対峙して怒りを爆発させた場面では、無数のハトが暴れるように飛び回り、彼の気持ちを大胆かつダイナミックにあらわしました。
そこでまさかU2の"With or Without You"(⇒歌詞 ⇒ニコニコ動画)がかかるとは!!私にとっては10代の頃に聴きまくっていた大ヒット曲です。聴きすぎて(PVを繰り返し見過ぎて)今耳にするとちょっと恥ずかしい気持ちになるほど有名な曲なので、流れた時は奇妙な心地でした。でも飛び回るハトに埋め尽くされた家で、棒たわしを振り回す剛を見る内に、あの頃の私自身のやり場のない怒りがよみがえって、どっぷりとシンクロ状態に。学校、両親、常識・・・近くにあるのに得体の知れない、そして私を取り囲んで離さなかったものたちが、次々と胸によぎり・・・ちょっぴり涙してしまいました。
天皇および皇室について、一般人が頻繁に話題にします。国立の劇場で天皇について自由な発言がなされるのは爽快。青木さんのお考えを主人公の剛(つよし)が語っていました。こういうことだったかと↓
『天皇は“死”に近い。誰も天皇になれないから決してその本質(真実)を知ることはできない、でもいつでも必ずそばにあり、なくなることはないのだから。』
終盤で年号が「昭和」から「平成」に変わった時のテレビの音声が流れます。「平らかに成る」と話しているのは亡くなった小渕元首相です。皇太子と結婚した雅子様のお言葉も。私たちは、あの時に期待したことが全く叶わなかった今を生きていますよね。
※売れ残ったお惣菜に母親(高橋惠子)が何かをしてる場面について。指のばんそうこうをはずして、お惣菜に膿(うみ)をたらしていたようです。私は包丁で自分の指を切ってるのかと思ってました(恐ろしい!)。
出演:高橋惠子 浅利陽介 黒川芽以 下村マヒロ 東迎昂史郎 谷川昭一朗 樋田慶子 根岸季衣 小野武彦
作:青木豪 演出:宮田慶子 美術:伊藤雅子 照明:藤田隆広 音響:福澤裕之 衣裳:宮本まさ江 演出助手:渡邉千穂 舞台監督:大垣敏朗
一般発売日:2011年5月14日(土)10:00~ A席5,250円 B席3,150円 Z席1,500円
http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000329_play.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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