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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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2012年03月27日

彩の国さいたま芸術劇場『ピーター・ブルックの魔笛』03/22-25彩の国さいたま芸術劇場大ホール

 世界的に有名な演出家ピーター・ブルックさんの新作が日本にやってきました(⇒過去レビュー)。追加公演も含めて開幕前に全席完売した人気公演でしたが、知人から運よくチケットを入手し、S席8,000円で鑑賞。上演時間は約1時間30分。

 オペラと思うと貧弱で、演劇と思うと退屈で・・・何を目指した作品だったのか、私にはわかりませんでした。カーテンコールは大盛り上がりで何度もあったみたいです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ピーター・ブルックの魔笛

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。
 大蛇に追われ森に迷い込んだ若き王子タミーノ。すんでのところで助かったタミーノは、夜の女王より一人娘パミーナが悪者にさらわれ捕らえられていると聞く。パミーナの肖像画を一目見て恋に落ちた王子は女王より魔法の笛を授かり、鳥刺しの青年パパゲーノと共にパミーナ救出の旅に出る。パミーナを捕らえているザラストロとは何者か。タミーノは恋する相手を救うことができるのか──。
 ≪ここまで≫

 細い竹の棒が数十本、ステージに対して垂直に建てられている、ほぼ“何もない”と言える空間。上手にピアノ。

 オペラ『魔笛』の歌を歌うので、どうしてもオペラ全般の歌唱レベルと比べてしまいました。『魔笛』自体は何年も前に新国立劇場で拝見しています。歌が聴き惚れるほど上手いわけじゃないんですよね・・・。ブルックさんがオペラ『魔笛』を演劇に翻案したのだろうと、勝手に予想していた(ほぼ決めつけて期待していた)私が悪いんでしょうけど。歌や音楽よりむしろ、豊潤な沈黙が欲しかったです。
 歌は原作どおりドイツ語、セリフはフランス語だったような。

 役者さんは、うーん、役者さんというよりオペラ歌手なんですよね・・・。パパゲーノ役のヴィルジル・フラネさん(Virgile Frannais)の演技は可愛いらしかったです。
 王子タミーノ役のロジェ・パデュレさん(Roger Padulles)の純朴な存在感も好きでした。私の席の真横の通路に登場した時もきれいだったな~。

≪埼玉、福岡、滋賀≫
【私が見た回の出演者】タミーノ:ロジェ・パデュレ パミーナ:ランカ・トゥルカノバ 夜の女王:レイラ・ベンハムザ パパゲーナ:ベツァベー・ハース パパゲーノ:ヴィルジル・フラネ ザラストロ:ヤン・クセラ モノスタトス:ジャン=クリストフ・ボルン 俳優:アブド・ウオロゲム/ステファン・スー・モンゴ
演出:ピーター・ブルック 原曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 翻案:ピーター・ブルック、フランク・クラウチック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ ピアノ演奏:レミ・アタゼイ 主催:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団/朝日新聞社 協力:東京・横浜・日仏学院 後援:在日フランス大使館
【発売日】2011/12/03 S席8,000円(メンバーズ 7,200円) A席5,000円(メンバーズ 4,500円) 学生A席3,000円
http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2012/p0322.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2012年03月27日 19:36 | TrackBack (0)