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REVIEW

2012年01月29日

ドリルチョコレート×キコqui-co.『世田谷童貞機構』06/13-14駅前劇場(2011年)

 MCRの櫻井智也さんとqui-co.(キコ)の小栗剛さんが初めて(いきなり)タッグを組んだ、平日2日間、3ステージのみの公演。タイトルとチラシビジュアルで一目瞭然ですが(笑)、私個人としてはR18です。

 平日昼は2000円、それ以外は3000円という価格設定での駅前劇場公演。装置などはほぼなくて、パっと見はお手軽な印象でしたが、設定もストーリーも面白くて満足でした~。

 ⇒CoRich舞台芸術!『世田谷童貞機構
 レビューは記録のみ。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 「もし日本が戦争に負けていなかったら。」
 昭和85年(西暦2011年)。大日本帝国は超日本帝国になりました。
 戦争に負けなかった帝国民に西洋化の影響は無く「恥」の文化が栄えました。
 それはもう過剰なまでに。
 テレビ、ラジオ、雑誌、インターネット。
 すべての媒体からエロが根絶されました。
 帝國は「恥の概念」を利用し国民の統制を図っていたのです。
 しかし、帝國の繁栄とは人口を増やすこと。
 帝國の首都、東京は区ごとにイロマチと呼ばれる性の解放区を設立しました。
 そこでだけ、人々は「恥」を捨てることができます。
 年齢を問わず、肉体的な成熟さえあれば、誰でも立ち入り、性交の機会を得られるのです。
 イロマチ条例の施行により、東京都民は爆発的に増えました。
 これは、そんな世界の、とある日常。
 変わらぬ若者の青春の爆発です。
 ≪ここまで≫

 ここからネタバレします。

 最終的にスパイは本井博之さんだったんですが・・・バレても態度にあまり変化がないのが、怖くて良かったですね。

出演:小栗剛(キコqui-co.)・櫻井智也・諌山幸治(ブラジル)・本井博之(コマツ企画)・宮本奈津美(味わい堂々)・三科喜代
【原案】小栗剛(キコ qui-co.) 【脚本】櫻井智也(MCR/ドリルチョコレート)【演出】 櫻井智也と小栗剛【舞台監督】金安凌平【照明】久保田つばさ【音響】平井隆史【宣伝美術】メリケンサック【制作】ドリルチョコレート・塩田友克【製作】ドリルチョコレート
【発売日】2011/05/13(前売り、当日とも) 13日(月)19:30 14日(火)19:30開演の回は3000円  14日(火)15:00開演の回は2000円
http://www.mc-r.com/pr/drill1106/index.html


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 20:40 | TrackBack

快快『ゆく年くる年“SHIBA⇔トン”歳末大感謝祭』12/27-28 M EVENT SPACE & BAR

 ヨーロッパやアジアの国々で滞在型のパフォーマンス創作&発表を続けてきた快快。年末の忘年会イベント(?)に伺いました。12/7にKAATで行われたイベントで、快快リーダーの北川陽子さんが「人間の業の肯定は絶対必要」と力強くおっしゃっていたことに胸打れ、急きょ予約したんです。

 F/Tアワード受賞者の捩子ぴじんさんも出演する2月公演『アントン、猫、クリ』の予告編も披露されました。初演と比べ物にならない面白さ!

 ⇒かわひ_さんによる詳細レポート
 ⇒CoRich舞台芸術!『ゆく年くる年“SHIBA⇔トン”歳末大感謝祭

 立川志ら乃さんの落語を初めて聞いたんですが、めちゃくちゃ笑わせていただきした。お腹が痛くなったよ(笑)。落語にはあまりいい思い出がないので嬉しかったな。

 観客参加型のジャンケン大会や生々しい“ダメ人間”レポートを経て、初演から各段にグレードアップした「高速マッシュアップ版・芝浜」へ。お酒を飲みつつ本物の「女体盛り」も眺めつつ(笑)、圧巻のイベントでした。世界中のダメ人間を含めて、本当に、全部ラヴだった。

 ここからネタバレします。
 
 『Y時のはなし』に登場した天野史朗さんの人形に再会できて楽しかった~!

出演:天野史朗、篠田千明、大道寺梨乃、中林舞、野上絹代、山崎皓司、加藤和也、河村美帆香、北川陽子、佐々木文美、藤谷香子、しんぽうなおこ、捩子ぴじん、ほか
予約/当日ともに2500円 予約特典→!!年末ジャンボ宝くじ付き!!
http://faifai.tv/faifai-web/2011/11/shibahama-6.html
http://faifai.tv/works/shibahama/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 20:33 | TrackBack

Precog「『三月の5日間』以降」とは一体?」12/07(水) 神奈川芸術劇場・中スタジオ

 チェルフィッチュの代表作『三月の5日間』とチェルフィッチュの活動について、そしてこの作品が生まれた後の世代の演劇人が語るイベントに伺いました。『三月の5日間』は私が今までに最も多く通った演劇作品です。⇒2011年のレビュー

 内野儀さんと岡田利規さんのお話にはうなづくところが非常に多かったです。第二部の座談会の出演者は、劇場などから公的に支援されることに違和感がなくなった世代なんですよね。私もいつの間にか当たり前のように受け入れるようになったなぁと、時代の変化を感じつつ拝聴しました。以下、メモ程度の記録です。

 ⇒CoRich舞台芸術!『「『三月の5日間』以降」とは一体?

■第一部 「対談 内野儀 × 岡田利規」 ⇒Ustreamアーカイブ 
 ~「三月の5日間」について、それ以外のチェルフィッチュの活動について、といったことを中心に対話を行う。~
 出演:内野儀、岡田利規 進行:小澤英実

 内野「(演出家が)ある手法を生み出して、それが(観客や批評家に)ウケたら、そこで止める。でも岡田さんは(止めずに模索を)続けている。」

 内野「チェルフィッチュにはアンチテアトルとシアトリカリズムが両方ある。」


■第二部 若手作家の座談会 ⇒Ustreamアーカイブ
 ~気鋭の若手演劇作家達が、表現への関心や活動の狙いなどに加え、日本現代演劇というフィールドのもつ課題など、いろんなことをざっくばらんに語りあう。「『三月の5日間』以降」という言葉にリアリティ感じるか感じないか、というのも問いたい。~
 出演者:藤田貴大(マームとジプシー)  神里雄大(岡崎藝術座) 北川陽子(快快)三浦直之(ロロ) 二階堂瞳子(バナナ学園純情乙女組) 西尾香織(鳥公園) 進行:野村政之


 藤田「誰かに何かを話させることに困る。自分の言いたいことだけを言うのではつまらない。」

 三浦「『俺はあいつを好きで居たい』と思いこもうとする力は、観客が演劇の嘘を信じようとする力に似てる。」

 二階堂「驚くことにしか興味がない。解った時には終わってる。」

 北川「立川談志さんが亡くなった(ことがショック)。人間の業を肯定した人だった。今回の震災でもわかったことだけど、“ダメ人間バンザイ!”ってことは正しかった。絶対必要。」
 北川「私たちがやってること(快快の活動)は必要だから、(胸を張って、支援を)いただきます。次の作品も絶対面白いです。」

日時:2011年12月7日(水) 18:00スタート
料金:無料(※公演チケットをご購入された方)
http://precog-jp.net/ja/events/2011/12/chelfitsch-fivedaysinmarch-100performancesmemorialtour-preivent

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