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しのぶの演劇レビュー
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2012年05月14日

新国立劇場演劇マンスリー・プロジェクト「リーディング公演 エリ・プレスマン作『ドン!』」05/12-13新国立劇場小劇場

20120513_don.JPG
看板

 新国立劇場(演劇分野)では毎月無料のイベントが開催されています。5月はリーディングでした。『ドン!』はフランスの作家エリ・プレスマンの2人芝居です。上演時間は1時間20分ぐらいだったような。曖昧です。

 客席は7割は埋まってたんじゃないかしら。マンスリー・プロジェクトのリーディング公演は、毎回いい感じに盛況になっている気がします。無料にしては、今回も贅沢すぎる内容だったと思います。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ドン!

 舞台装置も準備されていて、役者さんはコミュニケーションをしっかりとりながら丁寧に演技もされていたので、台本を持って読む朗読劇なのに、普通のお芝居のように鑑賞できました。

 バス停留所で、来ないかもしれないバスを待つ老人(中嶋しゅう)と若者(粟野史浩)。ト書きを読むのは熊坂理恵子さん。本来は2人芝居ですから、ト書き役が加わって3人が舞台上にいるのは、リーディングならではです。

 バスはいつ訪れるかわからない「死」のメタファで、停留所で待っている時間=人生なのかなと想像しました。中嶋さんと粟野さんが2人一緒に、通り過ぎるバスを目で追いかけるのを見ていて、そう感じました。んー…でも的はずれかもしれません。

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 過去の経験談などに交ざって、なぜか演劇について論じられるのが面白かったです。「最も美しい職業、女優!」とか。ト書き役のはずの熊坂さんにピンク色の照明が当たり、無言で体をよじらせてセクシーな「女優」を演じる場面があったのがとても良かったです。

 『ドン!』とは人を押したり刺したりする時の音。最後に若者が老人を殺した時にも『ドン!』と鳴りました(粟野さんが「ドン!」と言います)。なぜ刺したのかしら…。

※5月12日(土)6:00・13日(日)6:00
出演:中嶋しゅう/粟野史浩/熊坂理恵子
脚本:エリ・プレスマン 翻訳:佐藤康  演出:宮田慶子 協力:俳優座劇場舞台美術部
入場無料・要申し込み
http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000400_play.html
http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/30000022.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:19 | TrackBack

パルコ・プロデュース『ハンドダウンキッチン』05/12-06/03パルコ劇場

 蓬莱竜太さんがご自身の新作をパルコ劇場ではじめて演出されます。ある山奥の小さなレストランの厨房を舞台に、仲村トオルさんら人気キャストが集結。上演時間は約2時間。

 中村倫也さんがどの瞬間も鮮やかな存在感を示してくださったのが、期待通りで良かったです。

 チケットはぴあで買いました。東京公演は座席選択ができて、サイドブロックですが前から5列目ぐらいの席を選んで買えました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ハンドダウンキッチン

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。詳しいあらすじはこちら
 舞台は、知る人ぞ知る、小さいが人気のあるレストラン。
 その店に新しくシェフがやってきた。
 理想と希望に燃えてやってきた彼を通して見えてきた、この店の人気を支えるカリスマシェフの真実とは…
 ≪ここまで≫

 チラシのオレンジ色からは想像できなかった、地味で暗い目のムードが続くお芝居でした。役者さんの演技のバランスがぎくしゃくした印象で入り込めなかったんですが、終盤のちょっとしたどんでん返し以降は面白かったです。

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 「本当のことなんてどうでもいい」と言い切るオーナーの七島(仲村トオル)。嘘まみれなのは、レストラン「山猫」だけでなく、客もなんですよね。

 関谷(柄本佑)が「山猫」にやってきた本当の理由を、七島が明かす場面でぐっと引き込まれました。たぶん開演から1時間45分後あたり。関谷もまた“カリスマシェフ”やクチコミサイトのランキングといった、噂を信じた一人だったということ。

 最後に、七島の姉(YOU)が七島に「あの日から今までの本当のことを話してほしい」と言います。あの日とはおそらく七島が事故で右手を怪我した日ではないかと。夢を奪われ希望を失ったあの日から、自分にも周囲にも嘘をつき続けてきた日々について、きょうだいで腹を割って話し合おう、と決心したところで終幕。昨年3月11日以降、私自身がどうやって生きてきたのかと問われている気がしました。

≪東京、福岡、大阪、愛知≫
出演:仲村トオル YOU 中村倫也 柄本佑 千葉哲也 佐藤めぐみ 宮崎敏行 江守徹 ※永山絢斗が怪我の為降板し、代役は中村倫也。
脚本・演出:蓬莱竜太 音楽:かみむら周平 美術:二村周作 音響:原田耕児 衣裳:前田文子 ヘアメイク:宮内宏明 演出助手:河合範子 舞台監督:林和宏 宣伝美術:東學 製作:山崎浩一 制作:滝口久美 プロデューサー:尾形真由美 企画・製作:(株)パルコ
【休演日】5/16,23,30【発売日】2012/03/25 8,000円(全席指定・税込) U-25チケット5,000円(25歳以下対象・枚数限定・当日指定席券引換・要身分証明書・平日限定・ぴあのみ取扱)
http://www.parco-play.com/web/page/information/hand-down-kitchen/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:03 | TrackBack

【オーディション】MODE「オーディション・ワークショップ2012」5/18-20江古田ストアハウス

 演出家の松本修さんが主宰されるMODEが、2012年7月公演、10月公演、2013年3月公演の出演者募集を目的としたオーディション・ワークショップを開催されます。開催日程は5/18~20。もうすぐです。ご興味ある役者さんはどうぞ。詳細は公式サイトでご確認ください。

 ■MODE「オーディション・ワークショップ2012」 ⇒公式サイト
  ①5月18日(金)17時~21時 (一次オーディション)
  ②5月19日(土)13時~17時 (一次オーディション)
  ③5月20日(日)16時~20時 (二次オーディション)
 【受験料】一次オーディション 3,000円 二次オーディション 2,000円

 ■MODEオーディション・ワークショップ2012 ※公式サイト(PDF)より。

 MODEは今年度、7月、10月、2013年3月に公演を予定しています(詳細下記)。
 つきましては今年度のMODE公演の出演者オーディションを下記の要領で開催いたします。奮ってご参加下さい。

【日程】
①5月18日(金)17時~21時 (一次オーディション)
②5月19日(土)13時~17時 (一次オーディション)
③5月20日(日)16時~20時 (二次オーディション)

【会場】 江古田ストアハウス (申込者には地図を送ります)
【内容】 オーディション希望者は①か②を選択して下さい。

一次オーディション通過者は③二次オーディションを受けて下さい。
※一次オーディションの結果は、当日お知らせします。

【受験料】一次オーディション 3,000円 二次オーディション 2,000円

【募集する人材】下記の3公演に出演していただく俳優を募集します。

A.『逃げ去る恋2012』 (チェーホフ『三人姉妹』より)
7月5日~9日/上野ストアハウス

B.『あなたに会ったことがある・2』 (カフカ寓話集より)
10月3日~8日/上野ストアハウス

C.『城』 (原作/カフカ)
2013年3月14日~20日/あうるすぽっと

【申込み・問合せ】
 まず下記に、連絡先のメール・アドレスかファクス番号をお知らせ下さい。応募申込書をメール(ファクスまたは郵送)します。申込書に必要事項を記入の上、返信下さい。

■E-mail mode1989(アットマーク)m8.dion.ne.jp
■FAX 03-5919-3165
【MODEホームページ】 http://www.mode1989.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 16:00 | TrackBack

【情報】水天宮ピット「2012年10月~2013年3月分の小スタジオ1・2・3選考受付中」※5月31日〆切(郵送or持参)

 東京芸術劇場が運営する稽古場「水天宮ピット」が小スタジオ1・2・3について(⇒フロアアガイド)、2012年10月~2012年3月分の選考受付の申込を開始しています(⇒昨年の告知エントリー)。以下、稽古場からいただいた情報です。

 応募受付期間:2012年5月1日(日)~5月31日(火)※当日消印有効
 小スタジオ1・2・3は同稽古場内で最も利用料金が安いお部屋です。
 ⇒利用料金
 ⇒スタジオ無料貸出し告知(2010年) ⇒使用感想レポート(PDF)

●H24年度下半期の小スタジオ選考申込開始

H24年度下半期の小スタジオ選考申込開始のお知らせです。

小スタジオ1または2をご希望の場合は、申請書類の使用希望スタジオ欄に【小スタジオ】、
小スタジオ3をご希望の場合は【小スタジオ3】と必ず明記してください。

小スタジオ3は小スタジオ1・2と仕様が異なりますので、ホームページにて事前にご確認ください。

◎選考受付期間:2012年5月1日(火)~5月31(木)※当日消印有効

◎使用期間:2012年10月1日(月)~2013年3月31日(日)

◎応募方法
  下記のURLから使用申請書と使用計画書をダウンロードし、ご記入ください。
  選考申込には、登録申請団体が主催した過去の公演チラシ(過去の活動実績)の提出が必要です。
  ※団体登録をしていない場合は、団体登録申請書との同時提出が可能です。
  ※各様式は水天宮ピット窓口でも配布しています。
  
ダウンロードURL
  『団体登録申請書』 →http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/entry.doc(Word)

  『使用申請書』→http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/shinsei.doc(Word)
  『使用計画書』→http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/plan.doc(Word)

  記入例:必ず記入例をご参照ください。
  『団体登録申請書』記入例 →http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/entry_ex.pdf(PDF)

  『使用申請書』記入例 →http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/shinsei_ex.pdf (PDF)
  『使用計画書』記入例 →http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/plan_ex.pdf (PDF)
ご記入いただいた書類は、水天宮ピットの窓口・または郵送にて受付致します。

 
◎提出先
  〒103-0015 
   東京都中央区日本橋箱崎町18-14 
水天宮ピット
   TEL:03-6661-6901


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 15:44 | TrackBack