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2007年12月12日

流山児★事務所『続 オールド・バンチ~復讐のヒットパレード!~』12/12-21ザ・スズナリ

 昨年末、「パラダイス一座」という高齢者劇団の『オールド・バンチ~男たちの挽歌~』を、私は涙ながらに見逃しました・・・。今度こそは!とその続編(?)初日に伺いました。

 超有名なおじいさん俳優たちの、かっこ良いんだか悪いんだかよくわかんない、ゆる~い存在感がなんとも不安で(笑)、刺激的。戌井市郎さんに見とれました。
 上演時間は約1時間40分。公演前半のチケットはかなり売り切れているので、ご興味のある方はお早めにご予約を。

 ⇒「平均年齢79歳のベテラン劇団、下北沢で熱演」(下北沢経済新聞より)舞台写真あり!※2007/12/15加筆
 ⇒CoRich舞台芸術!『続 オールド・バンチ
 レビューはアップできるかどうかわかりません。年末、仕事が詰まってきました。ごめんなさい。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 1963年12月、翌年に控えた東京オリンピックの準備に沸き立つ東京の一角。
 日本を代表する<伝説の殺し屋>達が一網打尽に抹殺されようとしていた。
 それから時が経つこと44年。そこから逃れた<伝説の殺し屋>達が今、再び集結される。場所は老人福祉施設『ドゥライフひまわり』。当然、<伝説の殺し屋>達はすっかりお年寄りになっているのだった。
 そして今、過去が蘇るがごとく<伝説の殺し屋>達を狙う組織が・・・!
 2016年東京オリンピック招致に向けて賛否ある今、44年の時を越えて<伝説の殺し屋>達がドッコイショと立ち上がる!
 ≪ここまで≫


「パラダイス一座」第二弾 復讐のヒット・パレード
出演:戌井市郎、瓜生正美、肝付兼太、中村哮夫、本多一夫、藤井びん、町田マリー、谷宗和、坂井香奈美 石井澄 藤村一成 武田智弘 諏訪創【映像出演】岩淵達治・李麗仙・若杉宏二・阿萬由美・流山児祥
【作】佃典彦 【演出】流山児祥 【美術】妹尾河童 【照明】沖野隆一 【音響】藤田赤目 【舞台監督】中村真理 森下紀彦 【映像】工藤真路 【衣裳】大野典子 【演出助手】畝部七歩 【舞台監督助手】熊谷清正 阿萬由美 【宣伝写真+題字】荒木経惟 【宣伝美術】鈴木一誌 鈴木朋子 【制作協力】ネルケプランニング 【制作】岡島哲也 青山恵理子 米山恭子 【主催】流山児★事務所
【発売日】2007/10/07 前売り・予約:4,500円 当日:5,000円 シルバー(60歳以上)・学生割引:3,500円 
http://www.ryuzanji.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 23:48 | TrackBack

M&O playsプロデュース『音楽劇「死ぬまでの短い時間」』12/04-30ベニサン・ピット

 岩松了さんが作・演出される音楽劇です。ミュージカルではない、音楽劇でした。上演時間は約2時間休憩なし。

 かっこよかった~!出演者が5人だけっていうのも好き。チラシのクレジットにはありませんが、振付は井手茂太さんが手がけられています(パンフレットより)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『音楽劇「死ぬまでの短い時間」

 ≪あらすじ≫
 自殺名所になっている断崖絶壁がある海沿いの小さな町。「崖っぷちまで」とタクシーを止める客はたいていが自殺志願者だ。運転手シミズ(北村一輝)はそれをわかっていながら崖へと車を走らせる。ある日、赤いドレスの女・フタバ(秋山菜津子)がシミズの車をとめた。「崖っぷちまで行ってちょうだい」と。
 ≪ここまで≫

 凸型のステージを凹型に客席がかこみます。ステージ面はタイルや煉瓦、石畳などの色んな地面の素材のコラージュ。けこみが銭湯の壁のようなタイルになっていたり。下手にはベッドルーム。上手には崖っぷち。ハッとさせられる大胆な場面転換にうっとりします。照明は全体的に暗い目で、古びた倉庫のようなベニサン・ピットの空間にぴったり。
 
 岩松さんの作品は驚かされて、笑わせられて、考えさせられて、観ている最中は頭がフル回転で大忙しになります。瞬間瞬間が貴重な宝石のよう。でも私ったらいつも、終わった時にはすっかり内容を忘れてしまっているんです(汗)。それでも、かっこ良かった瞬間の残像はパラパラと頭の中に蓄積されていて、その余韻にひたる幸せがあるから、いつも通ってしまいます。

 予想を裏切る対話に、今回もずっと引き込まれ続けました。ある1つのことについて話し始めたはずなのに、どんどんと話題の中心がずれていきます。瑣末なことばかりをことさらに取り上げて、お互いにあげ足を取り続けて、対話はずんずん予定外の方向へ。ころころ、ずるずると想像していなかった世界に連れて行かれて、もともとどこに居たのかもわからなくなります。そうやって劇の世界(なのかどうかもわからないような、どこか)に連れされられる感覚が、どうしようもなく好きなんだな~。歌詞もすべて岩松さんが書かれています。

 ここからネタバレします。

 舞台奥には生演奏をするバンドが控えています。引き戸が開いたら下手にバンド、上手には古い思い出がつまってそうなガラクタたち(カルーセルの馬など)が積み上げられていました。

 シミズ(北村一輝)とフタバ(秋山菜津子)以外にコースケ(田中圭)、ミヤマ(内田慈)、ドイ(古澤裕介)という3人が登場しますが、完全に別人格ではないようなんですよね。人間なのか幽霊なのか、人形なのかバラの花なのか。それもわからないままに溶けて重なり合って、すれ違っていくようでした。

 人間というものは、その輪郭というか、存在自体の境界線が曖昧なものだなと最近よく感じます。でも興味や愛情の対象となったもの(コト・ひと)はある瞬間に、その存在をむきになってアピールするかのごとく、鋭く尖った光のようなものになる気がします。そしてすぐにまた消えちゃうんですよね。
 岩松さんのお芝居は、その光の瞬間の集まりなんじゃないかしら。だからすり抜けていくし、つかみとれない。でもそれ自体が人間そのものであるように、確かに脳裏に記憶されるのではないかと思います。

≪東京、大阪≫
出演:北村一輝/秋山菜津子/田中圭/古澤裕介/内田慈 声の出演=清水萌
作・演出:岩松了 舞台監督=青木義博 美術=磯沼陽子 照明=沢田祐二 音楽=淡谷三治・森安信夫 演奏:トリティック・テヘダス(長屋美希恵・淡谷三治・森安信夫・小野かほり) 振付=井手茂太 音響=藤田赤目 衣裳=戸田京子 衣裳スーパーバイザー=阿部朱美 宣伝美術=坂本志保 宣伝写真=三浦憲治 宣伝ヘアメイク=大和田一美(APREA) 池上タミ子(APREA) 宣伝スタイリスト=兼田サカエ(juice) 制作=松本恵美子 制作助手=安田裕美 千田沙耶 プロデューサー=大矢亜由美 東京公演主催・製作=(株)森崎事務所 M&O plays 大阪公演製作=梅田芸術劇場 
【発売日】2007/10/07 7,500円全席指定
http://www.morisk.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 22:23 | TrackBack

チェルフィッチュ『三月の5日間』12/08-09国立国際美術館B2階展示場(大阪府)

 関西にいる学生時代の友人を誘って、チェルフィッチュ『三月の5日間』を観に大阪まで行ってきました(⇒過去レビューまとめ)。演劇関係者ではない、一般の社会人の彼女たちにとても好評で嬉しかったです。

 東宮南北さんに代わって松枝耕平さんが新しいキャストに加わっていました。上演時間は約90分(途中15分の休憩を含む)。

 ⇒舞台写真
 ⇒CoRich舞台芸術!『三月の5日間

 やっぱり、ものすごく、好きです。いったいこの作品を観るのは何度目になるのかしら・・・。ほとんどストーカーみたいに追いかけているにもかかわらず(笑)、いくつも新しい発見がありました。戯曲読解能力がないんだな~と自分の不甲斐なさを再認識しつつ、海外ツアーを経て進化したのかもしれない、とも思いました。

 国立国際美術館の外観です↓ 地下にある美術館なんですね。
museum.JPG

 入り口のポスター↓
entrance.JPG

 ここからネタバレします。

 ミノベ(山縣太一)が言う「戦争もう終わってるかも」のことばが、去年の春よりも、もっともっと心に痛く響きました。だって、まだ終わっていない。

 ミッフィーちゃん(松村翔子)はアズマくん(下西啓正)を誘って玉砕したのだけれど、アズマくんは興味なかったくせに友達のミノベまで誘ってあのライブに行ってたんですよね。ミッフィーちゃんは行かなかったのに。ということはミッフィーちゃん、ナンパに成功してたんだな~。

 東宮南北さんが演じられていた“デモをするアンミラ好きの人”を、松枝耕平さんが演じられていました。当然ですが、全然違う人になってました。デモのシーンが飛びぬけて別だという印象が薄くなった気がします。
 ラスト1つ前のシーンで松枝さんがユッキーとミノベの別れの様子を話すとき、途中でくちびるにリップクリームを塗ります。そしてそのリップを出てきたユッキー(山崎ルキノ)に手渡すんですが、それは松枝さんと山崎さんが重なってくるという演出だったんですね。東宮さんもリップを塗ってたし、手渡ししていたんだけど、東宮さん自身の面白さが増したぐらいにしか認識できていませんでした。

 ミノベ(山縣太一、瀧川英次)、ユッキー(山崎ルキノ)のシーンで、人称がゆらゆら変化するのがスムーズで、彼らを含む空間(というのか、空気というのか)がぐるぐるうごめいているのが、目に見えるような気がしました。

 美術館へは地下鉄淀屋橋駅から、川沿いを歩いて行きました↓ 柵に並んでるのはかもめ?
kamome1.JPG

 かーわーいーーーーーっ!!
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≪大阪、東京≫
出演(登場順):下西啓正、瀧川英次、山縣太一、松村翔子、山崎ルキノ、松枝耕平、村上聡一
作・演出:岡田利規 舞台監督:大久保歩 照明:大平智己 音響:有限会社クワット 宣伝美術:good design company 制作:中西茜(プリコグ) 制作協力:小倉由佳子 主催:国立国際美術館・チェルフィッチュ・朝日新聞社 協力:急な坂スタジオ 企画・制作:プリコグ
【発売日】2007/10/13 各公演とも定員150名 日時指定・整理番号付き自由席 前売3000円 当日3500円 学生2500円(要学生証・前売のみ)
http://chelfitsch.net/

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Posted by shinobu at 15:00 | TrackBack

【写真レポート】フジテレビ「HOT☆FANTASY ODAIBA・お台場SHOW-GEKI城 開幕直前レポート2」12/08フジテレビ本社屋

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案内板

 「お台場SHOW-GEKI城・T☆1グランプリ決勝大会」開幕直前レポート2です!(レポート⇒
 今週末12/15(土)から始まりますよ~!

 “HOT☆FANTASY ODAIBA”は来年1月3日(木)まで。毎週土曜日19:00からの約10分間は、“自由の女神像”沖より花火が打ちあがります。なんと1500~2000発!本格的でしたよ~っ。

 7階“屋上庭園”からAQUA CITY ODAIBA方面を眺めた景色です↓ “自由の女神像”はAQUA CITY ODAIBAの向こう側にあるんですよね。
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 おぉっ!上がったっ!!
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 たーまや~っ♪
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 しっかしカップルと家族連れが多い!なぜに私は1人っ!(涙)
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 1階からだとドーン!ドーン!という音しか聞こえないので、どうぞ7階(もしくは球体展望室“はちたま”)まで登ってくださいね(“自由の女神像”の近くの方が迫力はあると思います)。
 「お台場SHOW-GEKI城」タイムテーブルでは19:30開演の回があります。7階で花火を見てから劇場に行っても充分間に合いますよ♪
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 1階に戻ったところで“Wii Fit体験パーク”のチラシをもらいました↓ ちょっとやってみたい。Nintendoすごい。
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 何でもインフォメーションで訪ねるのが早いです↓「お台場SHOW-GEKI城」の会場・マルチシアターは、インフォメーションの左横のシアターモールの中にあるとのこと。
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 シアターモール入口です↓左側にはカレーライスなどがいただける喫茶店あり(夕方18時ごろまでの営業)。奥にはフジテレビ・グッズがたくさんあるコンビニも入っています。
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 シアターモール入口右横の移動式カフェ↓フジテレビ特性ぶたまん、シューマイなどの軽食が販売されていました。
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 シアターモール内↓には、“Wii Fit体験パーク”以外にも色んなブースがあって、大勢の人だかり。ご家族連れが多いわ~。入口のすぐ右側がマルチシアターです。
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 「お台場SHOW-GEKI城」の看板↓ ん~本格的だわっ。“HOT☆FANTASY ODAIBA”内の1つの大きなイベントなんですね。
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 マルチシアターは新しくてきれいな劇場です↓中には入れなかったのでガラス扉の外側から撮影。
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 フジテレビ本社屋内では軽食はできますが、「お台場SHOW-GEKI城」の公演を観る前、観た後にゆっくりお食事するならば、AQUA CITY ODAIBAに行くのがいいみたい。ちょっと歩いてみることにしました。

 レポート3につづく!

※注意を払って記事を掲載していますが、正確な情報は公式サイトでご確認ください。
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