2008年10月20日
Hula-Hooper『光る女』10/16-20 OFF OFFシアター
菊川朝子さんが作・演出・出演される劇団Hula-Hooper(フラ・フーパー)。SFにチャレンジということでお邪魔してみました。
上演時間は約1時間15分。
⇒CoRich舞台芸術!『光る女』
何もないどこかで、次々と、何かが、また失われていく・・・という設定&ストーリーなのかと思いましたが、意図はどうなのかよくわかりませんでした。衣裳とダンスはやっぱり可愛いと思いましたけど。OFF OFFシアターの客席部分まで“砂漠”が広がっている美術はとても良かったですね。
でも、前売2800円は高いと感じちゃいました。お金ってどこにどれだけ使っているのか、観客には全然わからないことなんですけどね。
出演:菊川朝子、上枝鞠生、上田遥、太田幸絵、宮沢紗恵子
脚本・演出:菊川朝子 照明:松本大介 音響:中田摩利子(OFFICE my on) 舞台美術:土岐研一 舞台監督:吉川悦子 衣装:竹内陽子 宣伝美術:菊川朝子 制作:ふらぴすと
【発売日】2008/09/13 前売2800円/当日3000円(日時指定・全席自由)
http://hula-hooper.com/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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TBS『ブロードウェイミュージカル「CHICAGO」』10/08-11/02赤坂ACTシアター
超有名なブロードウェイミュージカル「シカゴ」。2002年の映画版は観たんですが、ミュージカルは初見だったんです。とっても楽しかった~♪音楽はもちろん、演出もかっこいいんですね(今さらですが)。キャストを変えて上演され続けている理由がわかりました。
米倉涼子さん、和央ようかさん、河村隆一さんという有名スターがひたすら、必死に、がんばってらっしゃるように見えました。本気じゃないとできないですよね。
⇒CoRich舞台芸術!『ブロードウェイ・ミュージカル「シカゴ」』
≪あらすじ≫ 公式サイトより
『ようこそ紳士淑女の皆様、これよりお目にかけるのは殺人、貧欲、堕落、暴力、搾取、不義不貞―我々全てが心に持つ闇、身につまされる物語です。』
Ladies and gentleman, you are about to see a story of murder, greed, corruption, violence, exploitation, adultery, and treachery, -all those things we hold near and dear to our hearts.
1920年代のジャズ全盛時代、イリノイ州シカゴ。不倫を重ねていた夫と妹を殺した元ナイトクラブ・ダンサー、ヴェルマ・ケリー(和央ようか)が収監されている監獄に、新顔がやってくる。彼女の名はロキシー・ハート(米倉涼子)。冴えない夫に飽き飽きしている女優志願の人妻ロキシーは、自分を捨てようとした愛人を殺害したのだ。悪徳敏腕弁護士ビリー・フリン(河村隆一)の力でメディアの注目を一身に集め、スターとなっていたヴェルマに負けじと、ロキシーもビリーを雇ってマスコミを利用し、正当防衛の“悲劇のヒロイン”として一躍メディアの寵児になっていく。スポットライトを求めるロキシーの快進撃はどこまで続くのか? 彼女と反目するヴェルマのリベンジは? 二人の女と一人の男の名声を賭けた争いが今、幕を開ける──。
≪ここまで≫

赤坂ACTシアターの大看板
私が観た回は思いっきりセリフを間違ってたりして(笑)、はらはらドキドキものだったんですが、徐々にがむしゃらな頑張りが伝わってきて、キャストが魅力的に見えてきました。
米倉さんはチャーミングな方でした。「黒革の手帖」再演には行ってみようかな~(初演関連サイト⇒1、2)。
≪東京(赤坂)、大阪、東京(青山)≫
出演:米倉涼子 和央ようか 河村隆一 大澄賢也 田中梨花 金澤博 H.Masuyama 他
作曲、脚本/作詞:ジョン・カンダー & フレッド・エッブ 台本・初演演出/振付:ボブ・フォッシー 原作:モーリン・ダラス・ワトキンス 演出:ウォルター・ボビー 振付:アン・ラインキング
スーパーバイザー:吉川徹 翻訳:常田景子 訳詩:森雪之丞 音楽監督・指揮:上垣聡 振付助手:大澄賢也 舞台監督:平山正仁 制作進行:嶋健 制作:三瓶雅史 主催: TBS/キョードー東京/梅田芸術劇場/朝日新聞社(東京公演) 特別協賛:チャイナクイック 後援:アメリカ大使館/スポーツニッポン新聞社(創刊60周年)/TBSラジオ 協力: フラン&バリー・ワイズラー 企画協力:PRODUCERS 企画制作:TBS/キョードー
【発売日】2008/06/14 料金(税込/全席指定):S席 ¥12,500 / A席 ¥10,500 未就学児童の入場不可。
http://www.chicago2008.jp/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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渡辺源四郎商店『どんとゆけ』10/16-19こまばアゴラ劇場
畑澤聖悟さんが作・演出(出演も)される渡辺源四郎商店の新作は、CoRich舞台芸術まつり!2008春グランプリ受賞・スポンサード公演です。CoRich審査員として伺いました。レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。
死刑という非常に重いテーマを真正面から扱いながら、笑いもふんだんに織り込んだ完成度の高い津軽弁芝居でした。青森、東京公演は終了。来年2月に広島公演があります。
⇒CoRich舞台芸術!『どんとゆけ』
≪あらすじ≫ CoRich舞台芸術!より
青森県津軽地方のある町に住む一組の家族が、一人の死刑囚と対面する。「死刑執行員の参加する死刑執行に関する法律」による死刑執行である。加害者と被害者家族、それを取り巻く人々。埋めることの出来ない欠落は、本当に埋めることができないのか。
≪ここまで≫
ここからネタバレします。
≪青森、東京≫ 第8回公演 ※私が拝見したのは★キャスト。
出演:工藤由佳子、工藤静香、★高坂明生(ダブルキャスト)、工藤良平(ダブルキャスト)、ささきまこと、田中耕一(ダブルキャスト・劇団雪の会)、★牧野慶一(ダブルキャスト・劇団雪の会)、畑澤聖悟
【脚本・演出】畑澤聖悟 【照明】浅沼昌弘 【音響】藤平美保子 【舞台美術】山下昇平 【装置】萱森由介 【舞台監督】三上晴佳 【プロデュース】佐藤誠 【ドラマターグ・演出助手】工藤千夏 【宣伝美術】木村正幸 【制作】渡辺源四郎商店 【制作補】西後知春、おりゅう 【主催・企画制作】渡辺源四郎商店 協賛:こりっち株式会社
【発売日】2008/09/01 予約:一般 3,000円 学生 2,000円 高校生以下 1,000円 当日:一般 3,300円 学生 2,300円 高校生以下 1,300円
http://xbb.jp/wgs
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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ハイバイ『ハイバイ オムニ出す』10/19-11/05リトルモア地下(『SF』&『落語』)
岩井秀人さんが作・演出・出演されるハイバイの短編4本立て公演(1ステージで2本上演)です。『SF』&『落語』、『フランス』&『いつもの』が交互上演されます。
シアターガイドやSPA!などの雑誌でも取り上げられているように、初めての方には今話題の劇団ハイバイの入門編として良い機会ではないでしょうか。
初日は『SF』&『落語』でした。上演時間は約1時間35分(途中5分間の休憩を含む)。公演前半は終演後にトークがありますのでお勧めです。初日はトーク(というかアクト)でめっちゃくちゃ盛り上がりました。
⇒CoRich舞台芸術!『ハイバイ オムニ出す』
原宿の小さな地下のギャラリーで、目の前にいる役者さんの奇行(笑)を堪能。顔のしわの奥まで覗き込むような気分になる至近距離の演劇鑑賞は、秘密の集会みたいな味わいもあり。個人的にちょっと苦手な題材もありましたが、それもまたハイバイらしさだな~と思いました。※『落語』は大人向けなのです。
役者さんって凄いな~・・・と、しみじみ思いました。こんな恥ずかしいことできないYO!(笑)という意味でもありますが、人間を観察する力、自分の体を使って何かを作り出すクリエイティブな能力、それを人前で実践する勇気など、間近でじっくり見つめながら、ただただ感心。人と人が出会って、お互いを感じ合って、刺激を受けて変化する。それを確認する時間にもなりました。
ここからネタバレします。
■『SF』「輪廻TM」
作:前川知大(イキウメ) 演出:岩井秀人(ハイバイ)
出演:岩井秀人(ハイバイ)/金子岳憲(ハイバイ)/師岡広明
イキウメで上演された短編をハイバイ風に。車椅子のタイムマシーンに乗って前世や来世を観に行きます。
顔芸を楽しむことになるとは予想外。これも小さなギャラリーならではですね。
■『落語』「男の旅-なつこ編-」
作・演出:岩井秀人
出演:坂口辰平(ハイバイ)/高橋周平/夏目慎也(東京デスロック)/師岡広明/石澤彩美
岩井さんの新作です。エッチなお話でした・・・ので、強烈な部分は正視できず。すみません。
バイト先の同僚である若い男子3人組が風俗のお店に行きます。女の子を写真で選ぶところから本番までばっちり表現。その後の苦味も描ききるのが、岩井さんの凄い(怖い)ところだなと思います。
落語のように1人で何役も演じます。セックスを1人で演じる(1人2役する)のとか、凄い。
導入(高橋周平)がすっごく面白かったです(ピンク色の機具は衝撃・笑)。夏目慎也さんがおかっぱのかつらを被って演じた女役(なつこ)が艶っぽくて素敵でした。
≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
司会:岩井秀人 出演:師岡広明/高橋周平/坂口辰平
寡黙な男優さん3人が、「岩井役を交互に演じて、このトーク自体を進めてください」という岩井さんの指示を受けたとたん、即興演劇をガツンと始められたのが圧巻。役者ってすごい。
師岡広明さんの満員電車の中での実体験語りは、面白すぎてお腹がよじれました。
仮チラシ時点のタイトル「数打つよ短編の宴(仮)」
「落(落語)」出演:夏目慎也(東京デスロック) 高橋周平 師岡広明 坂口辰平 石澤彩美
「星(SF)」出演:岩井秀人 金子岳憲 師岡広明
「常(いつもの)」出演:端田新菜(青年団) 平原テツ 岩井秀人 坂口辰平 川田希
「仏(フランス)」出演:師岡広明 永井若葉 坂口辰平 篠田千明(快快)
照明/松本大介(enjin-light)音響/長谷川ふな蔵 宣伝イラスト/岩井秀人 宣伝美術/土谷朋子(citronworks) 素材提供/湯沢靖典 記録写真/青木司 制作/三好佐智子、増井めぐみ 企画・製作/ハイバイ 共催/リトルモア地下
チケット発売日:9月15日 チケット料金: 全席整理番号付自由席 前売/2,000円 当日/2,500円
セット券/3,500円 (前売のみ。落/星、常/仏 各1回ずつご覧になれます)*セット券は1名2回(落星+常仏)で3,500円です。
http://hi-bye.net/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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