2009年07月05日
城山羊の会+三鷹市芸術文化センター『新しい男』06/26-07/05三鷹市芸術文化センター 星のホール
三鷹市芸術文化センターの“太宰治作品をモチーフにした演劇”第6弾は、CMディレクター・山内ケンジさんが作・演出される城山羊の会です。ずっと気になっていたんですが、やっとこさ初見。
ごく近しい人々の恋愛(てゆーか不倫)関係のもつれが、てんこ盛り。スタイルは静かな演劇ですが、場内は爆笑の連続でした。悩みもだえる(本当にもだえる・笑)登場人物たちがとっても面白かった。上演時間は約1時間50分。
⇒作・演出の山内ケンジさんと出演者のインタビュー
⇒CoRich舞台芸術!『新しい男』
レビューは途中まで。続きが書けるかどうか不明。
≪あらすじ≫
大学教授(古舘寛治)とその妻(石橋けい)が暮らす、東京郊外のこぎれいな一軒家。広い庭でガーデニングもできる、のどかな田舎の家のようだ。ただいま妻の妹(初音映莉子)がいそうろう中。なんでも彼氏(三浦俊輔)にひどいことをされたらしいのだが、その彼氏がわざわざ妹を訪ねてやってきた。教授の弟(岡部たかし)は売れない小説家。小さな子供を妻(山本裕子)の実家にあずけて、妻と2人で旅行がてら兄の家に顔を出した。
≪ここまで≫
城山羊の会+三鷹市芸術文化センターpresents
出演:三浦俊輔、石橋けい、初音映莉子、山本裕子(青年団)、岡部たかし、本村壮平、古舘寛治(青年団)
脚本・演出:山内ケンジ(※青年団の山内健司さんと同姓同名だが別人)/舞台監督:森下紀彦/照明:佐藤啓/音響:藤平美保子/舞台美術:原田恭明/装置:福田暢秀(F.A.T STUDIO)/衣裳:加藤和恵・平野里子/照明オペ:溝口由利子/宣伝美術:蛍光TOKYO+DESIGN BOY/宣伝写真:RIN/制作助手:本村壮平/制作:湯川麦子(E-Pin企画)/制作プロデューサー:城島和加乃(E-Pin企画) 企画・製作:城山羊の会 +(財)三鷹市芸術文化振興財団
【休演日】6/29は休館日です。【発売日】2009/05/27 一般前売3,000円 一般当日3,300円 高校生以下1,000円(前売・当日共/当日学生証拝見) 未就学児入場不可
http://e-pin.jp/shiroyagi/top.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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プロペラ『ヴェニスの商人』07/02-12東京芸術劇場 中ホール
『夏の夜の夢』につづいて『ヴェニスの商人』を拝見(⇒記者発表)。上演時間は約2時間30分(途中20分の休憩を含む)。終演後に野田秀樹さんと演出のエドワード・ホールさんとのトークがありました。
野田さんがトークでおっしゃっていたとおり、『夏…』は戯曲に忠実で王道をいく演出、『ヴェニス』は演出家の解釈が大きく反映された演出でした。私は『ヴェニス…』の方がかなり面白かったです。戯曲に対して新たな視点ももらえました。イヤホンガイドも昨日より熱が入っていて聞きやすかったですね。
⇒「プロペラ・ブロガー募集」30名様初日ご招待
⇒野田秀樹さんからの直筆レター
⇒プロペラ公演に高校生を無料招待!(締め切られました)
⇒CoRich舞台芸術!『プロペラ「ヴェニスの商人」「夏の夜の夢」』
灰色の薄汚い制服を着た囚人たちが、監獄の中で演じるシェイクスピア。『夏…』の優雅さのかけらもありません(笑)。昨日オーベロンをやっていた人(Richard Clothier)がシャイロック!あぁ、レパートリーって偉大!!前日の配役を思い出しつつ、役者さんたちの変貌振りを存分に楽しめました。
荒々しい暴力性が前面に出た演出でした。でもそれが意図的であることがわかりましたので(既に『夏…』を観ていたからかもしれませんが)、冷静に見ていられました。むしろ『夏…』とは全然違う質感であるのが面白かったです。もちろんユーモアもたっぷり。
容赦せず、慈悲を与えず、かたくなに相手を拒否して攻撃することが、どんな悲劇をもたらすのか。人間の残忍さを目の当たりする一方で、人間にはゆるすことができる、そしてそれが素晴らしいのだと思えました。『ヴェニス…』は思い出せる限り、今までに2度は観たことがあります。でも以前はこんな残念な感想を持った私もいたわけで。やっとちゃんと出合えた気がします。ありがとうございました。
ここからネタバレします。セリフはうろ覚えです。
冒頭のシーン。舞台中央にアントーニオ(『夏…』ではボトム役のBob Barrett)とシャイロックが向き合って立っており、その間には白いスーツを着た黒人の公爵(『夏…』ではヘレナ役のBabou Ceesay)がいます。公爵が2人を指しながら言う「ユダヤ人か、クリスチャンか」というセリフでが幕が開き、同じセリフで幕が閉じました。このセリフは原作にはない創作ですよね・・・? 公爵はつまり国家権力を意味するとも考えられますし、白人2人の間に黒人がいることで人種差別を表しているようにも思います。物語を客観的に見ることができて、とても良かったです。
シャイロックが彼をののしった男の目をくりぬくという、凄惨な暴力シーンがありました。その後、シャイロックは報いを受けることになります。シャイロックは、アントーニオに貸した元金も戻らない上に、財産を半分没収されるのです。「証文どおりに」と一歩も譲らなかったためとはいえ、裁判のシーンでシャイロックが集中攻撃を受け、地べたを這う様はなんとも苦々しいです。
Kelsey Brookfieldさんはポーシャ役を演じる時、黒いハイヒールをはいており、お尻がキュっと後方に出るような体勢になるのが可愛らしい。ちゃんとしなを作って女性らしいか弱さが出ていました。判事役の時はトレンチコートに帽子姿で、すっかり別人に変身。見事だな~。
≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
出演:野田秀樹/エドワード・ホール/通訳
野田「『夏…』はいわばマニュアルどおりというか、芝居に忠実にしたがった演出で、『ヴェニス…』は戯曲に従うももの、王道をゆるがすものを狙っているようでした。」
ホール「おっしゃるとおりです。『ヴェニス…』は“人種差別的な芝居”ととらえられがちですが、実は“人種差別について考えさせる芝居”です。舞台を監獄におきかえることで、誰もが同じ制服を着て均一になる状況をつくり、社会的コンテキストを取り除いて、人がいかに暴力的であるかを伝えたかった。この舞台はヴェニスという名の牢獄なのです。劇中ではユダヤ人を犬やブタと呼んだりします。極端に暴力的なほうが理解しやすいし、道徳や教訓的なことに集中できると考えたからです。」
Propeller "The Merchant of Venice"
出演:プロペラ(Bob Barrett/Kelsey Brookfield/Babou Ceesay/Richard Clothier/Richard Dempsey/John Dougall/Richard Frame/Jonathan Livingstone/Chris Myles David Newman/Thomas Padden/Sam Swainsbury/Jack Tarlton/Jon Trenchard アンダースタディー:David Newman /Jonathan livingstone)
脚本:シェイクスピア 演出:エドワード・ホール(Edward Hall) 芸術監督:野田秀樹 技術統括:白神久吉 技術統括助手:白石良高 舞台監督:足立充章 舞台:雄弁会社リンペット(林正 河本昌洋) 尾中孝次 後藤順二 中込洋介 山田亮 機構操作:楳木涼子 藤田満 畠中陵 照明機材:株式会社共立(古瀬和義 副島直) 照明操作:島根政徳 山川剛 音響操作:石丸耕一 山本裕司 衣装スタッフ:坂本美和子 技術通訳:鈴木節子 松村佐知子 制作進行:佐野馨 栗原千波 票券:串田陽子子(東京芸術劇場チケットサービス) 票券協力:金子久美子(ぷれいす) 広報監修:徳永京子 宣伝美術:矢島健 佐藤真喜子(ライズデザインオフィス) オフィシャルサイト:栗原ハジメ(モガ) イヤホンガイド:株式会社イヤホンガイド イヤホンガイド吹替:人村朱美 ユリヤ 国際貨物輸送:Y.S.FREIGHT INC 国内貨物輸送:マイド 館長:福地茂雄 副館長:高萩宏 管理課長:松井真司 松崎昌義 勝優紀 橋爪綾子 企画・招聘・制作:東京芸術劇場(財団法人東京都歴史文化財団)
※本公演のイヤホンガイド制作にあたり、小田島雄志訳「シェイクスピア全集 ヴェニスの商人』「シェイクスビア全集 夏の夜の夢」(いずれも白水社1983)を使用しました。
【休演日】7月6日(月)【発売日】2009/05/16 S席6500円(65歳以上の方3250円) A席4500円 (25歳以下の方2250円)“オトコたちのシェイクスピアセット券”10,000円(2作品S席を同時購入の場合、特別価格でご提供します。13,000円のところ。)※未就学児童はご入場いただけません。※英語上演。イヤホンガイドあり(有料)
http://www.geigeki.jp/saiji_052.html
http://www.geigeki.jp/propeller/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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プロペラ『夏の夜の夢』07/02-12東京芸術劇場 中ホール
早速、野田秀樹・芸術監督就任記念プログラムのトップバッター、プロペラを拝見。プロペラはエドワード・ホールさんが演出を手がける、男優だけでシェイクスピア作品を上演するイギリスの劇団です。
開幕数日前に舞台装置が届かないことが判明し(船便トラブルのため)、日本で新たに作ったということでした。超短期間で2作品交互上演用の装置ができるなんて・・・凄いですよね。何事もなかったかのように初日の幕が空いていました。
有料(500円)のイヤホンガイドあり。上演時間は約2時間40分(途中1回の休憩を含む)。『ヴェニスの商人』は翌日に観に行きました。
⇒「プロペラ・ブロガー募集」30名様初日ご招待
⇒野田秀樹さんからの直筆レター
⇒プロペラ公演に高校生を無料招待(締め切られました)
⇒CoRich舞台芸術!『プロペラ「ヴェニスの商人」「夏の夜の夢」』
『夏の夜の夢』は先月に新国立劇場で観たばかりだったので、色々と比べながら楽しみました。同じ脚本なのに、夜の森の深さ、色、空気が全然違うんですよね。当然といえば当然なんですが。
立派な男性が白い下着(?)姿で、ほんわか歌ったり踊ったりするのが可笑しくて(だって、ももひきみたいなんだもん・笑)、冒頭は、シェイクスピア作品であることが、すっかり頭から飛んでいってしまいました。でも、いかにもイギリス的な英語で言葉が発されるようになると、背筋をピンとしたい気持ちにもなり。英語のセリフで語尾の音が伸びると、なぜか厳かなムードを感じるんです(私だけ?)。
ジャンプしたり取っ組み合ったり、噂どおり身体表現はアグレッシブ。でも形式美は丁寧に残しているようでした。例えば日本の小劇場演劇のように、弾けて振り切れるようなことはあまりなかったですね。笑いは貪欲に盛り込まれていて、2組の恋人たちがものすごく乱暴で面白かったです(ヘレナとハーミアを男性が演じるので)。
白人、黒人と、顔の色がはっきりと異なる役者さんが、全員白い衣裳を着て舞台にいることが新鮮でした。日本だと黄色人種だけのお芝居がほとんどだってことに、改めて気づきました。
私が慣れていないだけかもしれませんが、できればイヤホンガイドじゃなくて字幕で観たかったですね。耳から聞こえる冷静な女性の声と、舞台で起こっている魔術的な出来事がアンマッチでした。
ここからネタバレします。
妖精の王オーベロンと王妃タイテーニアが素敵。最初から人ではない生き物に見えました。気高くて厳かな、そして恐ろしげな存在感。
パックの最後の「お手を拝借」のセリフで、そのままカーテンコールになる演出がシンプルで良かった~。
Propeller "A Midsummer Night's Dream"
出演:プロペラ(Bob Barrett/Kelsey Brookfield/Babou Ceesay/Richard Clothier/Richard Dempsey/John Dougall/Richard Frame/Jonathan Livingstone/Chris Myles David Newman/Thomas Padden/Sam Swainsbury/Jack Tarlton/Jon Trenchard アンダースタディー:David Newman /Jonathan livingstone)
脚本:シェイクスピア 演出:エドワード・ホール(Edward Hall) 芸術監督:野田秀樹 技術統括:白神久吉 技術統括助手:白石良高 舞台監督:足立充章 舞台:雄弁会社リンペット(林正 河本昌洋) 尾中孝次 後藤順二 中込洋介 山田亮 機構操作:楳木涼子 藤田満 畠中陵 照明機材:株式会社共立(古瀬和義 副島直) 照明操作:島根政徳 山川剛 音響操作:石丸耕一 山本裕司 衣装スタッフ:坂本美和子 技術通訳:鈴木節子 松村佐知子 制作進行:佐野馨 栗原千波 票券:串田陽子子(東京芸術劇場チケットサービス) 票券協力:金子久美子(ぷれいす) 広報監修:徳永京子 宣伝美術:矢島健 佐藤真喜子(ライズデザインオフィス) オフィシャルサイト:栗原ハジメ(モガ) イヤホンガイド:株式会社イヤホンガイド イヤホンガイド吹替:人村朱美 ユリヤ 国際貨物輸送:Y.S.FREIGHT INC 国内貨物輸送:マイド 館長:福地茂雄 副館長:高萩宏 管理課長:松井真司 松崎昌義 勝優紀 橋爪綾子 企画・招聘・制作:東京芸術劇場(財団法人東京都歴史文化財団)
※本公演のイヤホンガイド制作にあたり、小田島雄志訳「シェイクスピア全集 ヴェニスの商人』「シェイクスビア全集 夏の夜の夢」(いずれも白水社1983)を使用しました。
【休演日】7月6日(月)【発売日】2009/05/16 S席6500円(65歳以上の方3250円) A席4500円 (25歳以下の方2250円)“オトコたちのシェイクスピアセット券”10,000円(2作品S席を同時購入の場合、特別価格でご提供します。13,000円のところ。)※未就学児童はご入場いただけません。※英語上演。イヤホンガイドあり(有料)
http://www.geigeki.jp/saiji_052.html
http://www.geigeki.jp/propeller/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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ロハ下ル『セインツ・オブ・練馬』07/01-05赤坂RED/THEATER
元スロウライダーの山中隆次郎さんの新ユニットが始動。ロハ下ルは「ろはくだる」と読みます。初日に伺いました。
舞台は戦後間も無い日本ですが、セリフは今どきの口語です。嘘にすがり、嘘に飲み込まれていく人々の滑稽さを描いた群象劇、かしらと。達者な若い役者さんの個性を生かした緻密な演技を、目を凝らして耳を澄まして、つぶさに楽しみました。
⇒CoRich舞台芸術!『セインツ・オブ・練馬』
≪あらすじ≫
財産があることを周囲の人々から嫉妬され、村八分になっている長尾家。もののけが憑いているという噂もたてられている。長男の贄蜜(にえみつ:町田水城)は父親に忌むべき者として育てられ、幼い頃からずっとひどいいじめに遭っており、今もひどい暴力を受けている。対してその妹・郁子(伊東沙保)は、父親から「お前は選ばれた人間だ」と溺愛されていた。父親は亡くなり、母親は病床にある。
郁子に病気を治す超能力があることがわかり、兄妹は治療院を開業する。“神人(じんにん)”と呼ばれるようになった郁子の能力を検証したいと、東京から大学教授(古河耕史)が訪れ、透視実験がはじまる。
≪ここまで≫
装置と音楽は少々おどろおどろしい空気。なのに冒頭から流行語も散りばめられた現代口語が語られ、密度の高い空気がプシュ~っとふぬけていくような感覚(笑)。役者さんの演技も“敢えて”仰々しく、戯画的に、または力を抜いたりと、緻密に作りこまれているよう。
古河さん演じる福浦を“大学教授をかたる詐欺師”だと思い込むなどの誤読もしていましたが(本当の大学教授でした)、狙いにハマって、細かいところで何度もクスクスと笑わせていただきました。お隣の方にご迷惑だったのではないかと思うほど(笑)。
お話全体としては、最初に期待したものとは違う方向に進んだことが意外であり、少しあっけにとられたりも。まあこれも私の誤読のせいかもしれません。
郁子(伊東沙保)と新聞記者(遠藤留奈)の女の対決がスリリング。強者と弱者の立場がどんどん入れ替わります。遠藤さんの、今までに観たことのない演技に見とれました。
ここからネタバレします。
“神人(じんにん)”の研究結果を世間に発表して、下降気味の名声を再び上昇させることを狙う東大教授(古河耕史)の指揮のもと、郁子の超能力実験が行われます。兄の贄蜜が呼びよせた京大教授(梅里アーツ)や新聞記者のせいで、実験のずさんさが明るみに出てしまいます。
主人公の長尾郁子は実在の人物なんですね(⇒千里眼事件)。恥ずかしながら全く知らなかったので、時代背景などは気にならずに楽しめました。ここは好みが分かれるかもしれませんね。
郁子は「本物の超能力者がニセモノの神人の存在を消そう(殺そう)としている」という新聞記者の言葉におびえます。白衣を着て実験の助手をしていた、この物語の語り部でもある小松(シトミマモル)がその殺し屋でした。小松の検査機具で郁子が神人でないことが簡単にわかってしまうのが、あっけなくて、間抜けで、ちょっと残酷。
自称助手(山縣太一)のギラギラした存在感は、病床の母親にとりいる野生の勘の良さも見事に表現。無様な実験結果が報道されて神人でなくなった郁子を“ご利益の在る売春婦”にしたてあげ、長尾家に居つきます。助手の次にホスト、そして女衒&ポン引きになったということかしら。恐ろしい。
こうやって考えると、登場しない母親の存在をもっと強く感じたかったですね。結局、贄蜜も郁子も父親の呪縛から逃れられなかったわけで。贄蜜は奴隷気質のまま。郁子は小松が残した毒入りまんじゅうを食べて唖者になっても、預言者という特別な人間でい続けたかったようだし。特に郁子は、母親への憎悪(母親はおそらく父親に溺愛されていた郁子に嫉妬していた)がバネになっていたんじゃないかと想像します。
出演:伊東沙保/町田水城(はえぎわ)/古河耕史/山縣太一(チェルフィッチュ)/シトミマモル/梅里アーツ/遠藤留奈/數間優一/石澤彩美/芦原健介/岡村泰子(きこり文庫)/田中慎一郎
脚本・演出:山中隆次郎 舞台美術/田中敏恵 照明/伊藤孝(ART CORE design) 照明操作/三浦詩織 音響/中村嘉宏 音響操作/平井隆史 音楽/山野井譲・佐藤こうじ(SugarSound) 舞台監督/西廣奏 演出肋手/田中慎一郎 宣伝美術/上田大樹(&FICTION!) Web運営/栗栖義臣 記録・映像/トリックスターフィルム グッズ製作/YogurtWear 票券/スギヤマヨウ(制作集団QuarterNote) 制作協力/斎藤努(ゴーチ・ブラザーズ) 当日運営:塩路牧子 提携:赤坂RED/THEATER 企画・製作/ロハ下ル
【発売日】2009/06/06 割引料金:3500円/前売料金:3800円/当日料金:4000円
http://www.lohakudaru.net
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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