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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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2010年09月18日

さいたまゴールド・シアター『聖地』09/14-26彩の国さいたま芸術劇場小ホール

 さいたまゴールド・シアターとは、59歳から84歳までの公募で選ばれた役者さん42名が所属する、平均年齢71歳の劇団です(2010年9月現在)。座付き演出家は彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督である蜷川幸雄さん。今回は37歳の劇作家・演出家・俳優である松井周さん(サンプル)が新作を書きおろしました。過去レビュー⇒

 松井さんの作品を観た直後は、感想をひとことで言いたくなることが多いんです。恥ずかしながら語彙が貧弱なせいもありますが、たぶん空間全体のビジュアルや肌感覚が強烈だから、パっと印象深いことばで言い表したくなるんじゃないかと自己分析。今回は「人類」、「地層」でした。未来よりも過去の蓄積の印象が強かったです。出演者がゴールドシアターの方々なので、年輪の厚みを感じたからかもしれません。

 蜷川さんの演出で松井さんの劇世界がこんなにも変わるのかと驚きつつ、大胆さとわかりやすさが加えられても、松井周戯曲の核は変わらないことも確認。『聖地』を観て、松井さんには今後も色んな劇団への戯曲提供をしていって欲しいと思いました。上演時間は約3時間20分強(途中休憩15分を含む)。

 ⇒蜷川幸雄インタビュー「ゴールド・シアターには韓国からも声がかかってるんですよ
 ⇒CoRich舞台芸術!『聖地
 レビューは後ほどアップ予定。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 近未来。安楽死法が施行された日本では、老人は延命医療よりも「最適な死」「りっぱな最期」をのぞむように求められていた。エコロジーという名の下に排除され、それぞれの場所で追いつめられていく老人たち―。
 そんな時、ある老人ホームでかつてのアイドル歌手の死亡が報じられると同時に、その死には不審な点が多いことがわかった。元ファンクラブのメンバーたちは彼女の入所していた老人ホームに乗り込み、謝罪を要求するにとどまらず、こんなことを宣言する。
 「私たちはここを乗っ取ることを宣言する。今からここは『聖地』となる」
 この声明をきっかけに、全国から行き場をなくした老人たちが『聖地』に集まってくる。
 『聖地』は完成するのだろうか?
 そして、ここは一体誰にとっての『聖地』なのか?
 ≪ここまで≫

第4回公演
出演:さいたまゴールド・シアター 中野富吉 北澤雅章 森下竜一 遠山陽一 髙田誠治郎 重本惠津子(Wキャスト:ちの弘子) 葛西弘 小川喬也 小林允子 益田ひろ子 倉澤誠一 大串三和子 佐藤禮子 石川佳代 竹居正武 宮田道代 田内一子 手打隆盛[さいたまネクスト・シアター](Wキャスト:松田慎也[さいたまネクスト・シアター]) 田村律子 西尾嘉十 林田惠子 吉久智恵子 竹居正武 宅嶋渓 美坂公子 宇畑稔 関根敏博 上村正子 加藤素子 渡邉杏奴 寺村耀子 堀文明(客演) 谷川美枝 髙橋清 ちの弘子(Wキャスト:宮田道代) 都村敏子 小林博 徳納敬子 滝澤多江 石井菖子 小渕光世 百元夏繒 中村絹江 木下小春役:熊澤さえか(さいたまネクスト・シアター)
脚本:松井周 演出:蜷川幸雄 演出補:井上尊晶 美術:安津満美子 照明:岩品武顕 衣裳:紅林美帆 音響:金子伸也 振付:広崎うらん 音楽:かみむら周平 音楽監修・歌唱指導:池上智嘉子 演出助手:大河内直子 藤田俊太郎 舞台監督:山田潤一 ラジコン操作:塚本勇 新井洋二 小池章則、太田博之 協力:ヒロボー、東京無線 制作統括:渡辺弘 武井裕之 技術統括:山海隆弘 営業宣伝:近藤一幸 鶴貝典久 小林辰郎 票券:松井哲 古出敬子 制作:高木達也 原口さわこ 主催・企画・製作;財団法人埼玉県芸術文化振興財団 助成:財団法人地域創造 
【休演日】16日、21日、24日【発売日】2010/07/10 全席指定 一般:3,000円 メンバーズ:2,700円
http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2010/p0914.html
http://www.saf.or.jp/gold_theater/
http://ameblo.jp/gold-theater/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2010年09月18日 11:33 | TrackBack (0)