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しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2005年06月01日

山の手事情社『銀河鉄道の夜』06/01-05東京芸術劇場 小ホール1

 山の手事情社は安田雅弘さんが構成・演出される劇団です。昨年は20周年記念で3作品連続上演をされました。本拠地は東京ですが、他地域や海外でも大いに活動されています。
 満員の初日に伺いました・・・と思ったら、東京公演は完売しているんですね。

 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を演劇化するということで、宇宙とか汽車とかを安易に想像していたのですが、全体から伝わってきたのは深い森、そしてそこに住む妖精たちというイメージでした。

 いつもながらの凝りに凝った衣裳、芸術的オブジェのような美術、そして役者さんの身体能力に圧倒されながらの観劇になりました。でも、ピカっと光を放って残像が何度もよみがえるようなシーンや、ズシンと心に響く音響や、アッと驚くような照明効果など、いつもの山の手事情社の公演では何度もやってくる、生の舞台作品ならではのときめきが今回は少なかった気がします。

 ここからネタバレします。

 衣裳はさまざまな素材の生地が幾重にも重なって、体が倍ぐらいの大きさに見えるような大掛かりなもので、印象としてはシェイクスピアの『夏の夜の夢』に出てくる妖精王のオーベロンとその妻タイテーニアが着ているような感じかな。豪華絢爛なつくりでした。色や素材、装飾はそれぞれに違うのですが、それを出演者全員が着ているのには驚きました。こんな衣裳を全部作ったのかと思うと、ほんとスゴイです。ただ、観ている途中で感じてきたんですが、全員が同じようなフォルムの衣裳じゃなくても良かったんじゃないかしら。だんだんと誰が誰なんだかわからなくなってきちゃったんですよね。

 舞台には、中央から下手にかけて、鋭利な銀色(?)の四角い枠でかこまれた箱のような空間があり、銀河鉄道の列車を表していました。上手には赤い布でふっくらと覆われた階段があり、その布の下に小さな照明がたくさん仕込まれていて、それがピカピカと点滅するのが可愛らしかったです。床には、衣裳と非常によく似た(役者が転がっていても埋もれてわからないぐらいの)布や、その他いろんなものが敷き詰められており、もこもこと全体に広がっていました。これが私には森のイメージにつながったようです。

 セリフについては、宮沢賢治らしい丁寧でほんわかしたような言葉まわしが、心地よく流れました。でもだんだんと、どの役者さんがしゃべってもなぜか同じようなテンポで流れているように感じました。

 一つ一つの要素を見てみればそれぞれがとても凝っていて、力が注がれているのがわかるのですが、全体を見ると、飛び出たり、グっとへっこんだりするところがなく、少し単調だったような気がします。もしかするとそれもすべて演出意図かもしれないので、私に響かなかっただけかもしれません。宮沢賢治のこと全然知らないしねぇ。
 
 赤い衣裳を着た男女が語り部のように圧倒的に多くのセリフを話し続けるのですが、女(内藤千恵子)が『銀河鉄道の夜』の主人公のジョバンニとカムパネルラを一人で演じ、両方のセリフをしゃべります。男(山本芳郎)は「文章」という役で、セリフ以外の部分をしゃべります。女がセリフを言っている時、「文章」役の男がそれを聞く動作をしますので、セリフは女一人で話すけれど、目に見える存在としてはジョバンニとカムパネルラが両方居る状態になるのです。そのコンビネーションが面白かったです。

 オープニングは列車の「シュッシュッ、シュッシュッ」という音を大人数で声に出すのがかっこ良かったです。そろそろお話が始るのかな~と思ったところで、床に転がっていた役者(山田宏平)が立ち上がり、一人で岩手県の寒中水泳の話を始めます。一体なんのこっちゃ??と思っていたら、その話の中からジョバンニ、カムパネルラ、『銀河鉄道の夜』などのキーワードがダジャレで出てきたんです。これには笑っちゃったな~。そう、こういう出っ張ったシーンがもっと欲しかったですね、私としては。

≪利賀、東京≫
構成・演出=安田雅弘 原作=宮沢賢治
出演:=山本芳郎・倉品淳子・内藤千恵子・浦弘毅・大久保美智子・水寄真弓・太田真理子・山田宏平・川村岳・斉木和洋・山口笑美・岩淵吉能・野々下孝・森谷悦子・久保村牧子・鴫島隆文・名久井守・野口卓磨・本名貴子・横田七生・植田麻里絵・中村智子・後藤かつら・根本美希
舞台美術=関口裕二(balance,inc.) 照明:木藤歩(balance,inc.)  音響=斎見浩平
 舞台監督=本弘 舞台衣装=寒河江真紀(lame☆trap) 宣伝美術=福島治 演出助手=小笠原くみこ 制作=福冨はつみ 製作=有限会社アップタウンプロダクション UPTOWN Production Ltd.
当日4,500円 前売4,000円 学割3,000円
山の手事情社:http://www.yamanote-j.org/

Posted by shinobu at 23:51 | TrackBack

tpt『アントン・チェーホフ 桜の園 喜劇四幕』05/21-06/08ベニサン・ピット

 木内宏昌さんの新訳と熊林弘高さんの演出のチェーホフは、『四幕喜劇 かもめ』以来です。
 いや~面白かった!何度となく拝見している『桜の園』ですが、ものすごく身近で、まるで私の友達が目の前に居るような気持ちになりました。演出も良かったですが、脚本を新たに書きなおしているのも大きな要因なのかしら・・・。パンフレット(1,000円)に脚本が全て掲載されています。

 この作品をこれから観に行かれる方で『桜の園』をご存じない方は、原作を読まれるか、ある程度のあらすじと登場人物の相関関係ぐらいは知っておく方が良いと思います。岩波文庫の小野理子訳版『桜の園』のあらすじがこちらで簡単に読めます。印象はかなり違いますが・・・。

 私がこれまでにチェーホフの『桜の園』を観た時は、「こういう時代もあったよな」としみじみと昔を振り返ったり、愚かだけれど可愛らしい登場人物たちに親しみを感じ、愛でながら、あくまでもその物語を外側から眺めている状態でした。しかしながら今回は、あるお話を受身で聞き続けるのではなく、話の中で起こる出来事に私の今の生活を当てはめたり、その登場人物たちの中に私や私の知っている人を見つけたり、まるでラネーフスカヤもトロフィーモフも、誰もが今生きている私達と同じだと感じられるような状態でした。つまり現代を舞台にした群像劇のように観ていました。

 チラシのキャッチコピー「サヨウナラ、昨日。コンニチハ、明日。」にありますように、『桜の園』は財産を失って一家離散してしまう不幸な家族の話でもありますが、最後に屋敷を発つ時、彼等は希望に満ちた未来へと一歩進んだのです。その後の彼等の人生が幸せなものになったのかどうかは誰にも分かりません。それは私達と同じですよね。

 ここからネタバレします。

 まず美術(グレタ・クネオ)が素晴らしかったです。劇場内では幕は使われておらず、ベニサン・ピットの壁がそのまま露出している状態です。なので黒い壁につつまれた黒い空間がベースになっています。客席の方に大きくせり出した四角いステージの床は透明のパネルでできていて、よく見るとその下には黒い土が敷き詰められています。ステージは奥行きを深くとっており、舞台のちょうどド真ん中に劇場にもともとある柱が立っている状態で、床は透明のパネルがそのまま一番奥まで続いています。
 せり立したステージの四隅に、長さ(高さ)がそれぞれに違う鉄の柱がそびえており、舞台のほぼ中央部分には金色の豪華な額縁がアーチのように架かっています。中世と現代が同居するイメージです。
 アーチの奥は客席から少し遠いし、暗くてはっきりとは見えないのですが、とても細い金属製の棒が十数本、それぞれに斜めに傾いたりしながら舞台に突き刺さっています。長さ(高さ)はみな同じで、人の腰あたりまであります。それが遠くに広がる桜の園にも見えました。

 衣裳は『四幕喜劇 かもめ』の時と同様、白と黒のモノトーンに統一されているように見せかけて、実は濃紺をポイントに使っていました。前半では白熱灯やろうそくの炎の色の照明が使われているのですが、ロパーヒンが桜の園を競り落とした時から、青白い蛍光灯の色へと変わるのです。舞台奥の棒が実は蛍光灯だったのだということもその時にわかります。舞台の前後を分ける可動式の壁の色が黒から濃紺になったり、黒に見えていたアーニャのベストが濃紺になったり、それまで金色に見えていた椅子が銀色になったり、彼等の世界が瞬時にして変わったことをとても美しく効果的に表していました。
 貧乏学生のトロフィーモフ(斎藤歩)の衣裳が、たった一人だけジーンズの上下だったのも良かったです。最後に彼に付いて行く次女のアーニャ(石橋けい)も、ドレスからジーンズとニットに着替えて出て行きます。
 このカップルはすごく面白かったですね。トロフィーモフはただのインテリというよりは、まるで新興宗教の信者みたいでした。「僕等は恋愛を超越しているんだ!」と言うのがものすごく板についていて、アーニャを口説くのもまるで洗脳していく過程のようでした(笑)。でも、若い頃ってこうですよね。私自身のことですが、今から10年以上前に必死で劇団の活動をしていた頃を思うと、彼らと全く変わらないと思います。

 第3幕で、商人のロパーヒン(千葉哲也)が桜の園を競り落とし、女主人のラネーフスカヤ(佐藤オリエ)が泣き崩れるシーンが素晴らしかったですね。「俺がこの桜の園を買ったんだ!」と息を上げてパーティーに集まる皆に宣言しながら、今度はラネーフスカヤに近づき、彼女を抱きしめて、自分も涙を流しながら「こんなこと、早く終わってくれ。こんな行き違いだあらけの不幸せな生活、早く変わってしまえ。」と言うのです。私も涙が搾り出されました。 

 他にもたくさん、細かいところで共感したり、新しく発見したりすることがありました。100年前から使われている本棚が重要なメタファとして使われていましたね。演劇評論家の長谷部浩さんもこちらで書かれています。

 このカンパニーのスタッフは舞台監督と振付担当の方を除いて全員が『かもめ』の時と同じですね。キャストも佐藤オリエさん、中嶋しゅうさん、中川安奈さんが引き続き出演されていますし、他の役者さんもtpt常連が揃っています。同じチームで連続して創作していらっしゃるんですね。これからもすごく楽しみです。

 普通のレジャーと比べると当然ながら少し高いですが、演劇作品のクオリティーとして一般6,300円は高くないと思います。学生3,150円って・・・安いです!うらやましいっ。金額は2倍かもしれないけど、映画に行くよりtptに行く方がいいと思うな、私は。

出演:佐藤オリエ 中川安奈 石橋けい 千葉哲也 山本亨 斎藤歩 小山萌子 板垣桃子 矢内文章 由地慶伍 中嶋しゅう 真那胡敬二 二瓶鮫一
作:アントン・チェーホフ 訳:new version木内宏昌 演出:熊林弘高 美術:グレタ・クネオ 照明:笠原俊幸 衣裳:原まさみ 音響:長野朋美 舞台監督:鈴木政憲
一般6,300円/学生3,150円
tpt:http://www.tpt.co.jp/

Posted by shinobu at 00:57 | TrackBack

メルマガ 2005年06月のお薦め舞台

 2005年6月のお薦め舞台10本+αをご紹介します。
 
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 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 12     2005.6.1  429部 発行

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   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                   
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 ◎最近の私、何が起こっても起こらなくても、かなりゴキゲンなのです。
 だって、だって、花粉がなくなって、マスクから開放されたんだもの!!
 あぁ、出勤時の朝の空気がこんなに美味しいなんて・・・(嬉し涙)。
  
 ◎このメルマガについて
 年間200本以上の様々な舞台作品を観ている高野しのぶが発行する、
 “今、東京で観られる面白い演劇”をご紹介するメルマガです。
 ご登録いただきありがとうございます!

 演劇は、その時その場所でしか味わえない、とっておきの感動体験です。
 世界中で最も公演数が多いと言われている東京では、
 毎日、たくさんの劇場で初日の幕が開いています。
 そこで、過去6年間で1300本もの舞台作品を観てきた私の目で確かめて、
 オンタイムでお薦め演劇情報をお届けするのが、このメルマガです。

 毎月1日に私が観るお薦め公演10本のご紹介メールを配信します。
 そして、実際に観に行って面白い作品に出会ったら、
 その翌日の午前中までに、お薦め作品の“号外”を配信します。
 これで、とっておきの公演を見逃すことはありません♪
 
 ◎今月は、お薦め10本についてチケット代を載せてみました。
 2,000円代から10,000円代まで、幅広いラインナップです。
 今月は何を観るか、お値段も参考にしてくださいね!
 


○○ 今回のもくじ
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 ◆1【今月のお薦め10本+α】
   
   ◎No.1→ パルコ/ニッポン放送
       『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』
       06/16-25パルコ劇場
       ≪東京(パルコ劇場、Zepp Tokyo)、福岡、大阪≫
        http://www.parco-play.com/web/page/information/hedwig/
  
 ◆2【先月のベスト3】

   ◎No.1→新国立劇場演劇『その河をこえて、五月』
       05/13-29新国立劇場 小劇場
       ≪東京→大津、富山、北九州、神戸、埼玉、ソウル≫
       http://www.nntt.jac.go.jp/season/s262/s262.html

 ◆3【「日本におけるドイツ年2005/2006」の演劇企画】

    ドイツの現代演劇の最高峰に触れられます。

 ◆4【発売中! キッズオペラ『ジークフリートの冒険』】

    去年の夏休み、子供にも大人にも大好評だったオペラが再演!
    http://www.nntt.jac.go.jp/season/s266/s266.html

 ◆5【編集後記】

   ◎映画と舞台『サマータイムマシンブルース』

 ◆6【このメルマガについての注意事項】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪


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 ◆1 【今月のお薦め10本+α】
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 ※★印がいちおし公演です(3本)。
 ※初日の早い順に並べています。
 ※掲載内容:主催・『題名』・日程・会場・コメント・価格・URL


1.ブラジル『偽装/辻褄』
  06/01-06下北沢OFF OFFシアター
  ☆エロ・グロ・ロマンティックな作風で人気上昇中。
   『偽装』と『辻褄』の2演目の交互上演です。
   両方とも、3本の二人芝居で構成されています。
   前売り2,300円 当日2,500円 ほか各種割引あり
   http://www.medianetjapan.com/10/drama_art/brazil/


2.森崎事務所 M&Oplays『センター街』
  06/01-08ザ・スズナリ
  ☆若手大注目の作・演出家の倉持裕さんが、
   師匠でもある岩松了さんの脚本を演出。
   小劇場出身の実力のある俳優が多数出演。
   前売り3,000円 当日3,300円
   http://www.morisk.com/iwamatsu.htm


★3.こまつ座『國語元年』
  06/03-12紀伊國屋ホール
  ≪千葉ほか各地で公演後、東京≫
  ☆作:井上ひさし 演出:栗山民也 
   若手も大ベテランも揃った豪華キャストのこまつ座。
   前回上演は2002年。今回で4演目です。
   前売り・当日:5,250円 学生:3,150円
   http://www.komatsuza.co.jp/kouen_new/index.html


4.ポかリン記憶舎『短い声で』
  06/04-6東京デザインセンター・ガレリアホール
  ≪東京、高知≫
  ☆“地上3cmに浮かぶ楽園”がガレリアホールに。
   独特のポかリン空間にこの身を漂わせたい。
   前売り3,000円 当日3,500円 学生:2,500円 和服:2,500円
   http://www.pocarine.org/mt/


5.コクーン歌舞伎『桜姫』
  06/05-26シアターコクーン
  ☆作:四世鶴屋南北 演出:串田和美
   出演:中村福助 中村扇雀 中村橋之助 ほか
   襲名公演で中村勘三郎さんはいないけれど、
   やっぱりコクーン歌舞伎に遊びに行きたい。
   前売り・当日:12,600円~4,200円 
   http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/event/sakura/index.html


6.TextExceptPHOENIX + steps
  『ニッポニアニッポン』
  06/08-12こまばアゴラ劇場
  ☆芥川賞受賞作家・阿部和重さんの小説の初の演劇化。
   西悟志さんのみずみずしい冒険的演出が楽しみ。
   予約・当日共:2,500円 ほか各種割引あり
   http://tepsteps.com/


★7.こまつ座『父と暮せば』
  06/14-15紀伊國屋ホール
  ≪東京、千葉、広島、山形≫
  ☆出演・辻萬長、西尾まり
   私は千葉公演を友人と一緒に観に行きます。
   いつか親と、子供と、孫と観に行きたい永遠の傑作です。
   前売り・当日:4,200円 学生:3,150円
   http://www.komatsuza.co.jp/kouen_new/titito.html
   去年のレビューはこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0804012306.html


8.チーム申+三鷹市芸術文化センター
  『時には父のない子のように』
  06/08-15三鷹市芸術文化センター 星のホール
  ≪東京、京都≫
  ☆出演:佐々木蔵之介、佐藤隆太
   佐々木蔵之介さんが演劇個人ユニット“チーム申”を旗揚げ。
   脚本・演出の蓬莱竜太さんは8月に舞台化される
   『世界の中心で、愛をさけぶ』の脚本も手がけられています。
   前売り:4,000円 当日:4,500円 ほか各種割引あり
   http://mitaka.jpn.org/voice/play.shtml


★9.パルコ/ニッポン放送
  『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』
  06/16-25パルコ劇場
  ≪東京(パルコ劇場、Zepp Tokyo)、福岡、大阪≫
  ☆三上博史さん主演のROCK MUSICALの再演です。
   もともとはアメリカの舞台作品で、映画化もされています。
   前売り・当日:9,000円(パルコ劇場)
   前売り・当日:8,000円~6,000円(Zepp Tokyo)
   http://www.parco-play.com/web/page/information/hedwig/
   初演のレビューはこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0520113259.html

  ●お薦めポイント●
   三上博史さんのヘドウィグは必見!   
   2004年しのぶの観劇ベストテンのNo.1男優でした。
   リピーター続出の公演で、私も2度観ました~(笑)。


10.ホリプロ/テレビ東京『愛と幻想のシルフィード』
  06/23-07/10東京芸術劇場 中ホール
  ☆『くるみ割り人形』『白鳥の湖』で有名なマシュー・ボーンさんの新作。
   映画俳優のウィル・ケンプさんがダブルキャストで主演。
   出演:ニュー・アドベンチャーズ
   前売り・当日:13,000~5,000円
   http://www.LA-SYLPHIDE.INFO/


+α(ダンス公演です)

  KIRIN DANCE NETWORK 二十一世紀舞踊
  『禁色(きんじき)』
  06/08-11世田谷パブリックシアター
  ☆出演:白井剛 伊藤キム
   伝説の舞踏『禁色』(原作:三島由紀夫)を再構築。
   師弟コンビによる超セクシーなダンスが期待できます。
   前売り・当日:4,000~3,500円 ほか各種割引あり
   http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/05-2-4-2.html


 ◎しのぶの今月の全予定(27本+α)はscheduleに掲載しています。
  キャスト・スタッフ情報あり!
  http://www.shinobu-review.jp/schedule.html


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 ◆2 【先月のベスト3】
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1.新国立劇場演劇『その河をこえて、五月』
  05/13-29新国立劇場 小劇場
   ≪東京→大津、富山、北九州、神戸、埼玉、ソウル≫
   http://www.nntt.jac.go.jp/season/s262/s262.html
  ☆国も歴史もこえて、人と人とが通じ合おうとする姿に感涙。
   私もソウルの大河のほとりに居るような気持ちになりました。
  *号外はこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0527015924.html


2.万作の会+(財)せたがや文化財団『まちがいの狂言』
  05/08-22世田谷パブリックシアター
   http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/04-2-4-78.html
  ☆狂言 meets シェイクスピア。野村萬斎さんの演出が冴えます。
   一生に一度は観ておきたい、日本が世界に誇れる傑作喜劇。
  *レビューはこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0524153120.html


3.KAKUTA『南国プールの熱い砂』
  05/11-15青山円形劇場
   http://www.kakuta.tv/nangoku/
  ☆誰もが胸の奥にひっそりと持っている幼い頃の悲しい思い出、
   切ない恋、そして引き返せない現在進行形の人生。
   作・演出の桑原裕子さんの優しい視線に胸が熱くなりました。
  *号外はこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0513121725.html


 ◎先月は大当たりの月でした。ベスト3に入らなかった作品も
  ちょっとご紹介いたしますね。

  ・大人のミュージカル『ナイン』↓はただいま上演中です。
   tpt『nine THE MUSICAL』05/27-06/12アートスフィア
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0528003838.html

  ・同じくtptの『桜の園~喜劇四幕~』を昨日観てきたんですが、
   ものすごく面白かった!チェーホフを現代劇として堪能できました。
   ベニサン・ピットで6月8日(水) までです。
   詳細はこちら→ http://www.tpt.co.jp/top/sakura/index.html


 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
  http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000134861
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  5月は『その河をこえて、五月』と『南国プールの熱い砂』の2本でした。


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 ◆3 【「日本におけるドイツ年2005/2006」の演劇企画】
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 「日本におけるドイツ年2005/2006」は、文化、科学、経済の3つの分野で
 日本にドイツを紹介する企画で、ドイツ関係のイベントが目白押しです。
 公式サイト→ http://www.doitsu-nen.jp/index_JA.html

 ドイツの現代演劇の最高峰を日本で観られるこの機会をぜひお見逃しなく♪

 ◎ベルリナー・アンサンブル
  『アルトゥロ・ウイの興隆』
   06/22-30新国立劇場 中劇場
   前売り・当日:7,350円~1,500円
   http://www.nntt.jac.go.jp/season/s267/s267.html

  ※新国立劇場の海外招待作品の第4段です。
   ドイツで既にご覧になった演劇ジャーナリストさん曰く、
   「主役のウイを演じるマルティン・ヴトケがとにかく必見。
   あんな俳優は日本には居ません。」とのこと!


 ◎シャウビューネ劇場 2作品連続公演
  『ノラ~イプセン「人形の家」より~』
   06/17-21世田谷パブリックシアター
   ≪東京、長野≫
   前売り・当日:5,000~3,000円 ほか各種割引あり
   http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/schaubuehne/nora.html
  『火の顔』
   06/24-26世田谷パブリックシアター
   前売り・当日:5,000~3,000円 ほか各種割引あり
   http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/schaubuehne/fireface.html

  ※私はどうにかして両方観たいと思っています。
   舞台写真を見るだけでもかなり期待しちゃってます。


 ◎ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団
  『ネフェス(呼気)』
   06/11-16新宿文化センター 大ホール
   前売り・当日:13,000円~5,000円
   http://www1.ocn.ne.jp/~ncc/

  ※ダンス公演です。
   ピナ・バウシュは日本でもお馴染みですね。
   楠田枝里子さんの著作『ピナ・バウシュ中毒』も有名。
   http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31200615


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 ◆4 【発売中! キッズオペラ『ジークフリートの冒険』】
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 “絶対お薦め!!”の舞台のチケット情報です。
 去年の夏休みに子供にも大人にも大好評だった、新国立劇場のキッズオペラ。
 美術や衣裳、演出がサイコーに楽しくて、メルマガ号外↓を出しました。
 http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200408071420000000134861000

 “アーツシャワー2005-オペラシティの夏祭り-”も開催されますので、
 劇場に行くだけでも楽しいこと間違いなし♪

 ◎新国立劇場『こどものためのオペラ劇場
  ジークフリートの冒険~指環を取りもどせ!~ 』
  07/30-08/01新国立劇場 中劇場
  (全1幕・日本語上演)
  公演情報↓
  http://www.nntt.jac.go.jp/season/s266/s266.html
  去年のレビューはこちら↓
  http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/1003111403.html

 ≪タイム・テーブル≫
  7/30(土)11:30 / 15:00
  7/31(日)11:30 / 15:00
  8/ 1(月)11:30 / 15:00
  ※開場は開演の30分前です。
   予定上演時間:約1時間(休憩なし)

 ≪チケット価格≫
  全席指定で、大人も子供も2,100円!(激安!!)
  (小・中学生向けの公演なので4歳未満は入場不可)

 ≪一般の大人も購入できます(残席ありの場合)≫
  4歳から中学生までのお子様と同伴の大人のみ入場できるチケットですが、
  残席があった場合は大人だけでも入場できる一般券が発売されます。

  一般前売り開始:7月9日(土)10:00~

 ※お問い合わせはこちらへ↓
  新国立劇場ボックスオフィス
  03‐5352‐9999(10:00~18:00)
  http://www.nntt.jac.go.jp/season/boffice/index.html

 ★子供向けといえば“子供のためのシェイクスピア”もお忘れなく♪
  新作『尺には尺を』夏休み全国ツアーのチケットが発売中です。
  詳細はこちら→ 華のん企画
          http://canonkikaku.com/index.html

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 ◆5 【編集後記】
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 ◎観た友人から「お世辞抜きでめちゃくちゃ面白かったよ」との口コミ。
  映画『サマータイムマシンブルース』
   http://stmb.playxmovie.com/
  京都の劇団“ヨーロッパ企画”の舞台作品が映画化されたものです。
  監督は「踊る大捜査線」シリーズの本広克行さん。
  映画と同じタイミングで原作公演(7/31~9/29)もあります。
  ≪京都、東京、大阪、札幌、福岡≫
  ヨーロッパ企画:http://www.europe-kikaku.com/


 ◎パフォーミング・アーツ・マガジン[バッカス]02号
  私が書いた劇評(Ort-d.d『四谷怪談』について)が掲載された雑誌です。  
  http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9978823190
  ★[バッカス]03号は6月から発売開始です。


 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に進んで行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪


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Posted by shinobu at 00:05 | TrackBack