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REVIEW

2010年03月26日

わらび座『ミュージカル「火の鳥~鳳凰編」新宿ファイナル公演』02/18-21新宿文化センター

 2008年から2年間の全国ツアーを行ってきたわらび座ミュージカル『火の鳥 鳳凰編』⇒記者発表 ⇒稽古場レポート レビュー⇒。新宿文化センターでのファイナル公演に伺いました。上演時間は2時間弱、休憩なし。

 主演の我王役にパク・トンハさん、ヒロインの1人であるブチ役に今泉由香さんがカムバック。他にも部分的にキャストが変わっており、わらび座の看板女優である椿千代さんがもう1人のヒロイン速魚役を演じていました。

 この作品を観るのはもう4度目ですが、また新たな気持ちで感動させていただきました。300回におよぶ上演で完成度がさらに増していたように思います。一緒に観に行った友人にも満足してもらえました。またいつか再演していただきたいです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『火の鳥 鳳凰編

 トンハさんの我王は演技に落ち着きと深みが出て、歌の説得力も増していました。おいたちについて歌うソロも素晴らしかった。ラストは今までで一番感動しました。
 戎本みろさんは2年間、茜丸役を演じ遂げられたんですね。後半に急展開する茜丸の人生を、しっかりと表現してくださったと思います。

 今泉さんのブチ役のライブ感は今回も健在。彼女ばかりを目で追ってしまいます。
 椿千代さん演じる速魚は声も演技も安定感抜群!はかなさが足りないとも言えますが、歩く、手を伸ばすなどの所作の美しさだけで魅せてくれるのが凄いと思います。

 帰宅してから買ったCDを聴いて、また余韻に浸りました。

 ここからネタバレします。

 巨大な仏像が焼け落ちた後、最後に青く澄んだ空が広がります。両腕を喪った我王が歌う「なんと美しい・・・」は、何度観ても(聴いても)涙してしまいます。

【出演】我王:パク・トンハ(東宝芸能) 茜丸:戎本みろ 速魚:椿千代 ブチ:今泉由香(M.T.プロジェクト) 橘諸兄:岡村雄三 藤原仲麻呂:安達和平 吉備真備:平野進一 良弁:本間識章(ヴォーカル株式会社) 若者:荒川洋 若者:長掛憲司 若者:三重野葵 若者:上野哲也 若者:尾樽部和大 若者:内田勝之(オフィスPAC) 若者:森山晶之(劇団M.M.C) ミカド:飯野裕子 川の精:遠藤浩子 川の精:上野まゆ 川の精:小林すず 火の鳥(声):新妻聖子
原作:手塚治虫 脚本・作詞:齋藤雅文 演出:栗山民也 音楽・音楽監督:甲斐正人 美術:妹尾河童 振付:田井中智子 照明原案:勝柴次朗 音響:押久保豊 小道具:岩辺健二 平野忍 ヘアーメイク:鎌田直樹 声楽指導:矢部玲司 演出助手:栗城宏 音楽監督助手:紫竹ゆうこ 振付助手:高田綾 舞台監督:板子光男 制作:渡辺澄子 広報:押久保陽子/尾﨑隼 協賛:手塚プロダクション・角川書店
http://www.warabi.jp/hinotori/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2010年03月26日 16:31 | TrackBack (0)